葉物野菜に気をつける・・・・放射性物質摂取の限界値

ホットスポット情報を流したあと、カウンターが壊れたかと思うアクセスがありました。
やはり、みな自衛のために真剣なのでしょう。


以下は、ドイツ放射線防護協会が 2011 年3 月20 日、情報統制されている日本を見るに見かねて、発表したものだそうです。それを翻訳してくれたyou tubeが、オリーブ・ニュースに掲載、文章化もしてくれています。
文中、「現在」は、三月二十日時点でしょう。


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http://www.olive-x.com/news_30/newsdisp.php?n=108914

日本における放射線リスク最小化のための提言



ドイツ放射線防護協会と情報サービス放射線テレックスは、福島原発事故の発生後の日本において、放射線核種[いわゆる放射性物質:訳者注]を含む食物の摂取による被ばくの危険性を最小限に抑えるため、チェルノブイリ原発事故の経験をもとに下記の考察・算定を行い、以下の提言を行う。


1.放射性ヨウ素が現在多く検出されているため、日本国内に居住する者は当面、汚染の可能性のある*サラダ菜、葉物野菜、薬草・山菜類の摂取は断念することが推奨される。


2.評価の根拠に不確実性があるため、乳児、子ども、青少年に対しては、1kgあたり4ベクレル〔以下 Bq:訳者注〕以上のセシウム137 を含む飲食物を与えないよう推奨されるべきである。
成人は、1kg あたり8Bq 以上のセシウム137 を含む飲食物を摂取しないことが推奨される。


3.日本での飲食物の管理および測定結果の公開のためには、市民団体および基金は、独立した放射線測定所を設けることが有益である。
ヨーロッパでは、日本におけるそのようなイニシアチブをどのように支援できるか、検討すべきであろう。




考察と算定



以下の算定は、現行のドイツ放射線防護令の規定に基づいている。
飲食物を通じた放射性物質の摂取は、原子力災害後、長期間にわたり、身体にもっとも深刻な影響を与え続ける経路となる。

日本では、ほうれん草1kg あたり54,000Bq のヨウ素131 が検出されたが、こうしたほうれん草を100g(0.1キロ)摂取しただけで、甲状腺の器官線量は次の
とおりとなる(*1)。


乳児(1 歳未満):甲状腺線量20 ミリシーベルト〔以下 mSv:訳者注〕(*2)
幼児(1~2 歳未満):甲状腺線量19.4mSv(*3)
子ども(2~7 歳未満):甲状腺線量11.3mSv(*4)
子ども(7~12 歳未満):甲状腺線量5.4mSv(*5)
青少年(12~17 歳未満):甲状腺線量3.7mSv(*6)
大人(17 歳以上):甲状腺線量2.3mSv(*7)


2001 年のドイツ放射線防護令第47 条によれば、原子力発電所通常稼働時の甲状腺器官線量の限界値は年間0.9mSV であるが、上に述べたような日本のほうれん草をわずか100g 摂取するだけで、すでに何倍もこの限界値を超えることになる。


原発事故の場合には、同第49 条によれば、甲状腺線量は150mSv まで許容されるが、これはいわゆる実効線量7.5mSv に相当する(*8)。


それゆえ日本国内居住者は、当面、汚染の可能性のある*サラダ菜、葉物野菜、薬草・山菜類の摂取を断念することが推奨される。


ヨウ素131 の半減期は8.06 日である。したがって、福島原発の燃焼と放射性物質の環境への放出が止まった後も、ヨウ素131 が当初の量の1%以下にまで低減するにはあと7 半減期、つまり2 ヶ月弱かかることになる。


54,000Bq のヨウ素131 は、2 ヵ月弱後なお約422Bq 残存しており、およそ16 半減期、つまり4.3 ヶ月(129 日)後に,ようやく1Bq 以下にまで低減する。




長期間残存する放射性核種


長期的に特に注意を要するのは、セシウム134(半減期2.06 年)、セシウム137(半減期30.2 年)、ストロンチウム90(半減期28.9 年)、プルトニウム239(半減期2 万4,400 年)といった、長期間残存する放射性物質である。


通常、2 年間の燃焼期間の後、長期間残存する放射性物質の燃料棒内の割合は、セシウム137:セシウム134:ストロンチウム90:プルトニウム239=100:25:75:0.5である。


