信じられることば・・・肥田舜太郎氏

あの人は良い、という人があると思えば、くそみそみたいに言う人もある。
どっちの言うことが正しいのか。
ことにネット情報では何を信じたらいいのか、わからなくなることがしばしばあると思います。



肥田舜太郎氏のスピーチの動画を見たとき、ああこの人はすごい、と思いました。
信じられる、と思った。
ところが、ツィッターしていると、肥田さんを悪くいう声も流れてくるんです。
すると、こちらの信頼にも、ちょっとかげりが出たりする。


でも、この講演聞いたとき、誰がなんと言おうと、今後、肥田さんへのわたしのなかでの信頼は
ゆるがないと思いました。
少し声が聞きにくいですが、耳をすましてください。





これは、このブログに貼付けてある講演の一部のようです。
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http://kiikochan.blog136.fc2.com/blog-entry-1234.html
肥田舜太郎
世界ヒバクシャ展緊急フォーラム午前の部2011年12月7日
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講演全部を見られるustreamとともに、書起しもあります。
要旨を以下に書き出しましょう。
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(略)


内部被ばくというのは、その粒が体の中へ入る。
これは、空気の中にある散りみたいなものを、知らずに吸い込むと肺へ行きます。
それから、水の中にある。
あるいは畑のキュウリだとか、トマトとか、そういう野菜の表面、食べ物の表面についたのを食べる。
あるいは水で飲み込む。
放射線の粒がとにかく、肺と胃袋へ入る
そして中から、人間の体に都合の悪い放射線をずーっと出し続ける、。
それによって身体を中から壊されていく。
これを内部被曝と言います。


今、福島で起こっているのは、みんな内部被曝だ。
もちろん、外も飛んできて身体にぶつかりますけれど、今福島の原発から出ている放射線の強さは、非常に強くない、弱い。
ただ、出た放射線の全体の量は、もう、広島の原爆の時の200倍ぐらいになっていると言われています。
量は沢山出たけれど、一つ一つの放射線が持っている勢いが、広島の時ほど強くない。
だから、外にあるのが体に触れた外部被ばくでは、政府が言うように、今のところ心配ない。
これは嘘じゃない。


ところが内部被曝というのは、
ここから以上になったら危ない。ここから以下の放射線だったら心配ない。
そういう、シーベルトの単位というのはないんだ。
ゼロじゃなきゃダメなの。
ほんの僅か入っても、その人は被ばく者になる。
この事について政府は嘘をついています。


つまり、今、少なくても、福島県に住んでいる大人も子供も、もう一人残らず放射線が体の中に入ってしまっている。
8日月になろう、もうじき9か月になる。
今までまだ全然身体の中に入っていないという人は、おそらく一人もいないだろうと思いますね。


ですから、私が一番心配しているのは、
広島・長崎の時の原爆の被害者が生き残ってずーっと生きている間に色々な余病が出てきて放射線の後遺症が出てきた。
それと同じ被害が福島の人に出なければいい。そう心から望んでいますけれど、
被ばくをした放射線の性質が、広島・長崎の場合と今度の場合は同じ物なんです。
同じ放射線に被曝をしたんですから、広島・長崎の被爆者の経験がそのまま福島で起こらない、という保証はどこにもありません。


ですから、後遺症が起こってくる時期は、少なくとも半年後。一番多いのは2〜3年経ってから出てきて、
最後はその人たちがやっと人生長生きしてそろそろ終わるかな、という歳になって、ガンや、白血病やその他非常に恐ろしい病気が最後に出てきて命を絶たれる。

ですから、心配しなくちゃいけないのは、これからずーっと先なんです。
長い間「いつ出るか、いつ出るか」と思って広島・長崎の人達は本当に一生苦しみました。



(中略。お産をしに松江に帰っていた若妻が、夫を探しに原爆後の広島の町にゆき、歩き回っているうちに生き残った夫に偶然出会った。
宝くじにあたるほどの考えられない偶然に村人が協力して松江に夫婦を返してやった。
ところが、松江に帰って若妻に熱が出た。胸に紫斑が出て、頭髪が抜け、最後は血を吐いて死んだ。
それが内部被曝だった、というエピソード。)



わたくしは、あの原爆という爆弾の一番の特徴は放射線を出すことです。
しかも、体内に入った放射線が何十年もかけてその人の体を壊して命を奪っていくと、
これは、人類がこれから絶対に一緒に生きてはいけない、放射線ていうのはそういうものなんだ
という事を一生懸命外国でも日本でも言っています。


(略)



子どもを持った自分たち母親は、どういうふうに生きて行ったらいいのか。
今まで専門家という人がテレビに出て言ったことは、
二つですね、みんな二つ。


一つは、まだ放射線が出ているあの原発のあるところから、「できるだけ遠くへ引越しする」。
もう一つは、3食、食べる物の食べ物が全部放射線に汚染されていないという事を確かめて食べろと
二つ言うんです。


これ言われて、「はい」って言って、明日引っ越し出来る人、何人います?


