村木事件フロッピー偽造にかかわる、郷原信朗氏による記者レクと岩上氏インタビュー

郷原氏による、記者に対するレクチャーのustreamと、つづいての岩上氏インタ
ビューです。
とてもわかりやすく説明してくれています。
必見です。これがどれほどに大きな問題か。
特捜事件特有の問題である。


特捜が関わったすべての事件が疑わしい。
少なくとも前田検事が作った調査書は、つかえない。
前田検事が関わった事件は、守屋事務次官事件、西松事件、などなど。




http://www.ustream.tv/recorded/9743768
100922郷原信郎弁護士_記者レク


このインタビューの四十分ころから検察の手法「わりや」「わる」という話が
出てきます。とても興味深い。




http://www.ustream.tv/channel/iwakamiyasumi
岩上氏インタビュー




郷原信朗著『検察が危ない』 おすすめです。



○追加です。郷原さんは朝日のスクープを評価していましたが、これは
スクープではなく、リークだと、その政治的意図をブログ「世に倦む日日」氏
が書いています。

まず、尖閣諸島日中問題。中国は97%がもっと強硬な手段を日本に対してとる
べし、という世論になっているそうです。さらに、株のブログNEVADAでは、
「米軍の掃海艇であるディフェンダーが沖縄宮古島に急派されており、自衛隊
空隊の一部も格納庫から戦闘機を出し何時でも飛行出来る態勢を取っており、日
米軍は準臨戦態勢をとりつつあります。
中国軍部の出方次第では沖縄・尖閣諸島近辺で偶発的衝突が起こるかも知れません。
ひとつのリスクとして認識しておくべきだと言えます。」
との報があります。


ニュースはあまりとりあげていませんが、非常に緊張した状態なのです。


また、なんといってもフローピー改竄は隠しおおせるものではなく、これを早く
かたづけてしまいたいのだと。この発表前に鈴木宗男議員を実刑に処し、一ヶ月
後には検察総長以下入れ替えて、自浄能力を示し、さっぱりさせて環境を
ととのえて小沢強制起訴させ、離党勧告を出して政治的生命を絶つ算段。


自民党は読売・産経がずぶずぶでしたが、左翼菅仙谷政権は朝日とずぶずぶ。
何だか、納得してしまいます。


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http://critic6.blog63.fc2.com/blog-entry-381.html#cm
前田恒彦逮捕の政治 - 全体の指揮を執る仙谷由人と三つの目的


郵便不正事件に関わるFDデータ改竄問題について、最高検が素早く前田恒彦
の逮捕に至ったのは、朝日新聞のスクープによるお手柄だという評価に世間で
はなっている。私はそうは思わない。全てがプログラムされている。政治的な
動機と目的を持っている。朝日の報道と検察による前田逮捕は一体で計画的な
動きであり、検察が前田逮捕と控訴断念に出るのに合わせて朝日にリークした
ものだ。スクープではなくリーク。


そして重要な点だが、このリークは検察独自のものではなく、仙谷由人がリー
ク先を選んで流したものに違いない。報道を含めた全体を仕切っているのは仙
谷由人で、「朝日のスクープ」という図式にして演出し、国民(衆愚)を巧み
に納得させている。仙谷由人が朝日に9/21に書かせたのには理由がある。


一つは中国漁船の問題から国民の関心を離すためで、もう一つは小沢一郎の強
制起訴に向けての環境整備である。加えて、三つ目に自民党対策の牽制の意味
がある。今週、この問題でマスコミ報道を埋め、国民の関心を漬け込まなけれ
ば、特に保守マスコミの中国叩きと政府叩きは沸騰して手がつけられない状態
エスカレートしていた。日本のマスコミの対中報道は、即中国のマスコミが
取り上げて対抗報道する。そのリアクションで反日感情がさらに憤激し、中国
民衆は政府に対日強硬措置を要求する。この一瞬、水を差すように前田恒彦
一件を流すことで、日本国民の視線は検察に向かい、検察問題がマスコミ報道
の主役に座る。  



厚労省に復帰した村木厚子の一挙一動にカメラが群がり、それをテレビ報道で
毎日伝える。拘置所での前田恒彦の様子と事情聴取、大阪地検特捜部の関係者
の処分、検察幹部の進退等々、続報が夜のニュースになり、朝のワイドショー
のネタになる。


実際のところ、米国の中立の標榜もあって、外交戦では日本は中国側の攻勢に
押しまくられていて、落としどころを見つけるためには中国と妥協することを
余儀なくさせられている。日本政府は、尖閣諸島には領土問題は存在せぬとい
う原則的立場だったが、この立場は中国側が譲歩しない限り貫徹することが不
可能な情勢になった。明らかに日中問題をカムフラージュするための、情報工
作としての前田恒彦の逮捕劇だ。


二点目の小沢一郎の強制起訴への前準備という意味だが、タイミング的に、
今は検察審査会による二度目の議決発表の1か月前の時点になる。郵便不正
事件の一審敗訴と裁判所による捜査杜撰の批判を受け、検察はこの問題に始
末をつけなくてはならなかった。村木厚子が発見して弁護側が指摘していた
ところの、検察捜査報告書における文書記録の日付の疑惑についても、すで
に内部では改竄の事実が公然化していて、どこかで決着をつける必要があっ
た。前田恒彦は言わば組織のスケープゴートにされ、検察全体による政治謀
略捜査の責任を押しつけられる身になったのである。この問題を速やかに処
理して繕わなければ、小沢一郎の強制起訴に踏み切れない。検察の自浄演技
の宣伝。



前田恒彦小沢一郎の捜査にも関係していて、陸山会事件で逮捕された大久
保隆規の取調べを担当して調書を取っている。大久保陸規はこの際の供述を
起訴後に否定していて、取調供述の信用性が裁判では一つの争点になるとさ
れていた。そして、裁判での検察の不利が予想されていた。


小沢一郎の強制起訴は、政治生命の抹殺が目的であり、裁判での有罪判決の
達成が眼目ではない。起訴に持ち込むことが仙谷由人と検察の目標だ。あく
まで政治。敗訴は覚悟の上である。検察の体制一新を(疑似的に)図り、検
察への国民の信頼を(表面上でも)回復しておくことは、小沢一郎を抹殺す
る政治戦の敢行において重要で、また、体制一新後の検察は、言わば小沢事
件の公判に責任を持たない気軽な身にもなる。


検察と菅政権は、政治とカネの疑惑の心証をマスコミに焚きつけさせ、小沢
一郎を刑事被告人に追い込めばよいのであり、世論を煽って離党勧告を突き
つけ、小沢派を解体すればよいのである。法廷の証拠調べで検察側がどれほ
ど不利な展開になっても、マスコミが小沢一郎を有罪にしろと裁判所に圧力
をかける。世論調査で裁判に介入する。人民裁判。検察は、ロッキード裁判
のときのような「隠し球」を捏造して持ち出し、世論の風を検察側に吹かせ、
裁判を長引かせる戦術に出るだろう。小沢一郎の強制起訴に関しては、法相が
キーだと私は考えていたが、どうやらそれは間違いで、弁護士の仙谷由人
全権を握り、検察(=官僚機構)の指揮を執っている。

(以下略)