国際社会の中でターゲットにされている日本

円高も、国家としての日本の脆弱さを見抜かれてターゲットにされて
いるという論をいくつも見ましたが、政治的にも尖閣諸島の大失政を
潮に国際的に日本が孤立化していっているようです。


民主党管政権を誕生させるような「民度の低い」日本を見透かされたと
いうことでしょうか。


以下に紹介するNEVADAブログは、株のブログですが、尖閣諸島における
中国漁船拿捕関連の問題が緊迫していることを、わたしはこのブログで
いちはやく知りました。それと、田中宇さんのメルマガです。


国内の一般人がぼんやりしている間に、急速に国際社会は変動しています。
あまりにも先行きが暗くて、滅入っています。


今の日本の若者から高齢者まで、精神エネルギーもデフレ・スパイラルな
のは、目の前にある「より善きもの」を選択できない、わたしたちの愚か
さから来ています。少し道理を働かせて物事を見れば、あきらかにおかしい
とわかることを、おかしいと口に出していえない、わたしたちの愚かさから
来ています。




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http://blog.livedoor.jp/nevada_report-investment/archives/3008920.html
2010年09月30日日本包囲網


アメリカは、日本の【イラン・アザデガン油田開発】からの撤退を求めており、
これが実行されますと日本の中東政策に大打撃をあたることになります。

この【アザデガン油田】はいわば日本政府の開発案件であり準国策油田開発で
あり、ここから撤退するとなれば、中東諸国は日本をアラブの敵として判断し、
今後の中東政策に重大な影響を与えることになります。


そしてこの撤退した後は中国かロシアが引き継ぐはずであり(場合によっては
韓国・インドということもあり得ます)、もし、そうなればアメリカは日本を
中東政策から排除し始めたということになり日本は資源輸入先を失うと言った
国家存亡の危機に直面することになります。


アメリカは日本をもはやパートナー・同盟と認めていないばかりか、国際社会
から排除するような動きをしており、これに中国等の資金援助を受けて『イル
カ・クジラ問題』で残酷な日本人という印象を世界中に植え付けることに成功
しつつある今、ロシア・中国が日本に対して軍事的挑発に動き出せば、日本は
世界から孤立するばかりか、破滅への道を一気に転がり落ちることになります。


また、海外で日本レストランや日本人学校への嫌がらせや日本レストランボイ
コットもあり得、日本包囲網は着実にそして急速に進みつつあります。


殆どの日本国民は何も考えずに日々過ごしていますが、海外からみますと今、
日本のおかれている立場は恐ろしい状態になっているのがわかります。


大至急、アメリカとの関係を再構築し、日本に本当の意味での国家戦略局を設
置し、対外的な関係強化をうたいませんと、日本は国としての存在自体を失う
ことになりかねません。

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ついでに、では、だいぶ前の配信ですが、田中宇さんのメルマガから
最後のところを引用しましょう。

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http://www.tanakanews.com/100917senkaku.htm
日中対立の再燃
2010年9月17日  田中 宇


(前略)

 そもそも、日本が中国に挑むのなら、まだ中国が経済的にも軍事的にも
弱かった数年前にやっておくべきだった。実際には、当時の米国は日本が
中国と敵対しないよう、歯止めをかけていた。中国が強くなって米国が崩
壊寸前になった今ごろになって、米国は日本をけしかけて中国と敵対させ
ている。



▼台湾を守るはずが反日にしてしまう


 もう一つ、日本が中国と敵対するのを迷惑がっているのは、国民党政権の
台湾である。日米は「台湾を中国の侵攻から守るため」と称して軍事演習を
やるが、当の台湾は、中国と一緒に台湾海峡で仲良く救援・捜索活動の合同
軍事演習をやっている。中国は、中央アジアやロシア、インドなど、近年に
仲良くなった国々と、軍事的和解策の一環として、相次いで救援捜索活動の
合同軍事演習をしている。中国が台湾と仲良くなっていく蜜月が始まってい
る。(Cross-strait maritime exercise held)

 台湾は中国に取り込まれていくが、同時に中国市場で儲けることを許され、
中国の影響圏になりつつある東南アジア諸国とFTAを結ぶことも許されて、
中国の傘下に入っても経済的に困らない状況を中国からもらっている。そんな
中で日本が、台湾から200キロしか離れていない尖閣諸島で中国と敵対を強
め、中国の侵略から台湾を守ってやるといって日米軍事演習を計画している。
台湾政府は迷惑し、台湾人が尖閣諸島に抗議行動に行かないように火消しをや
っている。(Activists scale down Diaoyutais plan)


 だが同時に国民党は「これで台中の世論を反日で結束させ、親日・反中派の
民進党を追い込める」とほくそえんでいるはずだ。共産党と国民党は、かつて
抗日戦争のために、2度の「国共合作」をやった。今後、日本が尖閣諸島の領
有権を好戦的に主張するようになり、中国と台湾の両方で「釣魚台奪還」の反
日運動が高まると、それを機に「第三次国共合作」の雰囲気が台中にでき、台
中間の結束が高まる。台湾の独立派はそれを予測し、心配している。
(EDITORIAL : The KMT, CCPs Third United Front)


 米国が財政難やドル崩壊などで反中国を続けられなくなって、日本を見捨て
て極東支配から離脱するころには、台湾はすっかり中国に取り込まれ、韓国も
南北和解・親中国の方向に転換し、東南アジアも中国の傘下に入って落ち着い
ているのではないか。中国と対決姿勢をとったまま米国に見捨てられた後の日
本がどうなると予測されるかは、気が重いので書きたくない。

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