しかしチェルノブイリの放射性降下物では、セシウム137 の割合がセシウム134 の2 倍にのぼるのが特徴的であった。これまでに公表された日本の測定結果によれば、放射性降下物中のセシウム137とセシウム134 の割合は、現在ほぼ同程度である。
ストロンチウム90 およびプルトニウム239 の含有量はまだ不明であり、十分な測定結果はそれほど早く入手できないと思われる。


福島第一原発の混合酸化物(MOX)燃料は、より多くのプルトニウムを含んでいるが、おそらくそのすべてが放出されるわけではないだろう。ストロンチウムは、過去の原発事故においては、放射性降下物とともに比較的早く地表に達し、そのため事故のおきた施設から離れるにつれて、たいていの場合濃度が低下した。したがって、今回の日本のケースに関する以下の計算では、セシウム137: セシウム134: ストロンチウム90: プルトニウム239 の割合は、100:100:50:0.5としている。


したがって、2001 年版ドイツ放射線防護令の付属文書4表1 にもとづく平均的な摂取比率として、1kg につき同量それぞれ100Bq のセシウム137(Cs-137)とセシウム134(Cs-134)、およびそれぞれ50Bq のストロンチウム90(Sr-90)と0.5Bq のプルトニウム239(Pu-239)に汚染された飲食物を摂取した場合、以下のような年間実効線量となる。



乳児(1 歳未満):実効線量6mSv/年(*9)
幼児(1~2 歳未満):実効線量2.8mSv/年(*10)
子ども(2~7 歳未満):実効線量2.6mSv/年(*11)
子ども(7~12 歳未満):実効線量3.6mSv/年(*12)
青少年(12~17 歳未満):実効線量5.3mSv/年(*13)
成人(17 歳以上):実効線量3.9mSv/年(*14)



現行のドイツ放射線防護令第47 条によれば、原子力発電所の通常稼働時の空気あるいは水の排出による住民1人あたりの被ばく線量の限界値は年間0.3mSv である。この限界値は、1kg あたり100Bq のセシウム137 を含む固形食物および飲料を摂取するだけですでに超過するため、年間0.3mSv の限界値以内にするためには、次の量まで減らさなければならない。


乳児(1 歳未満):セシウム137 5.0Bq/kg
幼児(1~2 歳未満):セシウム137 10.7Bq/kg
子ども(2~7 歳未満):セシウム137 11.5Bq/kg
子ども(7~12 歳未満):セシウム137 8.3Bq/kg
青少年(12~17 歳未満):セシウム137 5.7Bq/kg
成人(17 歳以上):セシウム137 7.7Bq/kg



評価の根拠に不確実性があるため、乳児、子ども、青少年に対しては、1kg あたり4Bq 以上の基準核種セシウム137 を含む飲食物を与えないよう推奨されるべきである。
成人は、1kg あたり8Bq 以上の基準核種セシウム137 を含む飲食物を摂取しないことが推奨される。


国際放射線防護委員会(ICRP)は、そのような被ばくを年間0.3mSv 受けた場合、後年、10万人につき1~2 人が毎年がんで死亡すると算出している。
しかし、広島と長崎のデータを独自に解析した結果によれば(*15)、その10 倍以上、すなわち0.3mSv の被ばくを受けた10 万人のうち、およそ15 人が毎年がんで死亡する可能性がある。被ばくの程度が高いほど、それに応じてがんによる死亡率は高くなる。


(略)

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以下のまとめサイトは、さまざまな角度からの情報をあつめてあり、有用です。
これは、土壌汚染関係のものです。
最近に近いものから、いくつかピックアップします。
記事全文は、リンク先で。
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http://matome.naver.jp/odai/2130295103081734101
福島原発事故による土壌汚染まとめ


重要
(2011.5.14)JBPRESS『原発から50キロ以上離れた田んぼの土から高濃度のプルトニウム
『この食品メーカーによると、現時点でその結果を公表するのは影響が大きすぎるため発表は控えているとのことだが、その田んぼの土からは高い濃度のプルトニウムも検出されたそうだ。』
(政府も、東電も、池上彰も『プルトニウムは重いので飛散しません』との発言を繰り返してきたが、現時点でも50キロ以上は飛散している。少なくとも50キロ圏内にさらなる汚染問題が表面化した。)

(略)



(5.12)日本環境学会元会長・畑明郎『「雨が降れば放射性物質が流されて、放射線量が下がるという専門家もいますが、これは完全に誤りです。放射線量は雨が降るほど加速度的に高まっていく。』
http://gendai.ismedia.jp/articles/-/2877



