昨日の大江健三郎氏を中心とする人々提唱のデモは、主催者側発表6万人ですが、
報道は、媒体によって2万5千人とか、数が大きく違っています。
その報道の仕方に対するあきれと怒りのツィートを昨日からたくさん見ます。


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yoshitaka_w 渡瀬義孝
asamimasasiがリツイート
朝日終わりました・・RT @dajyaran 毎日新聞西日本版(九州北部)は一面トップで「不便でも省電力65%」の世論調査の結果とともに6万人参加の航空写真を掲載。福岡での1000人参加集会にも。社会面に参加者インタビューなど関連記事。朝日どうしたんでしょう? #genpatsu
1時間前


GenSan_Art 謎の絵描き 元さん Gen-san
asamimasasiがリツイート
朝日新聞に失望。QT @yoshitaka_w: 今朝の富山の朝日新聞を見て驚愕!隅から隅まで見ても昨日の脱原発6万人集会の記事も写真もまったく無し!(略)もう一度見直したら「天声人語」でさらりと触れ「大切な誰かを本気で守ろうと思えば、人は街に繰り出す」だって。終わった・・朝日
2時間前


kubota_photo 窪田 誠
asamimasasiがリツイート
新聞とるなら、多少遅れても東京新聞がお薦めですね。QT @chihointokyo 東京新聞:脱原発、6万人の最大規模集会 明治公園:話題のニュース(TOKYO Web) bit.ly/oM08dp ☆郵送費払っても元とれる。紙媒体の人は東京新聞に乗換えましょう。
1時間前


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新聞のなかでは、東京新聞の報道がいくらかましということは定評です。
こちら特報部」の記事がよいのです。
わたしはかつて東京新聞の愛読者でした。
しかし、三年も前になりますか、大久保秘書逮捕事件のときの報道で、一ヶ月
抗議しつづけて、ぶち切れて止めました。
政治部と社会部とか、いろいろ縦割り事情があるようです。
それでも、東京新聞はまだましなジャーナリズム精神が生き残っているように
わたしも思います。講読はやめてますけど。


その東京新聞長谷川幸洋氏の鉢呂大臣辞任についての記事。
まだ読んでない方に。
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http://gendai.ismedia.jp/articles/-/19475
当事者が初めて語った「放射能失言」の裏側!鉢呂経産大臣は原発村を揺るがす「原発エネルギー政策見直し人事」の発表寸前だった


(略、鉢呂前大臣に直接インタビュー)


 -ずばり聞くが「大臣は経済産業省にはめられたのではないか」という説がある。これをどう思うか。


「それは憶測でしょう。私は推測でモノは言いたくない」



 -役所と対立したことはなかったのか。「鉢呂大臣は幹部人事の入れ替えを考えていたらしい」という話も流れている。


「幹部人事をどうするか、だれかと話したことは一度もない」

原発反対派を加えて、賛成反対を半々にするつもりだった」




 そして、ここからが重要な部分である。

 -脱原発依存やエネルギー政策はどう考えていたのか。



「政府はエネルギー政策を大臣レベルの『エネルギー・環境会議』と経産省の『総合資源エネルギー調査会』の二段構えで検討する段取りになっていた。前者は法律に基づかないが、後者は法律(注・経産省設置法)に基づく会議だ。調査会は今年中に中間報告を出して、来年、正式に報告を出す方針だった」


「このうち総合資源エネルギー調査会は私が着任する前の6月段階で、すでに委員の顔ぶれが内定していた。全部で15人のうち3人が原発反対派で残りの12人が賛成派だ。私は事故を受けて、せめて賛成派と批判派が半数ずつでないと、国民の理解は得られないと思った。それであと9人から10人は反対派を加えて、反対派を合計12、3人にするつもりだった。委員に定数はないので、そうすれば賛成と反対が12人くらいずつで半々になる」




