福島在住二重生活者のツィート

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twitter見てたら、二重生活中の福島市民という方のものがリツィートされて流れてきた。
そのタイムラインに行って読んでいるうちに、涙がにじむ。
魂の叫びだ。



プロフィールは、こういう方です。
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TAI：二重生活中の福島市民
@taisei36
3.11後より開始。『特に言いたいこと』は“お気に入りに収録”。福島に留まり、医療の末端で消耗戦中。津波で兄夫婦を亡くし、忘れ形見のチビ達が愛しき我が子。家族は北海道に避難中。私は猫と福島暮らし。避難は支持しますが、強制出来ません。
福島県福島市：FUKUSHIMA · http://twilog.org/taisei36
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ツィートは今年の五月半ば以降を適宜引用しました。
ほんとうは途中を省略しないで引用したかったのですが、パソコンの不具合で操作がやりにくい
ので、以下、わたしのリツィートしたものだけ。


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11日という日は見えない棘となり心の中にある。兄達を亡くし、その後すぐ原発が暴走を始める。私は兄から引き受けたチビ達を守るのに精一杯だった。非日常は涙を消した。あの日以来、私は泣くことを忘れてしまった。胸の奥底に痛みを抱える多くの人に、いつか平穏が訪れることを心から願う。 #福島


上司に呼び出された。内緒でTwitterを続けていたが何故かバレた。今日からその上司は私のTWをチェックし始める。一体貴方は何に気を使うのか？チェックするならすればいい。守る家族はいるが、今の福島で沈黙しきる気はない。言うべきことは言える範囲で言い続ける。奴隷は御免だ。 #福島市


同僚が職場を去る。消耗戦のような状況で体を壊し福島を去る。医療を始めとする社会基盤は、葡萄が干からびていき、落ちていくかのような状態だ。個人の事情や使命感に頼る現状は、そこに携わる人達を潰していく。私は福島が復興に向かっているなどとは微塵も思わない。寧ろ悪化を辿っている。 #福島


現状に対し「闘う」と少なからず思っている福島の人間にとって、その手段は限られている。告訴や福島人権宣言等は、日常を奪われ、人として扱われぬ現状への抵抗だ。疲弊した心と体に鞭を打ち、立ち続けるには相当の覚悟と力が要る。長い先々で倒れてしまわないよう、周囲の協力を心から願う。 #福島


5月28日
昨年の今頃、私はチビ達を米沢に仮避難させ、職場と往復していた。病院の忙しさは様相を変え、その合間に津波で死んだ兄を捜し続けた。或る夜、峠の途中で車を停めた私は崖下を眺めていた。ふと我に返り何度も頬を叩き叫んだ。死の闇が手を伸ばしていた。行方が分からぬ浪江の方の無事を祈る。 #福島


一時帰宅中に自殺した方の訃報を知った浪江町出身の同僚は、静かに泣き外を見ていた。やがて「強いばかりじゃいられない。福島の私達も人だもの。人間なのに」と呟いた。多くの人が消耗し疲弊している。数多の災厄と不条理が、真綿で締めるように力を奪っていく。最前線は追いつめられている。 #福島


5月29日
TAI：二重生活中の福島市民 ‏@taisei36
先日、被災した猫を引き取った。飼い主を亡くした彼女は、先の見えない中を檻の中で過ごしていた。私は先月往生した猫の遺影に手を合わせ、「家族を迎えたいんだ」と聞いた。そして、今いる１匹にも。今、２匹は並んで眠っている。同じ命だ。私は「殺処分」という言葉も思想も行為も大嫌いだ。 #福島


5月30日 TAI：二重生活中の福島市民 ‏@taisei36
夢を見た。兄達を捜し、やっと見つけたチビ達を抱きしめている。原発が懸念された。義姉の遺体は運べず、海に眠る兄と共に置いていく。チビ達は「パパ、ママ待っててね」と囁く。まるで置き去りだった。現場は凄惨な修羅場だった。事故調で他人事のように語る面々が、私をあの日へと引き戻す。 #福島


5月30日 TAI：二重生活中の福島市民 ‏@taisei36
最前線の福島は、福島県民は捨て石か？事態が何も収束している訳でもなく、苦しみは日々増しているのに、何も見えてはいないのに、見殺しにするのか？自殺者まで出し続けている惨状は、遠い国の他人事なのか？後の世代まで押し付けた負の遺産に手も付けられず、再稼働など戯けたことを言うな。 #福島


6月1日 TAI：二重生活中の福島市民 ‏@taisei36
抗議に集う人々を想いながら、福島にいる私は、病院で己の仕事をすることで間接的に共に参加する。最前線の福島は社会基盤が無惨に崩壊し続け、数多の理不尽が人と現場を食い荒らす。その中でこれも１つの抗議だと信じ、己が今すべきことをする。福島は過去ではない。心は共に官邸・関電前に！ #福島


6月3日 TAI：二重生活中の福島市民 ‏@taisei36
私の住む福島市は原発から60キロメートルの地だ。爆発時の気象や地形もあり酷く汚染された。だが、今も生殺しに苦しむ。また、浜通りの人々が受け続ける仕打ちも過酷だ。この国の抱える危うさが今の福島にはある。最前線の福島を見ることは、自らを見ることだ。あなたは近くの原発から何キロメートルの地にいる？ #福島


