世界中で二極化が進行? & 地方新聞広告業界の閑古鳥

株のNEVADAブログ氏は、ただいまフランスだそうです。先ほどフランスでは年金問題
で250万とかのデモがあったと報道がありましたが、その真偽を実際に確かめに
行かれたもののようです。


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http://blog.livedoor.jp/nevada_report-investment/archives/3049666.html
2010年10月21日パリの状況


日本から12時間余りのフライトでパリに到着しましたが、パリは至って平穏で、日本で
報じられていますデモ等で混乱している姿はどこにもありません。


ただ、空港からパリ市内に入る途中にありますガソリンスタンドでは列が出来ており、
これはフランスのガソリンスタンドが半分しまっているからとのことであり、この面
では確かに影響は出ています。


それにしましても、パリでの円紙幣の交換レートの悪さには驚かされます。
124円:90円ですから、上下で30円以上開いており、如何に円がローカルカレ
ンシーになっているかわかります。


また、日本大使館近くのパリ市内の一等地でも空き部屋・空き店舗・空き事務所の募集
広告があちらこちらに出ており、パリでも景気の悪化が進んでいる
のが分かります。


日本の景気が下方修正されていますが、景気の悪化はヨーロッパでも同じであり、近々に
金融緩和効果が完全に消えて、景気の悪化が恐慌に発展するのではないかという論調がマス
コミに出てくるはずであり、その時にデモ等が起これば、暴動に発展することさえもあり得
ます。



2010年10月22日客がいない日本料理店(寿司・ラーメン店)


パリでは比較的長い営業をしていますラーメン店がありますが、夜のピーク時に行きま
したが、広い店内に客は3組だけであり、閑散としていました。
店頭にも店内にも「値下げ」としてほぼすべてのメニューを0.5ユーロ(約60円)値
下げしていると張っていますが、お客は入ってきません。


特に日本人が全くいないのです。


外人が入ってきて少しだけ食べて帰るという状況で、ランチタイムは場所柄もあり、流行
っているのかも知れませんが、夕食時に利益を出す飲食業にあっては、これでは「いつま
でもつか」という状況になっています。
隣のお寿司屋にもあまりお客は入っておらず、流行っていないお寿司屋程怖いものはあり
ませんので、とても入る気はしませんでした。


これがデモの影響か?と思いましたが、デモの影響は全くというほど見えないのです。
昨日は郊外に普通電車で行きましたが、ストの時には真っ先に影響を受ける普通電車が
時間通りに運行しており、「どこにストがあるのか」と思うほどで、田舎も普通通りで
あり、マスコミはこれでもかという位、荒れた映像を流していますが、木ばかり報じて
森を報じていないと言えます。


駅を警備している軍人も機関銃を持っていますが、平和な態度であり緊張感はまるであ
りません。


今後、更に先鋭化するのかも知れませんが、今のところはパリは平穏となっています。

今日またTGVに乗って2時間半かけて郊外に向かいますので、また違ったフランス事情
が分かるかも知れません。




2010年10月23日地方の惨状(世界)


フランス郊外のナンシーに行ってきましたが、ここはTGVの終点でもあり、比較的大き
な街ではありますが、閉店している店が多く、売り物件・貸し物件があちらこちらにあり、
日本の地方と同じような惨状を示しています。


世界はリーマンショック後に500兆円を超える資金を金融市場に投入しましたが、
効果は金融村の住民を太らせただけであり、金融村からはるかに離れた真面目に生活
している一般国民には全くというほど、影響を与えなかったことが分かります。


金融村からすれば、『金融村を救わないとあなた方国民の生活は破壊されますよ。
そうならない為に金融村を救うべきである』として、まんまとこの脅しが成功し自分
たち(金融村)だけが救済され(勿論、リーマンという生贄を差出ましたが)、今や
年末のバカンスはどうするかとか、ボーナスは一億だ、10億だという話が飛び交って
います。


その陰で一般国民は日々悪化する景気の前になすすべもなく、ただ、受け入れるしか
道はない状態に追い込まれています。


今、フランスで静かなスト・デモが起こっていますがこれが11月に入れば暴徒化する
とも言われており、そうなれば金融村はただでは済みません。


(今日のフランスでは、ストの影響でTGVは80%運行と言われておりビジネス客が
いない週末でもあり殆ど影響は出ていません)