(2011.5.7)福島県浪江町の土壌で78万ベクレル検出。原発の半径20キロ圏外の土壌調査で最高値。
福島県浪江町で6日に採取した土1キログラム当たり、セシウム134とセシウム137を合計で78万ベクレル検出したと発表した。』
http://sankei.jp.msn.com/affairs/news/110507/dst11050713190010-n1.htm


(2011.5.6)4月29日時点での、地表へのセシウム134, 137の蓄積量は、最も多いエリアで300万〜3000万ベクレル。
チェルノブイリでは148万〜380万ベクレル。チェルノブイリの約2〜20倍の放射性物質が降り注いだとの測定結果。


(略)


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以下は、食品汚染のまとめ。
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http://matome.naver.jp/odai/2130110542659192601
福島原発事故による食品汚染まとめ


ホット
(2011.5.13 20:27)岩手の牧草、基準値超える 福島以北で初めて
『乳用牛が食べる牧草1キログラム当たりの放射性セシウムの暫定基準値は300ベクレルで、滝沢村では359ベクレルを検出した。』
岩手県は13日、滝沢村で11日に採取した牧草から、農林水産省が定めた暫定基準値を超える放射性セシウムを検出したと発表した。』
(神奈川県で基準値超えで、岩手でも基準値超え、国際基準より遥かに甘く設定された国内基準でさえ、日本国土の広範囲の汚染が決定的となった。)
http://www.47news.jp/CN/201105/CN2011051301000957.html


(略)


(2011.5.13)Infosecurity.jp『神奈川県小田原市愛川町清川村で生産されたチャ(生葉)から規制値を上回る放射性セシウムが検出
(生茶放射能濃度、小田原市=770ベクレル/kg, 清川市=690ベクレル, 愛川町=670ベクレル)
(日本安全基準の1.5倍、ドイツ放射線防護協会の推奨基準の96倍)


(WSPEEDIの計測結果や、県内複数ヶ所の生茶からの放射能汚染が判明したことで、少なくとも神奈川県の約5割(横浜市の一部含む)がチェルノブイリ第三汚染区分に該当する高濃度の放射能汚染状態にあることが確定したといえる。)
http://infosecurity.jp/archives/10271
http://onihutari.blog60.fc2.com/blog-entry-49.html



(2011.5.13)チェルノブイリ原発事故後、『ポーランドは国内での牛乳を禁止して、すべて輸入粉ミルクに変えたため甲状腺癌の増加がなかった』
他国では、乳幼児が汚染された牛乳を飲み続け、放射性ヨウ素による甲状腺癌を多数発症した。
一方日本は、福島原発事故後、『牛乳で福島県は元気になるぞ』と、福島県産の牛乳の安全性PRを開始した。
(日本政府も汚染原乳摂取による晩発性被曝被害で子供の甲状腺癌が発生することを認めている。にもかかわらず自国で汚染原乳の安全性PR。)
http://infosecurity.jp/archives/10174
http://bit.ly/mAEbdK
http://bit.ly/igjsFq



(5.12)Infosecurity.jp、茨城県パセリから放射性セシウム1110ベクレル/kg(国内安全基準の2倍、ドイツ放射線防護協会の推奨基準の138倍)
新潟県は5月12日に同県上越保健所が管内卸売業者から収去した農産物を検査(検査機関:県放射線監視センター)したところ、厚生労働省が定めた暫定規制値を超える放射性セシウムが検出された』
『流通状況:
・ 収去先の卸売業者から同一ロット品は出荷されていない。
・ 他の流通経路については調査中。』
http://infosecurity.jp/archives/10182



(2011.5.11)福島産の葉物野菜、一部出荷制限解除
(日本の安全基準は、ドイツ放射線防護協会の提言する基準より約60倍も緩い500ベクレル/kgです。
25年前のフランスの安全宣言同様、とうてい安全とは言えない制限解除です。)
『いずれも3週連続で放射性物質の暫定規制値を下回ったとして、福島県が11日に解除を申請し、認められました。』
『ドイツ放射線防護協会、1kgあたり8ベクレル以上のセシウム137を含む飲食物を摂取しないことを推奨』
http://www.mbs.jp/news/jnn_4722715_zen.shtml
http://ameblo.jp/datsugenpatsu1208/entry-10887570309.html



