消費税増税は国を滅ぼす・・・エコノミスト菊地英博氏you tube

消費税増税は国を滅ぼすという、危機意識のもと、菊地氏は、精力的に発言しています。
消費税をあげなくていい、あげてはいけない、という論を、聞いてみてください。


まず、衆議院2010年2月24日予算委員会公聴会での菊池英博氏(公述人 日本金融財政研究
所所長)発言を聞いてください。
書き起こしもついていますから、じっくりお読みください。
ここでは、要点のみコピーしておきます。

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http://ugyotaku.hp.infoseek.co.jp/KikutiHidehiro/KikutiHidehiro.htm#top
私は、現在でも日本は財政危機だとは思っておりません。どういうふうにしたらいいか、
そういうことは全部、公表されているデータをきちっと分析すれば明らかであるという
趣旨に立っておりますので、データを少し多目に用意いたしました。
 それから、僣越ながら、私が書きました「消費税は〇%にできる」というのがございま
すが、この中身がきょう申し上げる一つの趣旨でございます。


まさに日本は第二の敗戦を迎えた。完全な敗戦だととらえるべきです。第一回は武力で間
違えた。第二回目は経済敗戦。これは壮大なる経済の失政です。実は、二〇〇一年から始ま
りました小泉構造改革というのは暗黒の十年だったんですよ。


既に恐慌型のデフレに入っております。長期デフレの元凶は、
1.財政デフレ、2.金融デフレ、3.リストラデフレ、この三つに集約できると私は思
います。


この二〇〇一年からの構造改革のベースというのは、アメリカのレーガン・モデル。レーガ
ンが一九八一年以降ずっとやってまいりまして、その後、二〇〇一年からはブッシュですね。
そうした共和党のモデルをそのまま、言うならば、まねごとでまねてきた。ですから、法
人税、所得税を引き下げる、社会保障をカットする。その反面、消費税を上げよう、上げよ
うと思ってきたわけです。


  そういうことで、結局、新自由主義とか市場原理主義、これをやったおかげで、実を言い
ますと、アメリカはレーガンの時代、皆さん御存じのとおり、一九八一年からレーガンが大
幅な減税をやり、法人税も下げ、所得税も下げました。軍事拡大をやりましたから、歳出の
増加もふえました。その結果、双子の赤字、貿易収支それから財政が赤字になりましたね。
それで、一九八五年には債務国になったんですよ。だから、この考えをとれば、まさにその
典型的な母国であるアメリカが債務国に転落しているわけです、日本だって危なかったんで
す。今だって国家陥没の危機に達しています。


私は、この表から、日本は財政危機じゃないということを申し上げます


輸出大国というのは、皆さん御存じと思いますけれども、現在、輸出しますと消費税は五%
還付されますから、依然として輸出業者には五%の補助金が出ているんです。だからみんな
輸出するんですよ。私は、輸出がそう伸びることは否定はしません。しかし、国内をもっと
グレードアップすることを考えるべきだと。


重要なことは、消費よりは投資なんですよ、今足りないのは。投資を喚起しなければ経済は
成長しません。


それから、政府が投資する以上は、ちゃんと法人税所得税も上げるんですよ。今、金持ち
は裕福で、六本木族みたいなのがたくさんいるでしょう。あれはツーマッチなんですよ



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岩上安身氏最新の菊地英博インタビュー

これは今からわたしも聞きながら、ここにご紹介していきましょう。


http://www.youtube.com/iwakamiyasumi#p/u/18/HsvKqGwVJEo
菅内閣の発足をうけて、経済政策、消費税増税の罠についてうかがいました。「小泉・竹中
時代は、メガバンクが地方からお金を回収し海外に投資をしていた。しかし、モラトリアム
法案によってそれが止まった」


http://www.youtube.com/iwakamiyasumi#p/u/17/Lv6FzYnEUIc
鳩山政権のときとは、相当な違い。
「消費税をはじめ税体系を表にだしてきたでしょ。特別会計の中にある無駄な金、埋蔵金
使おうという努力を放棄してしまったんじゃないか。あるいは放棄させられたのかもしれない」


http://www.youtube.com/iwakamiyasumi#p/u/16/tf9Vn_PgaW4
特別会計というのは、一年単位の一般会計と違い、剰余金・積立金がある。これを分析し
てみると、2007年予算では、剰余金・積立金を合計したら103兆円あります」


2009年度でも、特別会計って50兆は余ってるなんて!!!
役人はそれを出したくない・・・


http://www.youtube.com/iwakamiyasumi#p/u/15/z1ldlgWA6pM
「三つの柱については賛成です。問題はどう優先順位つけてやっていくか。強い経済を作る
ことに3年間集中する。そうすれば、強い財政と強い社会保障は見えてくる」


何故、菅政権は増税を言うのか。
アメリカはデフレではない。日本だけ。消費税3%から5%で腰折れ。金融恐慌は、橋本財政
改革をやったからだ。
菅さんの周囲には、それらを隠蔽する学者たちが・・・
消費税増税法人税減税のセット・・・企業が儲ければ、株主の配当にまわる。
日本が不況し、縮小していけば、日本のカネが外に出ていく・・・それは仕組まれた不況。


http://www.youtube.com/iwakamiyasumi#p/u/14/4ko4z5S-7_I
「1996年に橋本財政改革があって、経済の流れを崩した。そして1997年に株が大暴落して
金融恐慌が起きた。」「竹中氏がやったことは、デフレをやって時価会計を適用して、
そして不良債権を増やした。増やした不良債権で銀行の自己資本を減額させる。それによ
って金融を次々と潰していった」


日本は石油危機を、エコ製品でいちはやく脱出。
バブル期もうまくやってきた。それを崩したのが、橋本財政改革。大失敗。
亀井さんは、すぐれた経済的手腕をもっている。
橋本さんと同じ失敗したのが、小泉構造改革。竹中は、意図的に銀行を潰した。


http://www.youtube.com/iwakamiyasumi#p/u/13/59BBuYkz57w
「もっと大きい小泉・竹中構造改革の失敗は、金融を緩和させて、一方財政は絞るやり方
をとったこと。これはアメリカのマネタリストの考え方。その結果どうなったかと言うと、
結局デフレは全然解消しない」


マネタリストとは、新自由主義の考え方。格差をつくる政策です。
日本で集めた金をあつめて、ニューヨークで博打をやった。サブプライムの三分の一は
日本の金だった。




(今日はここまで。つづきはまた明日)