働いても働いても楽にならない生活を前にフランス国民、特に若者が蜂起すれば火は
ヨーロッパ中に拡大します。
金融村のボーナス支給前にその原資が消える事態もあり得、今、その前兆として金融
市場から資金が徐々に逃げ出していっています。

(略)


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菅+仙谷政権は、日本ももっともっと二極化を進めたいもののようで、性懲り
もなく消費税の大幅なアップと法人税減税をすすめようとしているとか。


それから、もう一つ、怪しげなネーミング「独りファシズム」氏のブログも面白いです。
こんなプロフィールの方。タイあたりに出没しているらしい。


外資系システム企業勤務の傍らバンド活動、兼業ライターとして各種メディ
アにコラム掲載。そんな順風満帆の人生から、「ある事件」を契機に転落。警察
沙汰、裁判騒動、離婚に破産もなんのその。アジアと日本をいったりきたり、
国籍不明にしぶとく生きてる男です。最近、ちょっとしんどいけど......。」


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http://alisonn.blog106.fc2.com/blog-entry-170.html
Economic Genocide 
2010/10/12 00:59


先週は3日ほどの予定で帰国し、久々に実家へ立ち寄ることができたんですが、
いやはや、なんとも地方の閉塞感、疲弊というのは凄絶ですね。自分の郷里は
たいした地場産業もなく、全国でも工業出荷高最下位クラスの貧乏県なんですが、
廃れっぷりが半端じゃありません。唯一頼みの綱だった公共事業も地方交付税
縮減によって完全に干上がり、有力ゼネコンから下請けまで連鎖倒産。付随する
各種サービス業ものきなみ壊滅状態で、まともに生活できているのは公務員、JA、
金融関係者くらいのもんです。


有効求人倍率が0.8倍とか出てましたが、殆どは非正規雇用、パート、極悪ブラ
ック企業群ですから、実質0.1倍くらいでしょう。同級生の近況を聞くと、国立大
出の才媛がスーパーのレジ打ちをやってたり、有名私大を出た連中がリストラや
倒産でハロワの常連と化し、知人、親類の間にも家賃や住宅ローンの支払いに窮し
家庭崩壊寸前とか悲惨な話がゴロゴロしてます。


アジア向けに中古建設機械を輸出している親類の話しですが、パートの事務員を
1名募集したところ、TOEIC高スコア取得の高学歴者どころか、海外留学経験もあり、
輸出入通関業務の実務にも精通した人材の応募が殺到し驚いたそうです。パートです
から社会保険も無いに等しく、給与は額面で12万円程度、にもかかわらずこれほど
高スペックな人材がド田舎の零細先業へ求職してるわけです。

つまり、いまどきの無職、フリーター、ワープアというのは、昭和期と様相が全く
異なり、本人の努力や能力、資質とは全く無縁に、無軌道な政策で構造的に貶めら
れた方々なわけです。

いずれにしろ、地方という社会の末端部は着実に壊死が進行しているようですな。


統計を見ると、僅かこの3年少々の間、生産拠点の海外移転が10%増、100万人
近い雇用が流出し、今なお製造業の50%以上が今後の海外移転を検討中とのこと
ですから、国内産業の空洞化と庶民の生活疲弊は、今後さらに凄まじく加速する、
ってことです。


生活保護受給者も200万人超え目前。失業者数が約330万人と出てましたが、
これは大本営発表でしょ。職安に通所しない長期不労者や廃業した個人事業主
不定期就労者はカウントされていないので、実質にはこの倍くらい逝っていると
いう推定もあります。大本営発表と言えば、年間の自殺者数平均3万人ってのも
相当恣意的です。


実は年間死因不明遺体が10万体平均もあがっていながら、予算が追いつかない
という理由でその1割も検死解剖されていないのが実情とか。WHOの算定基準じゃ
少なく見積もっても日本の自殺者数は10万人突破だそうです。


