鳩山辞任演説に対する海外メディアの解説

クリーンクリーンって聞き飽きた。そらぞらしい。
鳩山首相の演説がとても垢抜けていて立派なのはみとめるし、その点において世界に
出して恥ずかしくない器であることもみとめるが、辞任の理由に「政治とカネ」を
あげたのはいただけなかった。


しかも、壇上から、「この会場にもいる小林千代美議員も辞任を・・・」と迫った。
小林議員の立場になって考えてみるがいい。いたたまれないよ・・・。かわいそうに。
壇上から首相に名指しで辞任を迫られるような、それほどヒドイことをしていたと
いう話は、寡聞にして、わたしは知らない。


小沢幹事長についての言及も、トリッキー。首相辞任に従って、自動的に幹事長も
辞任になることは、twitterでも何度も指摘されている。「わたしも悪いが、あんたも
悪い、みんなで反省して「クリーン」な政党にしよう!!! 」 なんていうロジック、
ほんとに気持ちが悪い。こういうウソばかり言っていると、タマシイが抜けていく
のです。人間から、ね。
短歌も、ね。


海外メディアは、ちゃんと現実を見て解説しているようです。山崎行太郎氏ブログより
琉球新報の紹介です。
 http://bit.ly/bazOso
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鳩山首相辞任を受けて日本のマスコミは「政治とカネ」問題と小沢一郎批判に夢中にな
っているが、そんなことに夢中になるのは、「普天間問題」や「官房機密費」問題から
目を逸らしたい日本のマスコミだけで、海外メディアの関心は、あくまでも普天間問題、
つまり米軍基地移設問題における鳩山内閣の「約束破り」・・・。当然だろう。これは、
言い換えれば、普天間問題を辺野古案に押し戻したマスコミの責任は重大だということだ。



http://ryukyushimpo.jp/news/storyid-163014-storytopic-3.html

「基地の約束破った」 米紙など海外メディア 鳩山首相退陣

2010年6月3日 琉球新報

 【米ワシントン2日=与那嶺路代本紙特派員】



鳩山由紀夫首相の退陣を受け、米紙など海外メディアは「沖縄の米軍基地問題で日本の
首相が辞任」と一斉に報じた。各紙とも、首相が米軍普天間飛行場移設問題で「最低で
も県外移設」の約束を破ったことが、国民の信頼を失わせたと分析。普天間の名護市辺
野古移設を明記した日米共同声明に影響を与えるとの見方も示している。



 ウォール・ストリート・ジャーナルやニューヨーク・タイムズは1面で「沖縄問題で
たたかれて首相辞任」「沖縄基地の約束を破った」と報道した。



 ジャーナル紙は「突然の辞任は、オバマ大統領と発表した海兵隊の沖縄駐留に関する
合意に議論を巻き起こすだろう」と、今後の基地問題への影響を指摘。



 ワシントン・ポスト紙は共同声明について「海兵隊を沖縄に残すことで米側を喜ば
せた。だが沖縄県民をはじめ多くの国民に、首相の無能さを印象づけた」と、米側を優
先した合意が国民の不支持を急激に押し上げたと解説した。



 ワシントン・タイムズやUSAトゥデイは「首相が普天間問題で、2006年の日米
合意に沿うと翻意したことが、支持率を下げた」とのAP配信を掲載した。



 ロイター通信も「歴史的な政権交代を果たしたが、公約を変えたことで、政権を追わ
れた」とする記事を、世界に発信した。



 英高級紙フィナンシャル・タイムズは「国民が政治的能力に疑問を抱いた」、同ガーデ
ィアンは「沖縄の基地移設で失敗した」と報じた。

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