従軍慰安婦問題を直視できないひとびと

いつも☆をつけてくださるcangaelさんが、従軍慰安婦問題をとりあげた報道ステーション
を紹介してくださっています。


http://d.hatena.ne.jp/cangael/
「朝日の記事が無くても慰安婦問題は起きたと思う」(「報道ステーション・『吉田証言』検証」その1)


9月11日、朝日新聞社長が従軍慰安婦の強制連行についての「吉田証言」を取消し、謝罪記者会見を開いた夜、報道ステーションが検証の番組を放送しました。その時、最後にコメントした産経新聞の客員論説委員氏の言葉が「朝日の記事が無くても慰安婦問題は起きたと思う」という言葉でした。

朝日の「吉田証言」の記事に対して最初に虚偽ではないかという記事を書いたのが産経新聞だったこともこの番組で知りました。その産経新聞の方がこういう言い方をされるのは・・・とても印象に残りましたし、あとお二人の言葉も覚えています。一人は河野談話作成に関わった石原信雄(87)氏の「吉田証言は当時から眉唾もんだとして怪しいと感じていた。河野談話は吉田証言を根拠に強制性を判断したのではない」。 もうお一人は元外交官で今は京都産業大学の教授東郷和彦氏の「強制連行のあるなしにこだわっている日本は世界と本当に落差がある。今、世界が女性の戦時性暴力は人道に対する罪と考えているのが解っているのかアメリカで言われた」。

「ところが、日本でのその後の進み方は、朝日たたきと、吉田証言が取り消されたのなら慰安婦問題もなかった
ことになるという方たちの意見が蔓延」している。
無理が通れば道理がひっこむ、ということわざを、子どもの頃、イロハかるたで覚えましたが、まさしく
そんな昨今の日本。


「兵隊さんを慰めましょう。三味線弾けなくても踊れなくてもできます」、学校帰りのある雪の日、そんな張り紙を
電柱に見て、愛国少女が「行きたい」とお父さんに頼んだら、吸っていたキセルをいろりの端に打ちつけて
「バカっ! 何をするか知ってるのか!」と怒鳴られた。数日のちには、そのビラは無くなっていた、という。
これは、当人から聞いた話です。
こういうふうにして騙されて連れられていった愛国少女もあったでしょう。少女が事実に気がついたとき帰して
もらえなければ、強制連行ですよね。


当時の渡航は、軍が制度的に関与しなければできなかった、といいます。



以下のところに、従軍慰安婦関係の資料として、とてもよいまとめのページがあります。
言葉の詐欺的レトリックに負けないようにしたいものです。


http://d.hatena.ne.jp/dj19/touch/20121213/p1
日本軍将兵の証言・手記にみる慰安婦強制の実態


慰安婦は「自発的に応募した」「自由意志だった」「強制ではない」、さらには軍や警察は「違法な業者を厳しく取り締まっていた」等々、慰安婦問題を否定する人々によって熱心に宣伝されているデマがありますが、そうした人々が無視している資料に、元日本軍将兵・軍属が手記や証言のなかで慰安婦に言及している口述資料というものがいくつも存在します。

それら口述資料*1を用いて個々の事例を考察していきます。

以下略