(略)


現に福島県でも自発的に逃げた人も、もちろんいますよ。
でもそういう人を全部集めたって、どこかへかわったっていう人は少ない。大部分は動けない。


それから、汚染されていない食事。
例えば、大阪から向こうから野菜を取り寄せる。お米もむこうから買う。
それが、みんなみんな、あと半年から一年、3食分ずーっとできるのか、
出来やしませんよね。
そういう事が出来ない人はどうしたらいいかというのを一言も言わないんです。


こんな残酷な話はない
出来ないんだったらそんなこと言わない方がいい。当たり前のことなんだから。
放射線が飛んできているから遠くへ行けば大丈夫なんていう事は専門家じゃなくたってわかりますよ。


だから、いかに血も涙もない連中が、専門家と称して大きな顔をして、みんなの前で自分の論がこんなに違うんだよという事をみせびらかす。
その中にひとかけらの親切も入っていないんです。


わたしはひとつだけ、
わたしはできることが一つだけあるんです。


そういうのにくよくよしないで、
どっちみち、あんたは放射線にやられちゃったんだ。
今更、医者に行って「これ全部出してくれ」、「綺麗な身体にしてくれ」って言ったって誰も出来ないんだ
そうなったら腹をくくって開き直るしかしょうがないんだ。
もうやられちゃっているんだから。
いつかどこかで病気が出るかもしれない。
「出るもんなら勝手に出やがれ」と、腹据えて開き直って生きなさいと、


で、一つできることがあるの。
親から貰った放射線に対する免疫の力をみんなもらっている。これは人によってる。強いのもあれば弱いのもある。バラバラだけど持っていることは間違いない。
その持っている放射線への免疫の力を絶対に今から落とすな。
つまり、自分の生活の仕方が悪いために、それ(免疫)がどんどん薄くなって無くなってしまう。
それだけは絶対にやめる。


今あるものをそのまんま、生きられるだけいっぱいにそれを使って生きようじゃないか

それは・・あんたが、どんな病気にも努力して俺はかからないと健康を保って生きる。これは人間にできるんだ。
その一番簡単なやつをいくつか教えるから、いっしょにやろう!


それは、
まずやることは、早寝早起き
夜遅くまで深夜テレビ見て、ゲラゲラ笑ったり涙流したり寝坊して、朝、飯食う時間がなくて、布団の中で
そういうようなだらしない生活は明日から止めようと。あんな深夜テレビ見ていてあんたどれだけ楽しいんだと、「くだらないものを見て」っていうとね、
「本当に早寝早起きしたら大丈夫なのか?」って
だいじょうぶ。理由がある。


それは、人間が地球の上に生まれてきたのは今から4000万年前って本に書いてある。


4000万年前って言ったらいつごろなのか、そんなもん想像もできない。ずっと昔だ。
でもその生まれてきた時は地球の上は自然の放射線と紫外線がいっぱいあって、僕ら人間はそれに当たってどんどん殺されたんだ、初め



でも、殺されても殺されても後から生れる人間がね、
困難な条件の中で人類というものを絶やさないために一生懸命生きてきた。
それで何万年か何百万年か何千万年かの間に、自然の放射線に対する抵抗力を人間は作ったんだ。
だから今は自然の放射線の被害もゼロにまでは出来ていないけど毎日世界に生まれてくる赤ん坊が
十万人のうち二人が必ずその放射線の影響で奇形、いわゆる


あ、もうおわり?


そういうんで、何万年かかって作ってきた免疫がある。
で、ゼロにまでは出来ていないけれども、赤ん坊も十万人のうち二人が奇形になるというところまで、みんな頑張って免疫を作ってきた。



この作った時のずっと状態を見ると、
人間にとって熱は太陽、光は太陽しかなかった。
電気なんてもんはもちろんないし、ろうそくの光もなかった。
何にもないところでみんな一生懸命生きてきた。免疫を作ってきた。