 -それには役所が抵抗したでしょう。


「役所は『分かりました』という返事だった。私が出した委員候補リストを基に人選を終えて、後は記者発表するばかりのところだった」




 -もう一度聞くが、それで役所と激論にならなかったのか。官僚は面従腹背が得意だ。



「私は最初から強い意思で臨んでいた。私は報告書の内容が必ずしも一本にならず、賛成と反対の両論が記載されてもいいと思っていた。最終的にはエネルギー・環境会議で決めるのだから、役所の報告が両論併記になってもいいでしょう。私のリストは後任の枝野幸男大臣に引き継いだ。後は枝野大臣がどう選んでくれるかだと思う。」



 この話を聞いて、私は「これで鉢呂が虎の尾を踏んだ可能性がある」と思った。鉢呂は大臣レベルの会議が物事を決めると考えている。ところが、官僚にとって重要なのは法律に基づく設置根拠がある調査会のほうなのだ。



 なぜなら、法律に基づかない大臣レベルの会議など、政権が代わってしまえば消えてなくなるかもしれない。消してしまえば、それでおしまいである。ところが、法に基づく会議はそうはいかない。政権が代わっても、政府の正式な報告書が原発賛成と反対の両論を書いたとなれば、エネルギー政策の基本路線に大きな影響を及ぼすのは必至である。官僚が破って捨てるわけにはいかないのだ。


(略)


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ところで、19日の6万人デモは、大江健三郎氏という超有名人を先頭とするデモでした。ほんの一週間前、11日にも「素人の乱」という若者らしい主催の大きなデモがありました。だいぶ前から、この「素人の乱」主催の脱原発デモは地道に繰り返されています。


この11日のデモからは、逮捕者が11名とか12名とか、出ました。その逮捕が理不尽なものであること、在特会なる右翼の煽りを入れてそこで警官が逮捕をするというようなものであったこと、これもネット上で情報が出されています。
岩上チャンネルでは、逮捕者の妻の怒りの電話インタビューがustreamアーカイブで流れています。また、12名のうち半数が即日返されているということ、これも「デモに加わったりすると逮捕されるぞ」というメッセージを出すためのものであったということでしょう。


昨年か一昨年前から、素朴な素人の怒りが、小さなデモという形で繰り返されてきましたが、この「火消し」がはじまっているようです。


以下は、twitterを媒介にして小さなデモを繰り返し主催してきた一市民が、痴漢冤罪に問われたという事件です。田中龍作ジャーナルがネット報道しています。
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http://tanakaryusaku.jp/2011/09/0002916
【チカン冤罪】 市民運動家はこうして逮捕された〜実名報道・前編


http://tanakaryusaku.jp/2011/09/0002921
【チカン冤罪】 市民運動家はこうして逮捕された〜実名報道・後編

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この田中龍作ジャーナルでは、6万人デモについても、取材しています。
合わせてどうぞ。写真つきですので、雰囲気もわかります。
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http://tanakaryusaku.jp/2011/09/0002928
【第一報】 脱原発集会に4万人超の参加者


http://tanakaryusaku.jp/
【続報・脱原発に4万人超】 「いても立ってもいられなくて来た」

集会開始時刻の午後2時に主催者が「参加者4万人」と発表した時、会場の明治公園に向かう舗道は人の洪水だった。公園は人で埋め尽くされ身動きがとれない。舗道も同様だ。参加者が4万人超であることは確かなようだ。

 最寄り駅の「都営大江戸線・国立競技場前駅」ですでに、人々の脱原発に賭ける意気込みが伝わってきた。電車がホームに到着すると家族連れや老夫婦が吐き出されてくる。ほとんどは会場までの道順を地図で確かめていた。政治集会のメッカである明治公園を知らないのである。デモや集会に参加するのは今回が初めてという人が目についた。

 
(略)


東京都豊島区から足を運んだ会計事務所員(男性・70代)の言葉が、象徴的だ。「いても立ってもいられず参加した。マスコミが作っている多数意見は架空のもの。国民の声はここに集まっている人々が代弁している。政府は草の根の声に耳を傾けるべきだ」。

(略)


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