ぶ、文学を。瀕死の日本文学について。


歌垣氏から、こんなコメントが!

「すみません、もうそろそろまた文学のお話を願えませんか。覗くたびに
政治経済のことで、関係付けた話でもいいのですが。文学と経済。文学と
政治。文学と哲学。ぶ、文学を。瀕死の日本の文学について。その周辺で
もかまわないのですが。新鮮な、お言葉を。お願いします。」


歌や文学関係は、「阿木津 英の仕事」http://akitsutanka.asablo.jp/blog/2008/05/01/3424296 
でまとめよう、「あきつ・あんてな」はネット上スクラップ・ブックという
つもりなので、わたし自身の文章は「阿木津 英の仕事」で・・・・


と、言えればいいんですが、こちらは更新おこたっていますねぇ。その下
のほうに、twitterを貼り付けてありまして、そこでは、ちょこちょこと気
づいたときに歌をあげては短評を加えています。


いぜんに、「毎日書く」宣言をしたのに、あえなく挫折。日記類はまことに
苦手なわたしが、こうやって毎日つづいているのは、スクラップ・ブック
という気易さのせいなんでしょう。


で、ウォッチしているのが、今の政治を中心とした分野なので、そうなっ
ちゃうんですね〜。


文学関係のブログをウォッチすれば、そこから拾ってくるものがあると思
うのですが、何か面白いブログあります? twitterで、そちら関係の刺激的
な話題出している人あります?


twitterで、川柳とか、俳句とか、歌とか、そういうのをやっているのをわた
しもときどき見ますけど、まあ、、、こういう短い詩形は、ね。


twitterで、連詩をやって、すごくスリリングだったというコラムをある雑
誌で見ましたが、ほんとうにそうかどうかは、自分の目で見ないとわから
ない。半信半疑です。


阿木津 英の仕事」で、twitterで歌と短評を出しているのは、テレビ漬
けになって、すなわちマスメディア漬けになって、なまって脆弱になって
しまったわたしたち現代人に、ミニ・メディアでこんな歌あるよ、と差しだ
して、どれくらい届くものかどうか試してみたいから。
誰かが、こんな歌いいねーと、リピートにリピートを繰り返してくれるような、
そしてフォロワーがぐっと増えるというような、そんな時期が来ないかなあ、
と思いつつ、ほそぼそとやってる。


「文学と経済。文学と政治。文学と哲学」・・・・それもいいが、
じつは、わたしは、そんなリクツよりも、歌一首を読んで、いいねーーーと、
みんなで愛でることができることの方を望んでいます。


いまの人々にいちばん不足しているのは、それ、です。
みんないっぱしのことを言うではないですか。
知ったようなことを・・・・。


でも、そんなもんで腹は膨れません。人が生きていくということは、リク
ツではない。リクツで生きていってはいません。朝昼晩、飯を食って排泄
するという、そういうところで、つまり脳味噌だけではなく体全体で生きて
いっています。体全体で学ぶものがなければならない。学ぶというと、すぐ
脳味噌に直結させるが、そうではない。


歌一首にこころをふるわせる、歌一首にであって、生きていく知恵を得る、
歌一首にであって、ああ人間というものはこう生きていかなければならな
いよね、と思う。そういう感受がなければならないし、そういう歌がなけ
ればならない。


無いではないですか。いま、そういう感受も、そういう歌も。
マスメディア感覚でつくりあげられた、まあ、マックのハンバーガーばか
り食って、あれが最上の旨い食べ物だと感じるような舌になってしまっ
た人たち。はっきり言うけど、体壊しますよ。


いや、もうすでに体が壊れているのです。


でも、わたしは信じます。体というものは、本来「善いもの」を本能的に
知る力がある。脳味噌はごまかせるが、体全体は、きっかけさえあれば、
これは毒だ、これは薬だと、感じ分けると。


瀕死の日本文学。詩も、小説も、歌も、俳句も。
マスメディア感覚に侵されているからです。
世論調査で動かされるような感覚。世間の評判で動かされる感覚。
知名度が高いと、周囲も本人もエライんだと思い込んでしまう感覚。
おもしろいかおもしろくないか、良いか悪いか、自分で判断しようとせず
に、マスメディアの尺度にまかせてしまう感覚。


リクツではなく、自分の全身の感覚を働かせることです。
その感覚の届く限りにおいて、自分の発言に責任をもつ。


昔の人は、職人さんでも、お百姓さんでも、本なんか一冊も読んでなくと
も、毎日毎日自分の体をつかって、田圃の泥にまみれながら、カンナをひ
きながら、泥と対話し、木と対話し、そこから人間が生きてゆくべきモラ
ルを受け取っていきました。毎日毎日の実践が、モラルを生み出すのです。


リクツではありません。実践です。




歌垣氏の挑発にのって、つい、長々と書いてしまいました。