TPPは、富裕層1%による世界支配の道具・・と、アメリカでリーク情報。

TPPというものが、日本にとって得になることは何もないような怪しい条約であることは、
以前からご紹介してきましたが、日本だけではない、アメリカ国民にとってもとんでもない
条約であることが、リーク情報からわかった・・・と、デモクラシー・ナウが伝えています。
これは、六月十四日放送です。
リンク先に行っていただけますと、インタビューを見ることができます。字幕付き。
わかりやすいです。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・
http://democracynow.jp/video/20120614-2


日本では昨年から危険な秘密貿易協定として大騒ぎになっているTPP。環太平洋パートナーシップとか環太平洋戦略的経済連携協定とかいろいろに呼ばれていますが、中身が分からないのに一旦参加したら抜けられないと言われる馬鹿げた国際協定です。米国でも一般には知られておらず、通商代表部が企業側と連携しながら進めているので国会議員でさえ内容を知ることができない始末です。交渉の草案がリークされて、ようやく議論に上るようになりました。2011年3月に「知財関連の条項」がリークされたのに加え、今回(2012年6月)には「投資条項」の草案がリークされました。リーク文書を掲載している市民団体パブリック・シチズンのロリ・ウォラック氏は、「これは貿易協定ではない、企業による世界支配の道具です」「1%の富裕層が私たちの生存権を破壊する道具です」と断罪します。


(以下略)

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


上記のロリ・ウォラック氏の発言は、ブログ晴耕雨読で文字化されています。
HEAT氏のツィート集のようです。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・
http://sun.ap.teacup.com/souun/8356.html
「TTPPは強制力のある世界統治体制に発展する恐れがあります。:HEAT氏」 


ロリ・ワラック「(TPPの正体とは)表向きは『貿易協定』ですが、実質は企業による世界統治です。加盟国には例外なく全ての規定が適用され国内の法も行政手続もTPPに合わせなければなりません。全26章のうち貿易関連は2章のみ。他はみな、企業に多大な特権を与え、各国政府の権限を奪うもの


ロリ・ワラック「TPP投資条項によれば、外国の投資家がTPP条約を盾に米国政府に民事訴訟を起こし国内規制が原因で生じた損害の賠償を請求できるのです。米国の企業はみな同じ規制を守っているのに。これでは国庫の略奪です」。



ロリ・ワラック「(TPPは)内容が酷いだけでなく、これは『1%』が私たちの生存権を奪うツールです。交渉は極秘で行なわれました。暴露されるまで2年半も水面下で交渉していた。600人の企業顧問には草案へのアクセス権を与えながら、上院貿易委員会のワイデン委員長は蚊帳の外です」。



ロリ・ワラック「TPPを監督する立場なのに草案にアクセスできない。たまりかねたワイデン委員長が監督責任のある協定の内容を知る権利があるとする法案を提出したありさまです。ワイデンは情報委員ですよ。核関連の機密も知る立場なのに貿易協定という名の『企業の権利章典』は見られない」。



ロリ・ワラック「実に見事なトロイの木馬です。通りのいい看板の裏に、表に出せない内容を仕込む。製薬大手の特許権を拡大する条項も入手しました。医薬品価格を急騰させます」。



ロリ・ワラック「TPPはいわばドラキュラです。陽に当てれば退治できる。米国や全ての交渉国で市民の反対運動が起きます。企業の権利の世界的な強制なんて、私たちは許さない。民主主義と説明責任に反します」。


(中略)


ロリ・ワラック「カーク通商代表に訊きました、なぜ公開しないのか。彼の答えは『FTAAは公開したら暗礁に乗り上げた』。それってどういう意味ですか。密室でこそこそやる理由は国民や議会に知られるだけで危うくなるような内容だから?」



ロリ・ワラック「しっかり押さえて下さい。TPPの狙いは貿易ではなく、セメントのような作用です。一度固まったらおしまい。全員が同意しないと変更できない」。



ロリ・ワラック「リーク草案が示唆するのは司法の二重構造です。国民は国内法や司法を使って権利を護り要求を推し進めますが企業は別立ての司法制度を持ち、利益相反お構いなしのお抱え弁護士たちがいんちき国際法廷に加盟国の政府を引きずり出し3人の弁護士が政府に無制限の賠償を命じるのです」。



