新聞、テレビ、雑誌に巨額の広告を流しているゆえに、東電を批判することが
できない。批判した学者もタレントもニュースキャスターも干される・・・とは
聞いていた。


しかし、いまひとつ実感がわかなかったが、このプログ主の実体験による記事、
リアルです。


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http://fusenmei.cocolog-nifty.com/top/ 誰も通らない裏道
2011/09/18
TBSに抗議した東京電力の意図


私が広告営業をしていた頃、主に担当していたのは週刊誌だったのだが、雑誌広告において最初にネット広告の影響を食らったのは、この週刊誌という媒体だった。つまり、少なからぬクライアントが週刊誌の予算をネットへ回したのである。
大きなクライアントが抜ける穴埋めというのは、それは大変で、新たなクライアントを見つけてくるというのは至難の業。それでも予算を作らなければならないので、結果、安売りするという方向へ走ってしまったものだった。
そんななかにあって、当時、ありがたかったのは消費者金融の広告だった。


(略)


ただ日々の営業活動とともに、週刊誌担当にはもう一つ大事な仕事があった。それは編集内容のチェックである。
これには2パターンあって、一つは大きなクライアントの「危ない記事」がないかの自主的なチェック。たとえその週刊誌に広告出稿がなくても、他の雑誌で大きな取引のあるクライアントというのはたくさんあるわけで、そのクライアントのネガティブな記事が出ていないかどうかのチェックは重要なのだ。
そして、もう一つは広告代理店から記事チェックの依頼が来るケース。
たとえば、このようなメールが来る。

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題名:〇〇社(←ここに企業名が入る)記事チェックのお願い

お世話になっております。
表題の件、〇〇社関連の記事チェックのお願いです。

本日の〇〇新聞 朝刊1面に、「×××」という記事が取り上げられています。

下記は既にWEBには出ており、雑誌でも掲載が確認されているものもあります。

来週売りで掲載予定がありましたらご連絡いただけますでしょうか?

お忙しい中お手数をお掛けいたしますが、
何とぞよろしくお願い申し上げます。
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では、上記のようなメールにどう対応するのか。
この「〇〇社」というのが自社とまったく関係ない場合は突っぱねる……と、もちろんそれが基本ではあるが、代理店に一つ恩を売っておこうということで、掲載がなければ「なし」と伝えることもある。ではあった場合は? これは難しいが、すべて校了してから発売までの間に「あるみたいだな」と伝えることもある。
その他、本当にケースバイケースであるが、つまりそういうやり取りを、媒体社の営業と広告代理店が頻繁にやっていることは事実だ。


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そして、


数日前、東京電力がTBSの放送したスペシャル番組に抗議をしたという。・9月11日放送 TBS「震災報道スペシャ原発攻防180日間の真実」における報道について

↓がその番組。


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テレビでごらんにならなかった方、どうぞこのリンク先でごらんください。

どんなに東電という会社がズサンな組織だったか(組織であるか)、人災以外の
何ものでもないということが明々白々。
これで抗議を申込むなんて、厚かましいにもほどがある。