日本が米国の植民地であるという現実・・・「敵を間違えるな」雁屋哲のブログより

つくづく情けない気持ちでtwitterを眺めていたら、こんな記事の紹介がありました。
米国に内政干渉までされて平然としている、植民地の現地官僚化した一部日本人に怒
り心頭の雁屋哲氏。


鳩山が米国に敗北したことをあざけり笑うが、それは敵をまちがっている、敵は鳩山
でなく米国だ、それなのに日本人は鳩山の足を引っ張ってばかりいた。前から撃たれ、
後ろからも撃たれたら、敗北するに決まっている。
米国がどれほど、日本を植民地化しているか、毎年送りつけられてきた「年次改革要望
書」を見れば、歴然ではないか。
雁屋氏は、こう述べます。
以下、部分抄出します。
本文記事は、リンク先でじっくりごらんください。


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http://kariyatetsu.com/nikki/1240.php


これは、要望などと言う生やさしい物ではない。
日本に対して、「こうしろ」という命令書である。
この要望通りに事が進んでいるか、日米の担当官が定期的に会合を持って点検する。
アメリカの通商代表部は日本政府に圧力をかけて、要望書通りの実行を求めるのだ。


どんな要望をしているか、その一例を挙げる。

「農業に関連する慣行:有機農産物輸入、安全な食品添加物、収穫前・収穫後農薬の検査
制度に関してCODEX基準に準拠する。最大残留農薬基準に関して、できる限り貿易を制限
することがない効果的な輸入措置を取る。 」


(略)


これを読んで、私は、腹の底から怒りがこみ上げてきた。
我々日本人が、自分たちの健康を守るために、自分たちの決めた安全基準を決めるのは当
然のことだろう。それを、こんなことをどうしてアメリカに指図されなければならないのだ。
一番の問題点は、「最大残留農薬基準に関して、できる限り貿易を制限することがない効
果的な輸入措置を取る。」というところだ。
これは、言い換えれば、「アメリカの農産物の残留農薬について、うるさいことを言わず
に輸入しろ」、と言うことだ。


(略)


そんなことは余計なお世話、と言うより悪質な内政干渉だ。
自分たちの食べ物の安全性は、自分たちで判断して決める。
どんな基準であろうと、それに従えと、アメリカに言われる筋合いはない。
アメリカは日本人の健康などどうでも良い。自分たちの農産物が沢山日本に売れれは良いの
であって、その邪魔になるような残留農薬基準などアメリカに都合の良い数値にしておけ、
と言うことである。


小泉首相は「改革、改革」と言いつのった。
その「改革は」はアメリカにせかされた改革だった。
郵政民営化も、小泉は最初郵貯の民営化だけを言っていたが、アメリカの要望書に従って
簡保が柱となり、結局4分割された。
「法科大学」が作られたのも、アメリカの要望書に従った物である。
念のために言っておくが、この「年次改革要望書」はアメリカの利益になるように日本を
改革しろと言う命令書なのだ。
日本のための改革ではないのである。
こう言う書類を受けとると言うだけで、日本政府は、自尊心も何も無い人間達の集まりで
あることを示している。
それも、毎年受取るとは、情けない。日本政府はどこの国の国民のための政府なのか。
日本の官僚はアメリカの要望書の命令を達成するために働いているような物だ。


こんな日本を独立国だと言えるか。

(略)

日本人の大半は、このアメリカが毎年通達してくる「年次改革要望書」の事を知らない。
小泉と竹中という2人の売国奴が騒ぎたてた、「改革」とは、アメリカの「年次改革要望
書」通りに日本の姿を変えることだったのだ。


一度、私が上に挙げた、アメリカ大使館のホームページで、その「年次改革要望書」を読ん
で貰いたい。
これで、髪の毛が逆立たず、血も逆流するような感じを抱かなかったとしたら、貴方も既
に立派なアメリカの奴隷ですよ。
この「年次要望改革書」は内政干渉どころではない。
まさに、宗主国が属国に下す命令である。


(略)

もう一つ、日本が情けない属国であることを示すのが「思いやり予算である」
日本人の大半は、この「思いやり予算」などと言う言葉を知らないか、知っていても関心
を払わない。日本人全体に、奴隷根性がしみこんでいるのだ。

(略)

沖縄に駐屯しているのはアメリカの海兵隊である。
元朝日新聞社会部記者で軍事ジャーナリストの田岡俊次によると、いざ戦争などが起こっ
た時に、海兵隊の取る行動の優先順位は次のようになっていると言う。


1.自国民(米国人)の救出・保護
2.アメリカの永住権であるグリーンカードを持つ人の救出・保護
3.友国であるカナダ、イギリス、オーストラリア、ニュージーランドの人の保護

4.その他の人


 この、4番目のその他の人の中に、日本人が入っているらしい。
 いずれにしても、沖縄にいる海兵隊は、沖縄県の人間を助けるにしても、まず、自国、
友国(アングロサクソンの国)のあと、余裕があればと言う程度である。
 元防衛大臣の石破自民党政調会長も優先順位の1位が在留米国人であることを認めてお
り、日本人はせいぜい「在留米人を救出した後、空席があればついでに助けてもらえる」
程度なのだといっているそうだ。
 こういう、日本人のことなど考えていない海兵隊が、何か事があった時に日本を助けて
くれるとはとても信じがたい。こう言う軍隊に、何を思い遣ってやる必要があるのだろう。
 お人好しというか、奴隷根性もいい加減にして貰いたい。

(略)

 一体、誰が鳩山由紀夫氏をあざけることが出来るのか。
 韓国の米軍基地が大幅に縮小されたのは韓国人が全体となって、基地反対運動を続けた
からだ。
 日本人はどうか。
 韓国人の根性のひとかけらも持ち合わせていない。
 原子力空母が横須賀を母港にしているのに、反対する人々はいない。(ごくたまに、ほ
んの少数の人々が反対表明をするだけである)
 横須賀の基地は、東京のすぐそばにある。首都のすぐ近くに米軍基地があっても、何も
感じない日本人は、性根を抜かれてしまっているのだ。
 鳩山由紀夫氏が「米軍基地の県外移転」を言い出した時、日本人全体は本当に愛国心
あるなら、米軍基地問題を真剣に考えるだけの根性があるなら、鳩山由紀夫氏に協力する
べきだったのだ。


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怒りの舌鋒はまだまだ続きます。
怒らなくっちゃ、ダメだ。お人よしのまま、だまされてちゃ、ダメだ。