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これまでずっと、特に少年期から青年期にかけて、国際社会の中で日本の地位が向上する姿ばかり見てきたので、今の現実は実に受け入れがたい気分がある。長い間、外国の首脳は日本のカネを欲しがって、遠く離れた東京に笑顔でやって来て、援助をもらい、喜んで官邸で握手して写真を撮って帰っていた。約束を取りつける前、全くわからない言語が通訳される前で神妙になっていた。日本の首相が外遊するときは、巨額のODAをバラ撒いて周遊する大名旅行をやっていた。核もミサイルも空母もなくとも、無能な首相たちでも、日本の国力と威風は堂々たるもので、アジアのリーダーの地位は揺らぎないものだった。ロシアが領土問題で強気に転じたのは、ソ連崩壊後の経済の窮状から立ち直ったこともあるが、中国と韓国の存在が日本を不要にしたという点が何より大きい。ロシアが日本を必要とした理由は、極東開発の資金であり、資源供給の市場としてだった。領土交渉はそれを引き出すカードであり、橋本龍太郎森喜朗の時代はその前提に便乗して、彼らは政局の支持率のカードに日露首脳会談を使っていた。ところが日本の資金と市場の条件が衰え、逆に資金と市場をロシアに提供する国が極東に現れたのである。ロシアが必要とする極東のパートナーの地位を、日本は中韓にリプレイスされてしまった。外交は交渉であり、国益の取引である。ロシアには四島を日本と交渉する意味がなくなった。

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世に倦む日日twitter

日本が孤立し周辺諸国に包囲されているのに、マスコミは、中国がアジア諸国に嫌われて孤立しているように「構図」を描いて報道しています。昨夜(9/27)のNW9の大越健介プロパガンダがそうでした。その「構図」の説明に都合が悪いから、重要な中露首脳会談のニュースは隠して出さないのです。 1 day ago


おそらくですが、次にロシアは、同じ共同声明(歴史認識)の内容を韓国と発表しますね。獨島と南クリルの主権を相互に認めるということ。領土をめぐる対日包囲網は、中露に韓が加わり、三か国の包囲網が完成します。まさに三国干渉。そして、韓国企業を国後・択捉に誘致し、観光開発も始めるでしょう。 1 day ago


時事と産経の記事では、明日(9/29)、メドベージェフが国後島択捉島を電撃訪問とあります。本当に訪問したら大変な事態です。四島を完全にロシアの施政下に置き、それを国際社会に承認させるということで、日本とは領土問題の交渉は完全停止になります。ビザなし交流も終焉。大きな画期ですね。 1 day ago


昨日(9/27)の中露共同声明は、文面に特定こそしてないものの、日本に向けて発信した対日外交声明です。8月15日の「戦勝記念日」以来、ロシアは周到に準備していました。ロシアの極東政策の新展開です。日本と手を切って、中国と韓国と手を組むという方針を固めた模様。四島政策も転換ですね

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