ロリ・ワラック「リークが重要な意味を持つのは、これが最後の交渉になる恐れがあるからです。NAFTA以来、大企業は貿易協定を姑息に使って規制を押さえ込み、底辺への競争を煽りました。交渉のたびに規制が緩和され、企業の権限は拡大した。今回がとどめです」。



ロリ・ワラック「(TPPは)いったん固まれば門戸を開き、広く参加国を募ります。企業の特権化を保証する世界的な協定になりかねません。為替と貿易制裁が強制手段です。TPPは強制力のある世界統治体制に発展する恐れがあります」。



ロリ・ワラック「さらに交渉の行方によっては、既存の国内法が改変され、進歩的な良法がなくなるばかりか、新法の制定さえもできなくなる」。



ロリ・ワラック「NAFTAと同じく企業の海外移転を促す特権があり、新たな特権も付与されます。医薬品や種子の独占権が強化され、医薬品価格つり上げのため後発医薬品を阻止する案まである。オバマ政権が医療制度改革法案に入れた医薬品についても、他国が使用する権利を奪おうと密談がされてます」



ロリ・ワラック「各国の金融規制も緩和させられ、高リスク金融商品も禁止できない。米国政府が金融制度改革で規制強化を進めている時にです」。



ロリ・ワラック「TPPは地方財政にまで干渉します。全国で搾取労働の撤廃や生活賃金を求める運動が広がる中で、TPPは地域産業の優先を禁じます。地産地消や国産品愛好は許されないのです。環境や人権に配慮する商品も提訴されかねません。TPPは企業に凄まじい特権を与えます」。



ロリ・ワラック「密室だから過激になった。どの国の人々もこんなものは御免です。過激な条項を推進するのは米国政府です。だから陽の目に晒して分析することが重要です。何が起きているか人々に知ってほしい」。



ロリ・ワラック「オバマ大統領については二通り考えられます。1つはTPPが密室交渉だったので把握していなかったケース。だからリークが重要でした。大統領は通商代表部の監督が甘かった。クリントン時代にNAFTAを通過させた連中が好きにやった」。


ロリ・ワラック「もう1つは結局お金です。1%を喜ばせる協定なのです。1%の夢なのです。ありったけのカネとロビイング力をつぎ込んで未来永劫に力を振るうのです」。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


TPPとは、貿易協定でも何でもない、企業に凄まじい特権を与え、世界統治体制をつくりあげさせるものだというのです。
世界の1%富裕層の陰謀みたいな・・・
何から何まで秘密ですすめていて、リーク情報でそれがわかったというわけです。



何ともまあ・・・二の句が継げない。
ブログ晴耕雨読http://sun.ap.teacup.com/souun/9326.html
「既に参加表明している野田政権に、もう一度参加表明させようとする推進派はバカすぎるだろ:HEAT氏」


もあわせてお読みになると面白いです。
日本がルール作りに参加できるなんて、甘っちょろいことを考えるんじゃない、ルールが出来上がってから
丸呑みするんだ・・・これが交渉参加を遅らせている米国の意図であると。



やれやれ。
衆議院選挙が今日告示されました。
この選挙の結果によって、日本の進路がおおきく違ってくるでしょう。岐路です。
どこのだったかニュース記事見ると、「現行憲法下で行われる・・」の文字がやたらに出てきて、何か目に刺激的。
この衆議院選挙が「現行憲法下」の最後の選挙なんだ、というようなニュアンスで書かれているように迫ってくる
のです。読み間違いとか気のせいではない。この記事を書いた人の意識下があらわれているのだと思う。
自民・野田民主・公明・維新の連立は、目に見えている。



・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
http://www.asyura2.com/12/senkyo140/msg/314.html
孫崎享さんのメールマガジンから



1日朝日新聞は次のように報じた。

 「日本未来の党代表の嘉田由紀子滋賀県知事は1日夜、同党の役員を発表した。飯田哲也環境エネルギー政策研究所長を代表代行に充て、副代表には森ゆうこ参院議員に加えて山田正彦阿部知子両前衆院議員を起用する。東京都内で記者団に語った。」

