結局、戦勝国アメリカによる間接支配の現実・・・・鳩山内閣と普天間問題

鳩山内閣がどのように、このたびの日米合意までに至ったか、週刊ポストの5/28号
記事を、ブログ日々坦々が引用してくれています。その引用部分。


http://etc8.blog83.fc2.com/blog-entry-476.html
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タイトルが≪小沢一郎が激怒した「普天間問題の裏切り者」≫
「本誌スクープで見えてきた政府・与党の内部分裂」という副題がついている。


(書き写し開始)

≪「普天間政局」がわかりにくのは、政府・与党に鳩山・小沢体制を邪魔したい"裏
切り者"がいて、諸説・謀略情報が飛び交うからだ。大手メディアはそこを完全に読
み間違えている。
本誌が前号でスクープした「鳩山腹案」は、「鳩山潰し」を狙う勢力をあぶりだす
ことになった。
大手メディアがこぞって「腹案」を無視し、どうやら本当らしいとなってから慌て
て後追いしたのはご愛敬としても、面白いのは政府・民主党内部である。


本誌が発売された5月10日の朝刊各紙には、普天間問題でこの日、関係閣僚会議が開
かれ、「政府案が決定される」との観測記事が載った。「腹案」がオモテに出ること
を察知した官邸内の「反鳩山」勢力が、その機先を制して無理やり「辺野古案」で
押し切ろうとあせった様子が透けて見える。


「閣僚会議を開こうと強く主張したのは、佐野忠克・総理秘書官でした。それに平
野博文・官房長官とその取り巻きが賛同し、会議開催が決まった」(官邸筋)。前
号で報じた通り、平野官房長官は、辺野古の「桟橋案」や「徳之島案」「ホワイト
ビーチ埋め立て案」など、周囲から囁かれる案を次々と口にして報道と世論を迷走
させた張本人だ。


一方、佐野秘書官は経産省出身の官僚で、霞が関代表という立場はもちろん、「強
引にでも自分で仕切ろうとする押しの強さがある。ただし、かき回した末に問題が
行き詰まると、誰かに押しつけて真っ先に逃げることも多い」(後輩官僚)という
人物評もあり、鳩山由紀夫・首相を支えるという動機で動いているかは疑問が残る
人物だ。


ともあれ、閣僚会議は開かれた。そして同時に「政府案は辺野古で決まり」という
リークがなされたことも間違いない。実際、読売新聞のように、それを真に受けて
報じたメディアもあったのだが、実際にそんな決定がなされなかったことは、その
後の動きからも明らかだ。


・・・・「腹案を潰したい筆頭は外務省。岡田克也・大臣を取り込んで、昨年末か
ら『辺野古案しかない』と言い続けてきた。これは、自民党政権時代に米政府と現
行案を決めた当事者だから、それでまとめたい。それと、外務省嫌いで知られる小
沢一郎意・幹事長を失墜させたい思惑もある。


普天間で政権が内部分裂すれば、鳩山と小沢はセットで消える」(前出・官邸筋)
確かに、外務省と佐野秘書官が歩調を合わせている様子がうかがえる。5月13日に、
普天間海兵隊テニアン島に誘致している現地代表団が来日した。このグループ
接触してきた民主党意の川内博史・代議士は、事前に鳩山首相に代表団との面会
を以来して了解を得ていたのだが、来日2日前になって突然、佐野秘書官から川内
氏に電話があり、「総理は会えない。これは外交マターだから武村公一・外務副大
臣が会う」と一方的に通告した。


テニアン島では地元を挙げて海兵隊誘致運動が起こっており、代表団は来日した後、
オバマ大統領の招きでワシントンを訪問する予定になっていた。日米交渉の最前線
では「鳩山腹案」を提示する日本と、テニアン案を模索するアメリカ、という動き
があったわけだが、佐野氏と外務省は、この両者が接触することを嫌ったようなの
だ。失望した代表団は副大臣に会わずに米本土に向かった。≫

(書き写し終了)


ここが一つの大きな分水嶺となったのではないかと思う。
鳩山総理とすれば、自分でも「県外」と言っているわけで、それを模索してきた形
跡もある。ここで「反腹案派」は「抑止力」などをちらつかせ、県外・国外に関す
る情報を遮断したのだろう。


・・・・・以下略・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・




佐野秘書官の「怪しさ」については、鈴木宗男議員がブログ「ムネオ日記」に、いまの
官邸は全力で首相を守るという気持ちがあるのか、と指摘していたのが思いあわされる。


また、以下は、岩上氏tweetより。

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権力と対峙するというレトリックを誰しもが使う。けれどもその中身は一致していない。


権力関係を整理すると、第1権力(政治、国会議員による内閣)、第2権力(行政府、官僚)、
第3権力(司法)、第4権力(マスコミ。記者クラブメディア)、第5権力(特権を持たない
大衆)とすると、第5は第1しかコントロールできないので、本来なら第1を支持して第2
を監視すべき。


ところが第2は巧妙に背後に隠れつつ、第3(検察)、第4(記者クラブメディア)まで総
動員して、、自らの意思を押し通しながら、巧みにすべての責任を第1に押しつけつつ、
その力関係と演出によって、第5の、第1に対する期待を粉々にすりつぶし続けた、と
いったところ。


