QAB報道特別番組「どうなる!普天間移設〜朝まで徹底生激論〜」

QABとは、琉球朝日放送だそうです。
こちらのテレビより、内容がある。何より、沖縄の知識人たちは、よく勉強していることが
わかります。基地問題がどれほど長い間沖縄にのしかかった大きな問題か、ということの
証しでしょう。
わたしたちの見る新聞・テレビが、日常的なことでも沖縄のニュースをほとんど取り上げない。
沖縄は、半分よその地域あつかいにしていることも、改めて切実に思わされます。
普天間問題とともに、メディアのあり方を考えさせられます。



出演者 三上智恵 謝花尚(QABキャスター)パネリスト 阿部とも子(社民党政策審議会長)
伊波洋一宜野湾市長) 大田昌秀(元沖縄県知事岡留安則(元噂の真相編集長) 川村晃司
テレビ朝日コメンテーター) 佐藤学沖縄国際大学教授) 田岡俊次(軍事ジャーナリスト)
玉城デニー(県選出衆議院議員 民主党) 橋本晃和(桜美林大学院 客員教授森本敏(拓殖
大学大学院教授) 山崎拓自民党衆議院議員)※(五十音順/敬称略) 

http://www.qab.co.jp/asanama/index.html



ついでに、社会党次期参議院議員候補保坂展人氏のブログより、沖縄でどれほど米軍関係の事故が
多いか統計を紹介します。



沖縄の「米軍等の事件・事故」は年間1000件の衝撃
http://blog.goo.ne.jp/hosakanobuto/e/95d8de18a8b1bbe55fa0c0daa805e533

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ここに、にわかに信じることが出来ない数字がある。「沖縄の米軍人等などによる事件・事故数及び
賠償金等支払い実績」(社民党要求・防衛省提出)によると、2005年(平成17年)に「1012件」とある。
エッ、1年間に1012件も米兵絡みの事件・事故が起こるの? と衝撃の数字だ。同じ年、北海道は3件、
東北178件、北関東144件、南関東334件、近畿ゼロ件、中国・四国50件、九州34件、そして沖縄が1012件
だ。(※総計1755件 全国の事件・事故のうち57・6%の数となる)米軍基地の75%が沖縄に集中している
という実態が、如実に反映されている。そして、賠償金が支払われたのは148件に過ぎず、多くの人は泣
き寝入りを強いられていると言える。


2006年(平成18年)は、953件。2007年(平成19年)は、888件と沖縄県内の事件・事故発生率は、異常に
高い。本当にこんなに「事件・事故」があるのかと防衛省作成の統計の注記を見てみると、「発生件数は、
防衛省地位協定第18条にもとづく請求の処理を所掌する職務上の観点から必要となる米軍の事件・事故
等件数を集計しているものであり、すべてを網羅したものではない。ただし、地位協定第18条の手続きち
至らなかったものも含んでいる」とある。この統計にものってこない水面下の「統計外の事件・事故」も
ありますよというわけだ。


実際、沖縄ではどんな事件・事故が起きているのか。社民党要求・防衛省提出の「沖縄県における主な
事件・事故一覧(2004年以降・2009年7月31日現在)」という統計を見てみよう。


2004年
6月15日 北谷村の民家の庭 (※所属・米海兵隊) 米軍機F/A18からの部品の一部が落下。
8月13日 沖縄国際大構内 (普天間) 米軍ヘリ(CH-53D)が墜落。
8月22日 本島中部 (米軍関係者) 米軍関係者による強姦事件(後に1998年6月13日の強姦事件で再逮捕)


2005年
4月27日 伊江村 (トリイ) メインパラシュートが提供施設外に落下。
5月11日 沖縄市 (在韓米軍) 米兵による強盗致傷事件。
6月6日 宜野座村 (キャンプ・シュワブ) 水陸両用車が高架橋の側壁及び上部フェンスに衝突。
6月9日 キャンプ・シュワブ水域内 (キャンプ・シュワブ) 水陸両用車が沈没。
7月3日 沖縄市 (嘉手納) 米兵による強制わいせつ事件。


2006年
1月7日 キャンプ・フォスター内 (キャンプ・フォスター) 米兵によるタクシー強盗事件
3月30日 嘉手納上空 (嘉手納) 米軍機(F-15)からパイロットのミスにより訓練用照明弾を発射。
6月4日 読谷村 (嘉手納) 米兵による交通死亡事故。
7月4日 沖縄市 (海兵隊) 米兵による強盗致傷事件。(08年4月25日事件覚知)
7月30日 北谷町 (トリイ) 米兵によるひき逃げ事故。
8月18日 沖縄市 (海兵隊) 米兵による交通死亡事故。
8月25日 陸軍貯油施設(桑江第2タンクファーム) (嘉手納) 米軍機(F-15)からパイロットの不注意に
より訓練用照明弾を発射。
12月13日 トリイ通信施設沖の海上 (海兵隊) 米軍ヘリ(CH-53D)が車両吊り下げ中、乱気流を受け、
安全のため同車両を海上に投下。


  (中略)


「主な事件」を防衛省がひろったものだが、狭い沖縄でこれだけ頻繁に「事件・事故」が起きている
ことが、どれだけ知られているか。辻元清美さんがあるアメリカ高官にこの資料の数字と内容を示す
と「知らなかった」と絶句したという。仮に首都圏で、これだけの事件が続発したとすればどうなる
のか。嘉手納統合案に対しては、同基地を使用しる空軍内から「海兵隊と同居はごめんだ」との声も
あると聞く。「沖縄に新たな基地負担をお願いする」と鳩山総理が言う時、これらの実態をふまえて
いるのかと言いたくなる。


・・・・・・・・・・・・・・・・・・引用終・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・




件数としてあがっただけで、年間1000件。あの狭い島で、毎日平均3件。日常的に何か起きているということ
ですね。こういうことは、数字だけ見ているのと、肌身に感じるのとでは、ずいぶん違うことでしょう。


これ以上、どんな「負担をお願い」されなくてはならないのか、と、やはり普通に考えて思わざるを得ません。