尖閣ビデオ流出の怪と報道

朝日コムは、こんなふうに報じています。

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http://www.asahi.com/national/update/1105/OSK201011040181.html
「船首向け挑発的」緊迫 ビデオは6本で計44分


インターネットの動画サイト「ユーチューブ」に投稿されたビデオ映像は6本で計約44分。3隻の巡視船から撮影したものとみられる。「sengoku38」との投稿者から4日午後9時前後に投稿された。


特集・尖閣諸島問題

 衝突の瞬間を間近で収めたのは、うち2本の映像だ。

 「本当の尖閣 海上保安庁4」と名付けられた約11分半の映像は、青空のもと、網を巻き上げる青色の中国漁船の場面から始まる。巡視船「よなくに」から撮影されたとみられ、巡視船は時計と反対回りに漁船に近づき、カメラでとらえる。海上保安官が撮影方法を後輩に指導するようなやりとりも録音されている。

 漁船が突如、エンジンをふかす。黒い煙が上がる。
(省略しすぎ。エンジンは何度もふかし、そのたびに黒煙をあげている。停止から前進後進するたびに、黒煙はあがっていた。観察中のよなくにが接近していったとき、)

 「本船に船首を向けて、挑発的です」

 「あっ」

 漁船の船首がほぼ直角に巡視船の左舷後方にぶつかると、撮影者が驚きの声をもらす。(直角かどうか、カメラからは見えなかった。)
「今の位置確認」。別の乗組員が緊迫した声で繰り返す。

 「該船が左舷船尾に衝突、そのまま逃走している。ただいまの時刻、1016(10時16分)」
(衝突というより、追突という感じ。当ててきた、という感じ。こちらが慌てているうちに、逃げるための時間稼ぎをしようという感じ。カメラは落ちついた声で、被害の状況を撮影に行きますといって、ビデオは終わっている。)


 その後、中国語で「止まれ」「おい船長」と何度も警告するが、逃走する漁船との距離はみるみる開いていく。
(よなくには追跡の意図はもってなかったような? そのかわりに巡視船はてるまが追いかけてる。はてるまも、しかし、最後は追跡の意図なく、離れていった。ほんとうに追跡したかったら、巡視船の速力なら追いつくはず。)
動画の最後に「企画・製作 PL63巡視船よなくに」とのテロップが示された。



 「日本の尖閣 海上保安庁5」とある約3分半の映像は、巡視船「みずき」に衝突する場面だ。


 逃走する漁船の左側を、「みずき」が並走する。漁船にはカメラに視線を送る乗員の姿もある。(そりゃあ、見るでしょうよ。でも、棒立ちしてます。困惑したように、むしろ知らん顔してる。)
海保側は中国語で再三、「ただちに止まれ」と訴える。漁船は突如、斜めに針路を変え、船首を「みずき」側に向ける。(ここですね。漁船の動きしか書かず、みずきの動きは、この文章は省略してる。というか、わたしの見間違いかな、と思うくらい逆の書き方をしている。みずきが、漁船の前進を停止させようとして回り込んだとしか見えなかった。保存してあるので、あとでもう一回確認してみよう。)

 「こちらに来るぞ。来る、来る、来る」

 「おーい、止まれ、止まれー」

 日本語の叫び声と、けたたましいサイレンが入り交じる。漁船は巡視船の右舷後方に衝突。「ドン」。衝撃で画面が揺れる。

 「1056(10時56分)、巡視船みずき右舷船尾部に接触した、衝突してきた」

 乗組員の興奮した声が響く。巡視船から黒煙が激しく上がる。サイレンが鳴り続ける。漁船はどんどん離れていき、映像は途絶えた――。
(これもねぇ、あきらかにみずきが黒煙あげて全速力で離れていったんでしょ。これは、絶対見間違いではありません。みずきが、あわてて逃げるようなかっこうが海保の不名誉になるから? まったく、こんなウソは、やめてほしい。みずきが、そこで争わないで離れたのは良いことじゃありませんか。それに、すぐそばで巡視船はてるまが観察しています。巡視船が複数で観察しているのです。少なくとも、この漁船捕り物に、みずきとはてるまが参加する、という声がちゃんと残っています。本気で取り押さえたかったら、動きようがあるでしょう。巡視船の方には抑制が利いていた、ということ。)


 最初の3本は午前9時過ぎの巡視船「よなくに」からの映像とみられ、漁船に向かって「こちらは日本の海上保安庁の巡視船だ。貴船はすでに日本の領海内にいる。直ちに日本の領海外に出て行け」と録音音声で警告を繰り返す様子が映されている。


 6本目の映像は、やや離れた場所にいたとみられる巡視船「はてるま」からの映像。乗組員は時折談笑しているが、漁船が「みずき」に衝突すると様子は一変、「え、体当たりを受けた?」と驚く声が収録されている。
(ウソばっかり。はてるまとみずきが、この捕り物に参加する、よなくには当事者だから被害者だから、参加しない、こう音声が流れていたじゃないの。捕り物の担当はみずき、はてるまは終始観察していた。「様子は一変」なんて、大げさ。漁船の意外な対応に驚いたという様子でした。ものは言いよう。)

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写真と図解入りですが、その図がおかしい。
みずきが直進しているのに対して、漁船が一方的にぶつかってきている
ふうに書いている。

わたしが見たのは、みずきがマイクで停戦せよと警告しながら、漁船の腹に向かってカメラはぐんぐん接近していった。
それから、前に回り込んだ。


普通の交通違反車へのパトカー取締の動きと似ている。
しかし、向こうが船尾を当ててきたので、そこをやられては困るので、急いで
逃げたのでしょう。
ものすごい黒煙がみずきからあがりましたが、黒煙は、急にエンジンの回転をあげると出るのだそうです。
波の立ち方も、ものすごく、漁船から急に離れた様子がよくわかる。



これに対しては、こんな民主党新人松岡りきお氏のこんなツィッターが。


matsuoka_rikio

尖閣の流出ビデオ、衝突シーン2回見ました!やっぱり大したことない。あの程度の小競り合い、というのが元自衛官の私の印象(専守防衛堅持)。海上保安庁の船、守備動じず。あの程度で前原氏逮捕に踏み切るか?パフォーマンス外交じゃないのか?



みずきがサイレン鳴らしながら接近するときは、たしかに緊迫した様子だが、
それを眺めていたはてるまも、最初のよなくにも、日常業務の感じ。

ちなみにこの松岡氏は、民主党で立候補して落選したところ、小沢派なものだから、県連のパーティにも呼ばれず、支部も解散させられ、立候補したければ、他の
支部だかに党員として登録するように、と言われたとか。