本来なら、第3(司法)は中立でなくてはならないし、第4(メディア)は、第5(大衆、国
民)の立場に立って、何よりも第2を監視・批判し続けなくてならないが、どちらもその
機能を果たしていない。それどころか、己の本分を忘れ、ひたすら第1を叩き、第2に
奉仕している。


圧倒的な第2権力とその追随者の前に、第1権力は風前のともしび。国家権力とは、本
質的に第2権力、すなわち官僚機構のこと(軍部官僚も含めて)。議員とはその批判者、
監視者として我々一般有権者が送りこむ代表者であるべき。
民主党政権はそうした批判者として立ち現われたものの、敗色濃厚。


この国家の本当の権力のありかをめぐる戦いが続いてきたが、政権選択をした去年の
夏の時点での一般国民(第5)の願いや期待とは裏腹に、第2・3・4連合による第1
の駆逐は進みつつある。同時に、第1の一部「飼育」と、第5の大半の怒りを第1に
のみさし向ける巧妙だが強引な誘導も。


こうした権力の野合が成り立つのは、その基盤に岩盤のような共通プラットフォーム
がなくてはならない。どこから掘っていっても、たどりつくのは戦勝国アメリカの
間接支配の現実。それこそが民選政府の政策を、この国の官僚やメディアや司法が
躍起になってつぶしにかかる、秘められたる理由。


現内閣の批判をすべきではない、などと言ってないない。
だが、現内閣への失望を異様なまでに増幅しているのはどこの誰なのか。
普天間辺野古への移設を決定した日の翌日の朝刊。ある大手新聞は「この責任は
すべて鳩山首相にある」と断じていた。官僚には? メディアには?責任はないと?


米国の意を受けて、辺野古に持っていくために全力を挙げていたのは、間違いなく
防衛省、外務省の官僚。そして大々的なキャンペーンを張ったメディア。結果は彼
らのほぼ望んだ通りの結果に。
なのにその瞬間に生まれる大衆の不満や失望の矛先を、破れた鳩山内閣の責任に
転嫁。ものすごいロジック。


鳩山政権を批判した新聞のレトリックは「沖縄をその気にさせた」というもの。
では、鳩山の誘惑に沖縄県民がふらふらとのぼせて調子に乗って身の丈以上の要求
をしたとでも? 国土の1%にも満たない土地に75%の米軍基地が集中している
現実は幻とでも? 沖縄県民に対する恐るべき侮辱。


「洗脳」と言う言葉は、安易に使うべきではないが、こうした常軌を逸した誘導が
行われているときには、やはり「洗脳」だと、断じるべきだろう。僕らは新聞報
道に頼らざるを得ない部分もまだあるが、選択的に読む必要がある。
朝からシャワーを浴びるように朝刊を読む習慣はもはや改めるべき。


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つぎに、血も涙もない、【恐怖】を煽るこんな意見もあることを付け足しておきます。
韓国の人々は、ネットの普及により、比較的冷静だということですが、あの9.11ののちの
ブッシュ大統領の意気揚々とした「テロとの戦争宣言」と、メディアの報道規制
愛国心高揚とを忘れてはならない。【恐怖】によって操られないようにしよう。
板垣英憲という元毎日記者のブログです。

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http://blog.goo.ne.jp/itagaki-eiken/e/c88032a60c9aeaab4812e6e5df407f0a
おそらく、「不安定の孤」において、核戦争の多発は、抑止できないであろう。
世界の裏舞台には、インドと中国との核戦争勃発を仕掛けている勢力が存在している
と言われている。日本国民が話題にするなら、この問題についても俎上に乗せ、酒の肴
にして欲しい。
極東においては、米軍が核兵器を格納して全島が核兵器基地でもある沖縄県が、最も活
躍するとともに、沖縄県民が核攻撃にさらされる。普天間飛行場辺野古沿岸に移設す
る計画案について、アメリカ軍側が、海中に「杭」を打ち込んで滑走路を建設する案に
対して「テロ攻撃を受ける」と猛烈に反対したのは、このことを痛感している証拠でも
ある。沖縄県民は、戦後65年を経て、今度は核攻撃の最大の被害者にされてしまう危
険が、すでにアメリカ軍によって想定されているのである。


http://blog.goo.ne.jp/itagaki-eiken/e/41313ee46173a06f3392c46c3651a64f
 日本も、対岸の火事と安閑とはしていられない。第二次朝鮮戦争に備えて、韓国滞在
の日本人を救出すべく、旧海軍陸戦隊のような部隊を急きょ編成して、訓練する必要が
ある。アメリ海兵隊は、アメリカ市民の救出に忙しく、日本人を助けてはくれない。
そう覚悟すべきである。


http://blog.goo.ne.jp/itagaki-eiken/e/a57ffb5e1b34ab08cb682f21b2be41d2
 これからの鳩山政権が、行うべきは、基地周辺の住民一人一人に、月額5万円〜10万
円を慰謝料金なり、補償金なりを支払え。


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