俺たちが腰抜けだったからではないか・・・宇宙飛行士秋山さん

元TBS記者、ソユーズに乗った元宇宙飛行士秋山豊寛さんの講演です。
被曝難民となった秋山さん、非常にはっきりと、明確に、意見を披瀝して
います。声も明晰。


ロシアの宇宙飛行士たちが検査のために呼んでくれたそうです。


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2012年11月3日に円山野外音楽堂で開催された
「生かそう憲法・守ろう9条/11・3憲法集会in京都」
記念講演「未来に残そう平和な地球」
ジャーナリストで日本人初の宇宙飛行士として宇宙からの中継に成功したことで知られる、現在は京都造形芸術大学教授の秋山豊寛さんが登壇。



「私は原発難民です。同時に被爆者であります」と衝撃的な語り出し。

全編の音声データです。
印象的であったお話を僭越ながら抜粋すると以下のようなお話であった。


(当組合編集部による要旨抜粋)
 私は原発難民です。同時に被爆者であります。ロシアの宇宙飛行士の仲間がロシアに呼んでくださって「宇宙生物学研究所」という放射線の研究をしているところでチェックをし­たところセシウム134・137、カリウム40におかされているということでした。


 何でこんなことが起こってしまったのか。それは、俺たちが腰ぬけだったからじゃないか。大事な時に立ちあがらなかったからじゃないか。立ちあがるべき時に、立ちあがること­が人間として基本的なことではないか。その事について私たちが自覚的ではなかった。


 これまでの日本の宇宙開発は「平和目的に限る」と、9条の精神に基づいて行われてきたからこそ、世界各国の科学者たちと偏見なく、胸を張ってやってこられたJAXAの設­置法に「国家の安全保障に資するため」という言葉が入った。安全保障とはなにか? 基本的に軍事です。



 沖縄問題でも、アメリカで飛べないオスプレイが何で日本で飛べるのか。
 アメリカが単に圧力をかけるだけではない。日本国内のアメリカ的な価値観に染まった学者・裁判官・政治家など、そういった人たちがネットワークを組んで、アメリカの言うこ­とをとり入れていく。そのことによって自分たちの立場も強化していく。こんな構造が、日本の中に出来てしまっている。


 基地を抱えるアメリカの人たちとも、原発の恐怖と隣り合っている外国の人たちと結びつく。
 普通の人間たちとのインターナショナリズム、国際的な連帯がないと、私たちは閉じこもった発想しかなくなってしまう。
 現在の、このシステムの枠組みを変えるために、力を合わせようではありませんか。


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