 「未来」の急展開を歓迎したい。

 私は今度の選挙を本当に悲観していた。

 国民の投票する先がまったくなかった。

 国民の大多数は反原発である。しかし、自民党原発維持、民主党は例によって選挙で誤魔化そうとしているが、選挙後再稼働に向かうのは疑う余地がない。

 増税

 TPP。民主は推進だ。自民はなんだかんだ言っているが多分TPP支持に回るだろう。

 オスプレー

 原発増税、TPP、オスプレーと国民の行き場所がなかった。

 勿論、社民党や、共産党は反対している。しかし、「冷戦時代と同じ服を着ていていい」と判断している党に、国民の大多数が支持することはない。

 その中で「未来」の動きである。

 私が副代表の3名で特に驚いたのは阿部知子氏である。

 11月3日藤沢で阿部知子氏の講演会に出た。そこで90歳くらいの女性支持者が「阿部さん。あなたもう勝負しなきゃだめよ」と阿部知子氏を口説いていた。阿部知子氏は笑っていたが、こんな大胆な動きに出るとは思わなかった。

 山田正彦氏は文字通り、体を張ってTPP阻止に頑張っておられた。山田正彦氏などの反対がなければ、とっくに野田首相はTPPへの参加表明をしていた。そして森ゆうこ議員である。

 ある明治大学教授が、「森議員と孫崎の書籍のベストセラーを目指すトークショー」を企画していた。どういうわけか不成立に終わった。

 私は『アメリカに潰された政治家たち』に次のように書いた。

「自主路線の政治家は再び現れるでしょうか。

いま政治家に求められる条件とは次のようなものです。

第一に、修羅場から逃げないことです。失うことを恐れないこと。「すべてを失ってもいいから勝負してやろうじゃないか」という政治家はいまいません。

第2に若い政治家であることです。国民は古い政治家を見放しています。これは時代の流れです。若い世代の支持を獲得できる政治家を持ってこない限り、風はふきません。

第3に政策的に国民が求めている「原発再稼働反対」「消費増税反対」「TPP反対」を断固やる、という姿勢です。

以上の条件を踏まえたうえで、実現しないという前提であえて申し上げれば、小沢新党が森ゆう子議員あたりを首相候補に掲げれば、国民的な風が吹く可能性があります。彼女はそれらの条件をすべて備えているからです。世界を見渡せば、女性が指導者になるのは、決して不思議ではありません。英国にはサッチャーがいました。ドイツにはメルケルがいます。米国のヒラリー・クリントンは大統領候補の座を争いました。女性候補は風を吹かせる可能性を持っています」(孫崎享著『アメリカに潰された政治家たち』)

森ゆうこ山田正彦阿部知子は戦う政治家です。

修羅場から逃げない。失うことを恐れない。「すべてを失ってもいいから勝負してやろうじゃないか」という気概を持っている。

国民に選択の場を与えてくれた。

もう国民は「投票する所がなかった」という言葉は吐けなくなった。

これで自民、民主等に投票するなら、それだけの国民しかもてない国だということだ。

国民が大手マスコミの操作を脱して立派な判断を行えることを切に願う。(了)  

・・・・・・・・・・・・・・・・・・




孫崎享さんのメルマガからの引用らしいのですが、以下は、この阿修羅掲示板のコメントから。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・
見ている人は見ているんだな、という感想。
私自身もずっと前から「そのうち森裕子の時代が来る」と予言していたのだが、それが現実的になってきた。覚えている人は少ないかも知れないが、かつて議長のテーブルに上りスカートを破りながら抵抗したこともあり、彼女は弁が立つだけでなく、プロレスよろしく力業のけんかもできる。このたくましさこそが今求められているのだ。
山田はどうでもいいが、阿部知子はずっと国会での質問を見てきて、これほど徹底して国民目線で調査し提案する国会議員がいるだろうか、といつも感心してきた。画期的な登用と言えるだろう。


 男はだめだ・・・


・・・・・・・・・・・・・・・・・・

未来の党の女性たちは実に有能で立派です。日本の女性たちはもっと応援すべきです。今回の選挙はいろんな意味で日本の行く先を決める選挙でありもっとも大切なのは憲法改正だと思います。安部自民党、石原維新の会は明確に軍事国家のための憲法改正を狙っています小選挙区制度ではたった20%の支持で圧倒的な議席を確保できるんです。テレビのアホ番組にアハハハと笑っているうちに徴兵制は若者を有無を言わさず軍隊に引っぱって行かれ米国軍の命令で戦争に行かされます。私は70歳を越えてもう関係ないですが、若者は後で文句を言わないよう自分で決めてください。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・



「男はだめだ・・・」のつぶやき、笑っちゃいました。
まったくねぇ。
小沢一郎について来た女性議員たちは、ほんとにたくましい。小沢の不屈の精神を受け継いだのは
女性たちのようですね。