(2011.5.12)農林水産省と神奈川県による放射能濃度検査によると、平塚市のホウレンソウ、相模原市コマツナが不検出でありながら、南足柄市生茶では安全基準を上回る570ベクレル/kg(放射性セシウム)が検出されています。
http://www.pref.kanagawa.jp/prs/p307240.html



(2011.5.12)南足柄市内の農家の男性「なんで原発から約300キロ離れた南足柄で。しかもお茶だけ。ただただ、びっくりしている」
(お茶だけで検出されたのではなく、お茶で最初に検出されたと考えたほうが自然です。
南足柄では今後他の作物からも検出が続く可能性が高いです。)
(南足柄市付近での生茶以外の農作物の放射能濃度測定結果はまだ発表されていません。
お茶だけが汚染されたと解釈するのはあまりに楽観的です。
セシウム137はお茶だけが蓄積するものではなく、カラシナ、クレソン、キャベツ、ダイコンなどでも蓄積されやすいことがわかっています。)
http://news.kanaloco.jp/localnews/article/1105120007/
http://www.pref.kanagawa.jp/prs/p307240.html



(略)



(2011.5.10)Infosecurity.jp『キャベツはセシウム-137が最も蓄積されやすい野菜のひとつ』
NPO法人チェルノブイリ救援・中部」(本部・名古屋市)の報告によると、キャベツは放射性物質セシウム-137が最も蓄積されやすい野菜のひとつであることがわかる。』
カラシナ、クレソン、キャベツ、ダイコンなどがセシウム-137が蓄積されやすく、トマト、ナス、カボチャなどが比較的蓄積されにくい野菜のようである。』
http://infosecurity.jp/archives/10046

(以下略)


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以下は、福島第一原発の現在の状態速報のまとめ。
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http://matome.naver.jp/odai/2130114662459444201
福島第一原発及び国内原発の状態変遷および分析のまとめ


(略)

ホット
(5.15)東電、再臨界用の対処、五ホウ酸ナトリウム投入を計画
(東電、『再臨界防止というより「念のため」』と発言)
『五ホウ酸ナトリウム180kgを水に溶かして3号機に投入予定 中性子を中和するため』
(中性子が継続的に出続けている状況。)
(五ホウ酸ナトリウム投入が始まることで、メルトダウンに続き、再臨界も決定的になったといえる。)
http://alcyone.seesaa.net/article/201148294.html
https://twitter.com/#!/uml/status/69599952585768960



(2011.5.14 22:34)東電、2、3号機もメルトダウンしている可能性を認める
『2、3号機の原子炉について「最悪の場合、1号機と同様のケースが想定できる」と説明し、核燃料全体の溶融(メルトダウン)の可能性を初めて認めた。』
(あまりに遅すぎる発表であるにせよ、近隣住民の多くに深刻さを認識させるために、東電の発表は依然重要な意味を持っている。)
http://www.yomiuri.co.jp/science/news/20110514-OYT1T00824.htm?from=tw



(2011.5.14)NEVADA『温度上昇が止まらない3号機』
東京電力は14日、福島第一原発3号機について、原子炉の温度上昇が止まらないため、同日午前から注水量を毎時3トン増やし、計15トンにしたと発表した。』
『14日未明になっても原子炉温度の上昇が続き、従来の配管からの注水量を増やすことにした。新たな配管からの注水がうまくいっていない可能性がある。』
http://blog.livedoor.jp/nevada_report-investment/archives/3742922.html



(5.14)注水効果の改善を目的とした配管変更は、すでに実施済みです。残念ながら、配管変更による注水効果の改善は見られていません。
従来の消火配管に続き、給水配管による注水も正常に機能していない可能性が高いです。
http://mainichi.jp/select/today/news/20110507k0000e040050000c.html



(5.14)復習ですが、4月ごろは、毎時7トンの注水でも温度を100度以下に保つことが出来ていました。それが今12トンの注水でも温度上昇が止まらず、15トンに切り替えようとしています。悲観的な発言になりますが、短期的にとれる有効な手段が見当たりません。



(5.14)繰り返しになりますが、米軍筋より情報提供や、RPV胴フランジの一時的な温度急低下からもわかる通り、『既に原子炉は外気とツーツー』の状態であると考えることが妥当です。
したがって、放射性物質は非常に飛散しやすい状態になっています。
http://www.j-cia.com/buy_article.php?a=6992


