検察→検察審査会によるタッグマッチ強制起訴と、不透明な検察審査会

いま、小沢一郎民主党元代表が、初めての検察審査会による強制起訴を受けたという
ニュースが流れました。


検察が、最初から検察審査会による強制起訴を見越して、調査をすすめていたことは
ネット界では周知の事実。


以下は、石川議員の再聴取に際してのICレコーダー記録部分です。まだ知らない方のために。
47NEWSより。
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http://www.47news.jp/CN/201101/CN2011013001000608.html
石川議員再聴取やりとり詳報 



 東京地検特捜部の検事が衆院議員石川知裕被告を再聴取した際の主なやりとりの詳報は
次の通り。


 検事「石川さん、録音機持っていない?」

 議員「大丈夫です」

 検事「この前もさ、そういうこと言っててとってたやつがいてさ。大丈夫? 下着の中
とかに入っていない?」

 議員「大丈夫です」



 検事「(一部報道にあった別件の疑惑で)『しかるべき時期に議員辞職します』みたいな
内容の調書があったじゃない」

 議員「はい」

 検事「そりゃもうそんなの出したら大騒ぎだからね。まあ現状でいく限りね、(上司は)
そんなもの世に出そうなんていう気はないと思うけど、これがまた変な方向へね、鈴木宗男
(元衆院議員)みたいに徹底抗戦みたいになっちゃうとさ、『やれるものはやれ』と」



 議員「私に今日できることって何ですかね」


 検事「無難なのはさ、従前の供述を維持するのが一番無難だって検審の、うちの方針もそうだけど
石川さんが今までの話を維持している限り、(小沢一郎民主党元代表は)起訴にはならないんだろうと思うんだよ」


 議員「今日の調書は検審も見るんですよね


 検事「見るよ。そのために取るんだから見せて、検審が(小沢氏は)絶対権力者であるというところにどれだけ疑問を持つかっていうかさ絶対権力者とか何とか言われてるけれどきちんと話をして、逮捕されている時と同じ話をして


 議員「圧力はかかってません。今日も自分の思いを、やっぱり変えようと
思う部分を、変えられたらいいってことだけです


 検事「今度の判断は重いからね。強制起訴までは不要と検審の4人が言ってくれれば、不起訴不当で
終わるわけだから」


 議員「先に(議決を)出した5人の人がまだ残っているんでしたっけ? その人たちも変えてくれれば
いいですけどね」


 検事「だから最初に言ったように、ここで全部否定することは火に油を注ぐことになるよねここで維持することが彼ら(審査員)の気持ちをどう動かすかだよね」


 議員「今回(再聴取に)応じないっていう線もあったんですよね、選択として」


 検事「あった。あったけど、それは一番最悪だよね、検審に対して。うち(検察)にとっても」


 議員「小沢さんが起訴になったら、それはそれで複雑ですよね、私も。いや、検察内でですよ」


 検事「検察が起訴した場合、いや、しないよ。石川さんが供述を維持する限りそれはできない」


 検事「陸山会の2004年分収支報告書への不記載、虚偽記入の理由ですが、『私(議員)は
深沢8丁目の土地を購入するに当たり、小沢先生から提供を受けた4億円につき、小沢先生が政治
活動の中で何らかの形で蓄えた簿外の資金であり、表に出せない資金であると思ったため、これを
04年分の収入として収支報告書に記載しませんでした』」


 議員「いや、購入した不動産が明るみに、公表されるのをずらすということが一番の主眼点で、
4億円が明るみに出るのを避けるためっていうのは、今でもやっぱり、そんなことはありませんと
しか言えないんですよ」


 検事「だったらこうしようか。今まで通りの供述をした上で、最後のところで調書を読み聞かせ
した後、最後にその4億円についてね」


 議員「4億円を隠したいがためっていうのがね、どうしても引っ掛かるんですよ。土地登記の公表をずらすことが主眼で経理操作したっていうのが実際の話なんで」 


検事「修正できるところはするけど、ただ、趣旨を、要するに隠そうとは思っていないというのはまずいと
思うから。だからそこをうまく、まず4億円ありきではないんです、という風に修正していくしかないよね」


 議員「4億円がいかがわしいお金だなんて、実際どう作られたかなんて私には分かりません


 検事「そこは4億円不記載には関係ないよね。不記載で起訴されているから、もうしょうがない。
不記載にした理由は何なのってなった時に、みんなはゼネコンからの裏金に決まってると思っていて、
だから書けないんだってなる」


 議員「そういう意識はない。汚いお金だから4億円を何が何でも露見したくないっていうのは今でも違うと言いたい


 検事「汚い金だっていうのは、検察が勝手に言ってるだけで、別に水掛け論になるから相手にしなくて
いいんだよ。証拠ないんだから」


 議員「そういう疑問を持ったことがないんで


 検事「俺はそこ責められてるの。上が『本当にこんなこと言ってんのか』って言うわけ」


 検事「例えば、(小沢氏に)報告、了承してませんというふうになったら、強制起訴の可能性が高くなるよね」


2011/01/31 02:02 【共同通信

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なんか、検事さん、ほんとにネチネチと誘導してますね。


それから、森ゆうこ議員が検察審査会を調査していますが、大詰めを迎えているようです。
数日前から、ツィッターには流れてきていましたが、ここにまとめてご紹介します。


以下は、森ゆうこ議員の公式HPから。

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http://my-dream.air-nifty.com/moriyuuko/2011/01/post-aeb5.html
2011年1月27日 (木)
最高裁から説明を受けました。



