浪江町の希望の牧場主吉沢さん、11.11反原発抗議行動に参加。

今日、野田首相が解散16日宣言をしたようです。
いよいよ選挙。
口先だけでなく、本当に脱原発を実行してくれる党、消費税増税を撤廃してくれる党、わたしたち普通の
生活者に目を向けてくれる党、それを今度こそは真剣に選びださなくては、もう日本は終わり。
私たちも終わり。


新聞テレビの報道の逆を考えれば、だいたい当たってます。
それでも実際、野田総理は誠実な人、とか、あったかい人、なんて歯の浮くような世辞を、しかつめらしい
顔で言うのを聞くと、そうかもしれない・・・なんて、思う視聴者がいるんでしょうねぇ。


口ではなく、行動。その人が何をやったか。
それから一貫性。発言の一貫性、行動の一貫性。


右でも左でも、よい。政治は、言葉の力なんて言うけど、そんなことありません。
政治は実践です。何をしたか、です。
ことに、わたしたちに対して何をしたか。



さて、
この魂の叫びを聞いてください。
牛飼いだった吉沢さんが、後半生をかけて、生命をかけて、訴えています。




この吉沢さんを、うるさい、邪魔だ、と思っている権力があるようです。
(文中のロールというのは牛の餌らしいです)

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http://fukushima-farmsanctuary.blogzine.jp/blog/2012/10/post_f68d.html


希望の牧場は、警戒区域で頑張るたくさんの農家にロールを運んでいる


浪江町以外にも大熊町富岡町など
さらにロール運び以外にも、牛の状況の見回りや電柵資材の提供など
こうした活動が今回の警察の主張では違法行為にあたるという


昨日の福島県警本部との話では
レスキュー号で大熊町へ行くことは、大熊町の許可証をとってないから違法だという


警戒区域で活動している人々、
例えば他の農家さんや動物ボランティアのみなさん、議員や大手マスコミ関係者でさえ
ひとつの町で許可をとり区域内を移動しているのが実状であり
区域内で警察に会ったとしても、そうしたことを指摘されることはあっても
ただその程度である


実際に針谷さんや私も日常的に警戒区域内を自由に移動している
それはもちろん希望の牧場の活動の一環としてである


吉沢さんがジャーナリストを同乗させたとする今回の件についても
大熊町のA農家さんの牛の状況と電柵の見回りが目的である


その途中でジャーナリストを目的地で降ろしただけだ


万が一にも今回の警察の主張がまかり通って
吉沢さんが検挙されることがあるとすれば
それは希望の牧場の活動が手足を封じられたのといっしょである


こうしたことが明らかになったいま、
大熊町のA農家さんにロールを運ぶことも、牛の状況を見にいくこともできない


これはつまり、萎縮せざるを得ないということだ


吉沢さんと同様に私も同罪なのだろうか


そうだとしても、警戒区域で頑張る農家がいる限り
屈することはできない


牛を生かしたい、頑張る農家を助けたい
ただそれだけだ



金子 真司


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この記事のコメント欄に、このたび吉沢さんを取材した著書「原発一揆」の著者針谷勉さんが書いています。


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警戒区域の厄介者(権力にとっての)といえば、
富岡町の松村さんか浪江町の吉沢だろう


国の言うことは聞かない、勝手に情報発信をしている
国の方針に逆らった活動を公然といまも続けているふたり


特に吉沢は国からみたら、目の上のたんこぶ、反政府的、ゲリラ、、
国にとって許しがたい存在であることは間違いない


権力の狙いは、わたしは吉沢本人と思う


要は、こうした妨害工作は、希望の牧場の、吉沢の、
包囲、封じ込め政策なのだ


吉沢は今月1日、自ら南相馬警察署に出頭している
何も悪いことなどしていないし、隠れる理由もないからだ


およそ4時間、刑事の取り調べを受けた
しかしその刑事は、調書どころか、メモさえ、一切とらなかったという
しかもこの刑事の所属は、県警本部警備部、公安だ

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過去に
公安を敵にまわして勝ったものがいただろうか
内からも外からも孤立し、やがて潰されるのがオチだ
権力に逆らうなど馬鹿げている


ところが、

吉沢父さんはこの状況下、
権力を相手に「正々堂々と戦う」と言う


権力が手を下さなくとも
警戒区域で牛を生かす農家はやがて自滅するだろう
生きた牛も数えるほどに減るだろう
それほどいまは絶望的状況にあるにもかかわらず、
権力は今回、吉沢つぶし、希望の牧場つぶしにかかった
それが今回はっきりしたのだ


権力が本気になった理由は何かと考える、、


「全体を見ること忘れてはならない」
浪江町民の無念を思い、警戒区域全体の農家を、牛を思う
吉沢父さんの口癖だ


希望の牧場だけをみているひと相手なら、
権力も何もここまで本気にはならなかっただろう


吉沢父さんが所有する牛は、どこにも一頭もいない
牛の補償金は、吉沢父さんは一銭ももらっていない


そんな人物が、心が折れそうな農家へ
牧草ロールや資材を配り、
励まし合い、団結を呼びかける


そうしたなかで農家の心は通じ合い、
ひとつになりかけていた、、その連帯の分断こそが、
権力の本当の狙いではないだろうか


その狙い通り、
連帯が内からも外からも崩れ始めている、、


決死救命!団結!!
いまそのときだ


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