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それから、これは六ヶ所村もんじゅの事故の話。武田邦彦氏のサイトです。
知らなかった。。。
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http://takedanet.com/2011/05/1105133_d590.html
科学者の日記110513  3号機の爆発と原発問題

(略)

現在日本の原発中で最も危ないのは、福島原発ではなく、北陸の方でトラブルに巻き込まれている高速増殖炉もんじゅ」でしょう。


もんじゅ」はかつて冷却剤として使っていたナトリウムが漏れるという事故を起こし、10年ぐらい止まっていました。


それが、やっと技術的にも社会的にも解決して、2010年に運転の準備を始めたところ、その準備中に重たいもの(燃料を引き上げるもの)を炉の中に落とし、それが引き上げられないために、どうにもならない状態になっていると言われています。


この事故は少し報道されていますが、全国的にはほとんど知られていません.


日本は民主主義ですから、政府が箝口令をひかれているということはないでしょうし、報道の自由があるのでNHKが報道を控えていることもないと思いますが、情報が入ってきません。


事態はひどく深刻で、責任者が自殺しています.

(略)

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はぁぁぁ〜。
この間にウォッチしたものは、まだまだあります。


浜岡原発停止は、菅首相の英断でもなんでもなく、四月始めからの米国からの強力な停止圧力があったということ。なぜなら、風下に横須賀港があるから。青山繁春氏だったかな。この名前をぐぐるyou tube が出てくるでしょう。


テレビでの、反原発発言をすると、東電からの圧力がものすごく降板させられるということ。


福島原発放射能だだもれ状態によって、日本は第三の敗戦・占領下にあるような事態になっており、官邸には名を知られない米国人が一室にいる?!


なんか、読んでると、〈緩慢な絶望〉という語が浮かんできます。


でも、もっとも絶望的な状態にあるのは、被災地の避難民の方がたでしょう。
家畜やペットなどの惨状を告げる写真や記事は、用心深く避けていたのに、以下の記事を読んでしまいました。
おしどりマコ・ケンという吉本漫才コンビが、避難所を慰問におとずれるのですが、宮城の避難所に比べて、南相馬市の避難所をおおう虚脱、絶望。
そこに、二歳の女の子が一人いたといいます。
涙なしには、読めません。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ http://www.news-pj.net/genpatsu/2011/oshidori-0514.html
    宮城と南相馬の避難所の違い
〜一人っきりの子供がいます〜


〈宮城の避難所は、省略。リンク先でごらんください。〉


雰囲気の違う南相馬


  そして、福島県南相馬市へと向かう。
  まず訪れたのは南相馬市民文化会館 「ゆめはっと」
  ここは自衛隊の基地となっていた。
  遺体の捜索をされる部隊が寝泊りをしていた。
  南相馬市文化事業団の事務局長に話を伺う。


  南相馬は地獄です。4重苦の地獄です。」
  震災、津波原発事故、風評被害
  この事務局長が福島原発と言わず、「東京電力福島原発」 と呼ぶことに、深い意味を感じた。


  風評被害というのは、本当に物資が入ってこない、人が近づいてこない、ということだ。
  5月11日の時点で確かに空間線量は、福島市郡山市より南相馬市のほうが低い。

  だがコンパスで同心円状に線引きした30キロ圏内ということで、3月の時点から物資がほとんど来ないのだ。
  あと、気になることも聞いた。


  仮設住宅は建設してるのだが、そこに入居希望をせず、ズルズルと避難所にいたり、ヤケになり逆切れする方も多い、とのこと。
  「仮設住宅に入ると、自分で生活せねばならないでしょう、避難所にいると三度のご飯は出てくるわけで…」
  本当か。今まで伺った、宮城の避難所と全く雰囲気が違う。


  しかし、南相馬市原町区原町第二中学校、同石神第一小学校の2ヶ所の避難所を訪れて、少しずつわかってきた。
  まず、物資が圧倒的に少ない。
  今まで見た、あふれんばかりのお菓子などどこにもない。
  訪れた11日から初めて、暖かいご飯とおかず、というメニューになったとのことで、それまでの献立表を見せて頂いたら
  *オニギリ、バナナ、牛乳
  *オニギリ、ヨーグルト、ジュース
こんなメニューなのだ。それが2ヶ月も続いていたということか。
  新聞もやっと届くようになったのは1週間前から、とのこと。
  そして、宮城の避難所で溢れんばかりにあった毎日の 「希望新聞」 は無かった。ここにこそ希望が欲しかった。
  目はうつろ、暗い顔で足をひきずるように動く避難所の方々。
  事務局長の話を聞く顔も上の空で無反応だ。
  果たして、私たちを楽しんで頂けるのか!?