20代から50代の自殺原因筆頭が経済苦によるものですから、これはもう
Economic Genocide「経済的殺戮」と言っていいでしょ。イラクやアフガン等の
紛争地域よりも若年世代が殺されまくっている状態とか、‘生きづらい社会’なん
て生易しいもんじゃなく、内戦で同胞が毎日殺し合いやってるようなもんです。

(略)




落陽 
2010/10/22 01:23


自分は10年ほど前、某全国紙直系の広告屋で雇われ編集長をやっておりました
が、現在、当の会社がえらいことになってるそうで。周知の通り空前の広告不況
に加え主要クライアントはネットに流れ、同社が受け負う全地方版ページの広告
枠が全く埋まらず、ダンピングどころか枠を埋めるため只で掲載するという惨状
です。


これは業界で「アカコー」と言われるもので、早いはなし、新聞社の面子を保つ
ため、無料で広告出稿を請け負って枠を埋める赤字広告です。慣例的にクライア
ントへのサービスとして無料広告出稿を行うことは昔からやっていましたが、近年
がこれが慢性化し、挙句に、「アカコー」すらも掲載できず、同社のフリーペーパ
ーが発刊以来半年ちかく広告ゼロを更新しているとのことです。


なんせ文字通り購読費無料の媒体ですから、広告無しの発刊なんてのは、毎月莫大
な赤字を累積するだけ。ここまでくるともはや事業でも企業もありません。
つまり全国紙といえども、地方においては広告業としてビジネスモデルが破綻し、
名実ともに虚業と化したわけです。


近年、「押し紙」問題が顕在化し、裁判においても新聞社による専売店への強圧的
な取引が恒常化していることが認められましたが、そんなことは自分が嘱していた
10年前から業界の慣習でした。


本紙はもとより、折込の情報紙に至るまで配布部数は公称部数のせいぜい6、7割
程。疑念を抱いたクライアントから詰問されたときには往生したものです。
こんな調子で無法図かつ乱脈的に地方支局や子会社を放置してきた本社も壊滅状態。
100億円規模の損失を計上し3年通期連続赤字が確定となり、早期退職者募集を始め
る始末です。ネットの台頭による部数、広告減や少子高齢化が要因とされていますが、
そもそも給料分の稼ぎすらできない無能な社員を破格のコストで飼っているわけです
から、経営が傾くのも当然です。


人間も組織も、貧すれば鈍します。新聞屋苦肉の策だったのでしょうが、周知のとお
り学習指導要領で来年からNIE(Newspaper In Education新聞を授業に取り入れること)
が小中高と段階的に導入されることが決定しました。


もう馬鹿すぎて、一体どこから突っ込みを入れていいのかわかりません。そもそも
権力の監視機能を自称する新聞社が文科省に阿ったわけで、これは系列テレビ局を含め
事実上メディアが中立性を失し公権力に与されたと自ら公言したようなもんです。


新聞の偏向報道についは今更語るまでもありませんが、資本や官庁のバイアスがかか
った低劣な情報を教材として用いれば、確実に知的劣化をもたらし、単視眼的に集団
で考えることは思考の画一化と退行現象に直結します。
そもそも権威への盲従や垂直統合的な情報で扇動形成された世論がいかに破滅的で
危険かは、先の大戦構造改革でも既に実証済みです。

(略)

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地方の広告業界不振は、ネットに流れていることや、ろくな記事がないという
こともあるでしょうが、やはり地方産業の不振による打撃が大きいのでしょう。
それにしても、毎年10万人が自殺しているというのはすごい数字。
「経済殺戮」とはまことに生々しいが、的を射ている。


NIEというの、東京新聞でしばしば見て、何なのこれ、と思っていましたが、
文科省に新聞業界が連帯して癒着しようっていう計画だったわけなんですね。
以前の新聞なら、数紙を比較検討もできましょうが、いまの新聞はどれ読んでも
同じで、「独りファシズム」氏の言うとおり。


文科省もろくでもないことを考えるものです。それよりもっと古典を勉強させなさい。
子どもは、古典が好きです。「行く川の流れは絶えずして・・」なんて中学校一年生の
ころ、友人たちと大声で暗誦しながら帰ったものです。


