再「毎日、書きます」宣言

再「毎日、書きます」宣言!  毎日しなければいけないことは、朝いちばんにすることですね。夜は、一日の疲れが出て、いけない。


ひとたび、毎日する! と決心したら、たとえ失敗しても、何度でも立ち上がる。何度でも、再決心する。これ、阿木津のポリシー。

というわけで、今朝はいちばんに書いています。現在六時三十八分。



いきどほろしきこの身もつひに黙(もだ)しつつ入り日のなかに無花果(いちじゅく)を食(は)む                                      斎藤茂吉『あらたま』



昨日、神奈川大学エクステンション講座で鑑賞した一首。この歌は、確か、塚本邦雄が賞賛していたように思う。
「入り日のなかに」がなかったら、少しも面白くない歌です。少し芝居くさいのは、自画像を描こうとする意図がひそんでいるから。
いきどおろしいのは、こころではなく「この身」。それが、やわらかい甘い果肉のなかに細かな種のざらっと舌にあたる、あの感触の「無花果」を食べている。憤懣の代償のように。
いきどおろしさには、性的な抑圧感のひそんでいることが感じとれます。


セザンヌの若いころの絵にも、そういうところがあったなあ。風景画なんだが、木々の下草あたりに艶ある黒の線がひきまわしてある。そのセザンヌの黒を、歌にしようと思って作ったけれども、どうもうまくできなかった記憶があります。