3.11以後の福島第一原発で起きた真実・・・ドイツの報道番組

このドイツの報道番組は、あの事故のとき、第一から第四まで、どういうことが起きていたのか、
わたしたち日本の現実を、たいへんコンパクトに、客観的に、報道してくれています。
ほとんどは、ネット情報で知っていることですが、一つ、四号機で起きたことは、これは初めて
でした。


あのとき四号機で火災が起きた、というニュースは流れましたが、それ以上の爆発シーンなどは
見たことがありません。何が起きていたのか。
火災は、燃料プールから水が無くなって燃料棒が空気に触れ、再臨界して発熱したから。
そして水素が建屋に溜まって天井が爆発した。
そのままいくと、千数百本の燃料棒がむき出しで爆発・・・・東京まで避難範囲に入った。
東日本と西日本は分断されるところだった。
アメリカの中枢部は、3.11直後から、これから起きるすべてを把握していた、ようです。


第三号機の原爆に近い爆発は、使用済み核燃料プールの水が無くなっての爆発だった。
MOX燃料というのを使っていますから、プルトニウムが広範囲に飛散した。


しきりにチェルノブイリとは違うんだというのは、格納容器そのものの爆発ではない、と
いうことなのだと、ようやくわたしは理解できました。もちろん、格納容器は壊れては
いるけれど、中身の爆発ではなく、メルトダウンしつつ漏れでている。
ただし四号機は、中身がむき出しでプールの中に入っているので、これが爆発すると悲惨。
運転を休んでいた四号機がいちばん問題だった。
そして、問題はまだ何にも片付いていません。とりあえずの応急処置ができているだけ。


http://www.at-douga.com/?p=5228
4号機が爆発した本当の原因と東電がそれを隠す理由/フランス・ドイツ共同の国営放送局 ARTE 「フクシマ-最悪事故の陰に潜む真実」(日本語字幕)


ついでに、これ。
除染のインチキ暴露を、たいへん簡潔に、客観的に報道しています。
なかで、90ベクレルが原発汚染水の許容基準だというのは、ショック。
生協のおおかたの食品は100ベクレル未満はNDです。牛乳などは50ベクレルだったか? 飲料水は10ベクレル未満だったような。


http://www.at-douga.com/?p=7637
ドイツ国営テレビ放送ZDF「フクシマ 最悪事故から2年」/海外メディアが日本の恥部=「除染詐欺」を告発

これくらいの客観的な、簡潔な、報道が、日本のメディアでなされるなら、どんなにすべてがよくなるでしょう。
たとえ事故の現実があったとしても。