このブログ「独りファシズム」には、こんな記事もありました。


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Dead End 
2010/10/05 22:58


10数年前、小沢一郎自由党新進党だった頃でしょうか、ボケーっとテレビを
みてると何についての会見だったか記憶は定かではありませんが、執拗なマスコミ
の攻勢に小沢がとうとう激怒し、全国紙(多分、読売か朝日)の記者へ「それほど
ガタガタぬかすなら、オマエの社長を連れて来い。つい先週、オレの事務所にオマ
エの社長が、‘国有地払い下げの件、よろしく(口利きを)お願いします’って、
頭下げに来たばっかりだろうが。嘘だって言うのなら、会社に帰って直接社長に
訊いてみろw」(おおよそこんな感じで)とぶちかましたわけです。



おまけに生中継だったので、そのすさまじい面罵がまんま全国放送され新聞屋の
面目丸つぶれ、政治屋とマスコミの癒着まで露悪したわけです。小沢はもともと
弁舌が達者でもなく、自民党幹事長時代からフィクサーの役回りで、その後も表
立って政策を語るわけでもなし、何を考えてるのか、自分としてはよくわからない
人物だったわけですが、この会見によって、良い悪いはともかく、桁違いの権力と
胆力をもった政治家だったんだと仰天しました。


実際、全国紙の社屋は、ほとんど国有地の激安払い下げ物件ですから、公権力と
メディアは元から不可分でズブズブの関係にあります。日本の新聞なんてのは
旧ソ連プラウダなみに完全な報道管制が敷かれており、とんでもなく作為的に
虚偽で糊塗されていると思って間違いないです。


(略)


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なるほどね。新聞記者がどうしてあんなに小沢一郎を憎むのか、憎悪が
噴出しているような記事を読んで不思議に思ってましたが、こんな「私怨」も
あったのですね。


その生放送録画見たいもんです。正義づらして追及する記者にぶちかまし
ところを!


さて、世界中でどうやら一部の金持ち層と大多数の貧困層とに、いよいよ
分化していっている様子なのですが、日本の菅+仙谷政権は、そうでなくとも
景気の悪い日本の首を、さらに真綿でしめつける方向へと導いている様子。


飯山一郎さんのこんなブログ記事が出てます。


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http://grnba.com/iiyama/
2010/10/22(金) 肩で風切るフランス人 


日本のマスコミの “小沢つぶし” と “中国たたき” は正気の沙汰ではない。
狂気の沙汰、つーか 「きわめてヒステリック」 である。
こーゆー国は身体に良くないので、私は2週間前に中国・広州に舞い戻った。
広州は “金持ち喧嘩せず” ちうか、きわめてクールに対応している。
 ただ…、
外務省が渡航注意を出していることもあって、日本企業はバタバタしている。
家族を引き揚げさせたり、日本人社員自体も中国を即脱出できる準備をしている。
まぁ、日本政府は助けてくれないのだから仕方ないでしょ。
 私のばやいは中国人社会にすっかり溶けこんでいるので無問題だ。
連日、バスや地下鉄や列車に乗って、広州・東莞・深センの街を歩き回っている。



(略)


 それにしても、なぜ日本は中国と仲良くできないのかねぇ。
これでは経済的にもの凄いマイナス効果が出てきてしまう…。
実際、日本企業の業績はどんどんへこんでいっている。
なんか日本は自滅路線を走っている…。
反面、フランスやドイツやアメリカの企業はウハウハだそうだ。

 日本人がいなくなった街をフランス人が肩で風切って歩いている…。
あー、シャクでならない。

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世界中が二極化しているというと、ニンゲンだれしも自分だけは金持ち層に
入って生き残りたいと願うものですが、日本人は総貧困層化路線かも、ですね。


少なくとも、わたしとおつきあいするような方々のうちに、金持ち層に残り
そうな方は見当たりませんが、なんでしたら、ねずみ講でつかまった稀代の
天才詐欺師マーナード・マドフ事件を書いた本をごらんになってください。
上流階級金持ち層に入りこむための足がかりが詳しく書かれています。


わたしは、そういうグリード(強欲)な連中のお仲間は願い下げですので、
小沢一郎が唱えたような「国民の生活が第一」、中流層をつくる政策のほうを
地道に唱えて行かせていただきます。