だからその免疫を作った時の「太陽だけしかない」
その時の条件で免疫を作ったんだから、
出来るだけその時の状態に近い生活をして免疫を守ろうじゃないか。


それには、夜は寝る。
昼間太陽とともに起きて働く。
これが一番人間にとって自然で、一番正しい生き方だ。


それからもうひとつ。
昔からばあさんが、「お米は30回噛め」
中にはまねてやってみようと思ったって、面倒臭くてそのうち大抵続かない。
でもそれは、ちゃんと根拠があるんだ。


お米の栄養は、胃袋でいくら立派な胃液が消化しようとしても、全然胃液では作用しない。
作用するのは口の中なんです。
唾にあるジァスターゼという酵素だけがお米の栄養を化学的に変化させて
それで腸に行って、腸の細胞が100%それを吸収できる
その形になおすのが唾のジァスターゼなんです。


だから、30回噛めというのは別にドロドロに噛みつぶせという意味じゃなくて、
パクパクやることで唾がいっぱい混じると、
それであなたの食べるお米は100パーセント腸で栄養として吸収される。
ところがあんたは、夜遅くまで起きているから
朝、布団の中でジーッ!って目ざましがなると手で押さえて「まだ1分」と寝ている。
それでどうしようもなくなってはね起きて、飯食うなんて時間はないから30回噛むなんて我慢できない。
結局はろくすっぽ噛みもしなきゃ食いもしないで駅へすっ飛んで行って、卵かなんか食って、
「もう栄養はたっぷりだ」と思って会社へ行く


そういう生活をやるのは僕らから見ると「緩慢な自殺である」


だから、早寝して早起きして、朝食の時間をたっぷり作ると。
これがあなたの健康を保つ上で何より一番大切なことです。


タバコは全部ストップ!今日からやめる。
そういうことで免疫を、今持っているまんま大事にして、
放射線の病気が起きてこないように


自分が、自分の命の主人公になって「生きる」というために一生懸命に生きるんだ


自然に何となく生きている
それじゃぁ放射線に負ける。



という話しをして、
日本全国の、ま、今生き残っている21万か30万から40万位のの被ばく者の人にそういう事を教えて、
ま、分かる人が一生懸命頑張って、70,80越えて長生きしています。


だから今、「赤ん坊と一緒にどうやって生きたらいい?」っていうお母さんに
難しいとは思うけれども、頑張って、その理屈をちゃんとわかった上で
まず、夜は早く寝る、何があっても。
そして朝は、悠々と起きて、奥さんならば家族の食事の準備をしてね、
そういう事も全部普通にやって、生きてごらんなさい
「風邪ひとつひかない」。「どんな病気にも自分は絶対にかからない」。そういう決意を固めて、
ぼやっと生きるんじゃなくて、わたしは今日も一生懸命生きるんだって思って、朝から生きなさい。



そういう話しをします、
たったそれだけの事でも何にも無いよりは頼りになる。
だから私の話しを聞くとみんな、「おかげさまで元気が出ました」と言ってくれます。



嘘じゃない。
それしかないと私は思ってます。
だから、放射線っていうものは、もともと人間と一緒に生きていけないものなんです。
人間がそれに向かおうとして手を出すと、どうしようもない、これは。
人間の力でコントロールできない。
ちょっと自分の手を離れたらもう、始末におえない。
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こんなに、「早寝早起き」がこころから納得できたことはなかった。
山下って学者は、笑ってれば放射能を避けられると講演していました。
外側から見れば似たようなものかもしれないけど、根底が違うんですよね。


人の魂にとどく言葉です。
肥田さんの言葉は。



付録は、健康保険が民営であるアメリカ事情。
TTPを結んだあとにはアメリカ民営健康保険会社が、日本を狙っているそうです。
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個人破産の半数は医療費が原因
(Half of Bankruptcy Due to Medical Bills -- U.S. Study)
By マギー・フォックス、医療科学専任記者:ロイター通信2005/02/02付け記事


http://hibi-zakkan.sblo.jp/article/49609079.html


米国内で破産した人のおよそ半数が、医療費の高騰が原因で破産しており、病気のために自己破産に陥った人々の大半は中産階級医療保険加入者であることが調査で判明した。

Health Affairs誌上で発表された研究によれば、医療費が原因による自己破産により、債務者や、約70万人の児童を含む扶養家族など、毎年約200万人の米国民が影響を受けていると見積もられている。

「研究結果は恐ろしいものでした。ビル・ゲイツでもない限り、誰でも深刻な病気にかかったりしたら破産しかねない」研究を指揮したハーバード・メディカル・スクールのデビッド・ヒメルスタイン医師は語る。

医療費が原因で破産した人のほとんどは、たまたま病気になった平均的アメリカ人でした。医療保険はほとんど役に立たなかったのです

(以下略)

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