6月19日
TAI：二重生活中の福島市民 ‏@taisei36
避難経路を悔やみ続けた患者を以前に担当した。原発から北西、高濃度汚染地域を彼は辿った。何の情報もない、まさに見捨てられた中、皆が生きようと必死だった。だが、彼は「家族を被曝させてしまった」と己を責めた。実は情報があった事実に怒りのみが湧く。この国は静かな虐殺を行っている。 #福島


6月30日 TAI：二重生活中の福島市民 ‏@taisei36
今月の市政だよりの特集は『復興元年ふくしま夏祭り2012』。私は職場の病院を思い、複雑な思いで眺める。医療や介護の現場は人手が圧倒的に足りない。そして何の対策もないまま、間もなく16ヶ月が経つ。個人の事情や使命感に頼る現状は、携わる人間を潰す。私達は機械ではない。人間だ。 #福島


6月30日 TAI：二重生活中の福島市民 ‏@taisei36
TLを辿りデモの様子を想像した。やはり、福島にいる私は「福島」の文字があるTWや写真に目がいく。再稼働は福島の現状に蓋をし、過去のものにする。だが、今も最前線で苦境に立つ福島がある。そして、そこには人がいる。“忘れられてはいない”と“忘れないで”の想い。両者が交互に湧く。 #福島


7月2日 TAI：二重生活中の福島市民 ‏@taisei36
政府は「再稼働ありき」のレールの上を、安全や責任等を後回しにして進む。『政府は帆であり、国民は風であり、国家は船であり、時代は海である』という言葉がある。政府はこの荒海の中で、風を強引に風を強引に操れると思っているらしい。だが、死に体の政府の帆に吹く風などない。国民は奴隷ではない。 #福島


7月6日 TAI：二重生活中の福島市民 ‏@taisei36
デモに集う、そして見守る人々の１人でも多くの心の中に、「福島」のことがあることを願う。再稼働は福島に起こっている問題を過去のものにすること。だが、最前線は人災では済まない「複合人災」に苦しむ。理不尽の塊のような災厄が覆う。最前線は何も解決していない非日常の中に今もいる。 #福島


7月11日 TAI：二重生活中の福島市民 ‏@taisei36
福島県新地町にて。津波に襲われ、荒涼とした地に手作りの碑、『風の碑』が建つ。以下抜粋。“天の風となった人達よ 風車を回して 便りを下さい 風の鳥となった人達よ 風車を回して 便りを下さい”１年４ヶ月。黙祷。 #震災 http://photozou.jp/photo/show/2068855/142715682 …


7月11日 TAI：二重生活中の福島市民 ‏@taisei36
11日も16回目を迎える。兄貴達の月命日のこの日は、気持ちがどこか落ち着かない。浜通りへと供養に行き、未だ惨い傷痕を残す光景を見ると、遺体を探し回った日々を思い出す。天災と人災が覆う東北は忘却や風化と闘う。深い傷を負った東北を忘れないで欲しい。たかだか、まだ１年４ヶ月だ。 #東北


7月13日 TAI：二重生活中の福島市民 ‏@taisei36
或る患者が食い入るようにパソコンを見ていた。デモの様子を見詰める。彼は「福島を忘れるな」と、手を動かし政府に訴える。耳が不自由な彼は、手話で懸命に叫び続けた。「一緒に参加して叫ぶ。みんなの声が僕には聞こえる」と、彼は言う。静かな病室の中は、とても大きな叫び声で満ちていた。 #福島


7月17日 TAI：二重生活中の福島市民 ‏@taisei36
職場からの帰路、福島市に漂う「何でもないような」雰囲気に嫌気が差す。私のいる医療現場は人手不足が深刻化する。医療を始めとした社会基盤は、原発事故で状況が悪化している。「安全・危険」の二元論が目立つが、事態はもっと複雑である。社会基盤が崩壊してしまえば生活など成り立たない。 #福島


19時間 TAI：二重生活中の福島市民 ‏@taisei36
１年４ヶ月が過ぎ、自分自身の中にある種の「疲れ」を強く感じる。福島の「抑圧」された環境の中では、肉体的にも精神的にも疲弊する。風化や忘却、関心の薄れと闘うことも容易ではない。一方で「がんばろう」や「安全」の掛け声が日々煩くまとわりつく。抑圧が静かに力を削ぐ消耗戦は厳しい。 #福島


7時間 TAI：二重生活中の福島市民 ‏@taisei36
何度でも、私は願う。デモに集う、見守る人々の想いの中に「福島」があり、この地の窮状に繋がることを。福島は混沌の中にある。再稼働は福島が抱える問題を過去のものにする。最前線の置き去りは、他地域への悪影響にも繋がる。福島はこの国の縮図だ。その最前線は未だに何も解決していない。 #福島


5時間 TAI：二重生活中の福島市民 ‏@taisei36
【守るべきは己の立場でなく県民だ】『線量ネット調査：福島県反対で導入見送り「不安あおる」』（毎日） http://goo.gl/6vdWo 復興や安全という県の立場を優先し、県民を蔑ろにする。これは「配慮という名の隠蔽」である。福島県はただ「不都合は要らない」だけだ。 #福島県

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二回ほど官邸前に行ったのですが、ああ、行ってよかった、蚊の涙ほどだけれど
何か自分も役に立てたかも知れないと、このツィートを読んでこころから思われました。
福島の彼らのことを忘れてはいけない。


彼らを忘れない。小さな励ましを伝えるために、出かけなくては。