昨日17:20過ぎから18:10頃まで最高裁から報告を受けました。
市民のお一人に対して情報開示した書類の提出を依頼し、約一週間何の説明も無く、検討した結果
本日持って来なかったとの事。
再度提出を依頼し、21:00過ぎにその書類を受け取りました。


尚、別途依頼していた資料を持って来ました。でも、宣誓書の枚数が足りない。
検察審査会法第16条によれば、補充員も宣誓書に署名押印が必要。その書類は要求しました。


重要なことが分かりました。
それは審査員などへの旅費、日当支払の書類は各地方裁判所が管理しているということ。
つまり、裁判所が持っている予算の執行状況が分かる書類は、当然ですが、既に検察審査会法上、
秘匿すべき情報ではありません。


ご心配されている専門家もいらっしゃるので念のため。
裁判所の予算は、司法の独立性を守るため内閣や国会の圧力を受けないようにとの配慮がなされる
ことになっています。


しかし、私が調査しているのは、司法の独立とは関係のない部分であり、適正な執行状況を調査
されるべきと最高裁に確認済みです。


分かったこと。


①吉田弁護士への旅費・日当支出資料などを見ると7/13と7月にもう1回、8/4、8月は計3回、9/14と
その前に1回、10/4。以上8回開催。


②審査員、審査補助員への支払資料は、裁判所の行政文書なので、もはや、検察審査会法を根拠に
秘匿できない。


③審査員は半分が8/4に新たに就任。


④正式の審査員11人全員が出席した会議は一度もない。2人から4人が欠席。


⑤議決した審査員のうち3人は臨時の審査員(開催日順に宣誓書を提出したことを前提とすると)で、
他に一度しか議論に参加したことがない。



http://my-dream.air-nifty.com/moriyuuko/2011/01/post-8d29.html
2011年1月28日 (金)
起訴議決は無効だ!
最高裁検察審査会は今すぐ情報を開示せよ・・!


昨日最高裁ともう一度話し合った。
結果、本日まで資料の提出をお待ちすることにした。
お待ちするのは今日が最後。


これ以上協議すること(資料の提出の可否について平行線をたどること)は、お互いに税金から歳費、
給料を頂戴しているのだから、税金の無駄遣い。


後は権限行使のみ。

2010.10.15の予算委質問以降3ヶ月余り、検察審査会の謎を解明するために、最高裁に対して資料の
提出や説明を求めて来た。


この間、多くの国民の皆様から検察審査会に対する疑問の声を頂戴した。
税金を使って運営されている検察審査会と、その予算を管理している最高裁が、検察審査会法を
恣意的に解釈して、本来開示すべき情報を秘匿する事が出来ないことは既に明らかであり、それに
ついて最高裁担当者は私に反論出来なかった。


本日中に以下の資料を提出することを昨日要求し、提出されない場合、国会議員としての権限を
行使すると伝えた。


これまでの調査、実験で検察審査会くじ引きソフトに重大なセキュリティーホールがあり、いくら
でも恣意的に審査員、補充員が選定できることが証明された。
更に、計算間違いなどで三度発表されることになった審査員の平均年齢は一回目と同じ34.55歳。
これは確率上0%に近い。


小沢元代表の起訴議決を行った東京第五検察審査会の審査員、補充員、審査補助員(吉田弁護士)に
対する日当、旅費の支払文書は、東京地裁の管理する行政文書であることが分かった。
開示するとともに、文書が捏造されていない事を確認出来るよう現物を閲覧させることも必要である。

私は検察官適格審査会委員として、既に審査員の氏名を知っている。
従って、個人情報を含む支払文書を全くマスキングせずに閲覧させたとしても、何の問題もない。

むしろ、審査会が本当に開催され、適正に予算が執行されたことを証明するために、開催日時と
審査員等の署名入り領収書を含む関連文書を、積極的に私に閲覧させるべきである。


検察審査会法では、起訴議決を行うことになる2回目の審査会には担当検事の出頭を義務付けている。
審査事件票には、一回出頭した旨の記載がある。


しかし、関係者によれば、担当の斎藤検事は9/14の議決日以後に出頭したという。
この情報が正しければ、小沢元代表に対する起訴議決は「無効」。


検察審査会は、斎藤検事が確かに議決日前に出頭したことを示す記録を、開示しなければならない。


以上、開示を求めた情報が、検察審査会法の会議の「非公開の原則」の例外であることは最高裁との
議論で証明済みである。


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まったく、何をそんなに旅費支払い文書を出し渋っているのか。裏金疑惑が囁かれています。
こんな検察審査会で、政治家ならぬ誰にしても「強制起訴」されてはたまったものじゃありません。


弘中弁護士ひきいる弁護団による法廷闘争が注目されます。