  渾身で舞台をし、本当に笑って、楽しんで頂けた。
  「2ヶ月ぶりに歌ったり笑ったりしたよ!」
  そう声をかけて頂いた。
  宮城の避難所では今まで、どんな有名人が来たか喜んで話し、専用のサイン帳を持つ方々も多かったというのに!


  その後、石神第二中学で避難所の方々とお話をした。
  というより、ほぼ、一人の子供と遊んでいたのだが。
  そのうち、事務局長が言っていた言葉の意味がわかってきた。
  南相馬は絶望しているのだ。
  家を仕事を無くしても、故郷を復興しようという気持ちにやっとなれた宮城の方々。
  南相馬は違う。
  家を仕事を、そして故郷まで無くしたのだ!
  物資は無く、国から見捨てられ、人も来ず、差別されている、という気持ち。
  それは本当に人を自暴自棄にさせる。
  また、そうはいっても放射線量が高いため、若い方や子供もほとんどいないのだ。


  しかし。
  私たちおしどりが今回一番衝撃的な出会いがここであった。
  福島第一原発から23キロしか離れていない石神第二小学校の避難所に、2歳児がいたのだ!!


  この子です。
  この子はおしどりの舞台が終わったあと、ひっついて離れなった。
  どこの避難所でも子供は人懐っこく、くっついてくるのだが、この子は違った。
  笑ってはしゃいだかと思うと全身を密着させ、じっとしている。
  他に子供はおらず、あまり仲良くなりすぎると、後の別れがつらい、と思い、何度も少しずつフェードアウトしようとしたが、すぐに見つかり、結局ほとんどひっついていた。


おしどりの二人と一緒に 撮影:遠藤 敬〈写真、リンク先で見てください〉


  この子にはおじいさまがおり、少しずつ話を伺った。
  あまりおつらそうなので、無理に聞き出そうとはせず、アコーディオンcoba 氏がお聞きしたことと総合すると。


  この子の父母は恐らく津波で亡くなったということ。
  「ちょっといないんだよね」
  こういう言い方しかなさらないが、周りの方から少し聞いたのだ。
  おじいさまとおばあさまと、この子とで、一旦、新潟の長岡の避難所に移ったとのこと。
  しかし、そこでおばあさまも亡くなって。


  そして、この子が
  「南相馬の子に近づいたらダメ!」 と言われ続け差別を受けたとのこと。
  (それには、小さい子の親御さんは放射線被曝に、より神経質に気を使わなければいけない、という背景もあるのだろうが!)


  最終的に、また、おじいさまとこの子とで、南相馬の避難所に戻ってきたとのこと。
  この子は本当に愛くるしいかわいい女の子で、でも、天然パーマの髪の毛はボサボサで毛玉もできていた。
  服が湿っていたので聞いたら
  「遊んでたら雨に濡れたの」
  南相馬の雨に!!


  誰かこの子を守ってくれる人はいないのだろうか?
  誰もいなかった。
  おじいさまはもうこれ以上ムリ、というくらい傷ついて年老いておられた。
  まわりの方々も老人が多かった。
  青年は自分以外の家族を流され、どこにも行けず、南相馬にいるだけだった。
  「だっていないもん」
  「いないからね」
  このこの子がふと言った二言は、恐らく、パパとママのことではなかろうか。


  私たちが立ち上がるたび、
  「どこ行くの! どこ行くの!」 と絶叫したこの子。
  「どこも行かないよ、まだ遊べるよ」 と言い続けても帰る時間はせまる。
  とうとう帰る時間になり、
  「どこ行くの! どこ行くの!」という問いに
  おうちに帰るとは、とても言えない。なので
  「お仕事に行ってくるの」 と言うと
  「帰ってくる!? 帰ってくる!?」 と絶叫する。
  この子!
  「絶対、絶対、帰ってくる。絶対また遊ぼう!」
  そう言って、絶叫するこの子を後にした。


子供はたったひとりだけ〜石上第一小にて 撮影:遠藤 敬〈写真〉

  お願いします。
  この子を誰か助けてください。

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