日本の戦後はまだ終わっていない・・・・矢部宏治

今日は、IWJでもインタビューをやっていました。
ustreamの調子が悪くて、聞き逃しましたが、こういうのがtwitterで流れてきました。


集英社の本の宣伝YouTubeです。


2014/10/08 に公開
『日本はなぜ、「基地」と「原発」を止められないのか』(集英社インターナショナル 1200円+税)の刊行を記念して、著者の矢部宏治氏と元外務相国際情報局局長の孫崎­享氏に対談していただきました。
本は10月24日に全国書店にて発売されます。詳細は、集英社インターナショナルの紹­介ページ、
http://www.shueisha-int.co.jp/blog/?p...
をご覧ください。
ウェブ立ち読み→http://www.shueisha-int.co.jp/pdfdata...


本が出たばかりですね。


沖縄では米軍住宅地の上空では絶対に飛行機が飛ばない。
首都圏の上空は、米軍が掌握。各基地を覆うようなかたちで。
しかも、そのすぐわきに、六本木ヘリコプター基地があり、米軍関係のホテルや、会議場
がある。各基地からヘリコプターで15分。米国からパスポートも何も必要なく、すらっと
入ってすらっと出てゆく。


それが可能なのは、日本の最高法規である憲法よりも、上位の日米合同委員会というところで
決定されたことの方が上位であるという。証明された事実。官僚と米軍とのあいだに六十年間に
わたって強固な関係ができている。


民主党が政権をとったときの、小沢事件と鳩山首相つぶしは、まさしくこの例。
首相よりも従わなければならない上位の存在がある。


同じ敗戦国であるドイツと比較する。
ドイツが本当に独立できたのは、東西ドイツが合併したあとの1994年。
ドイツの方が国を分断されていたし、厳しい状況だったが、周囲の国との宥和政策を歴代の首相が
とってきたし、東西合併時に周辺の元敵国と講和条約を結んだ。それで、米軍駐留に対しても
独立国として対等な地位協定を結ぶことができた。


日本は、講和条約の問題がまだかたづいていない。
関係諸国と宥和もできていない。
だから、米国の属国でありつづけている。


国際法のなかで日本だけが下位。それは、周辺諸国との問題が片付いていないから。


原発問題も、憲法の範囲外、上位のところで決められている。
統治行為論。そこでは、要するに何をやってもいい。罰せられない。憲法判断をしない。
法律で罰することはできない。


政治家だけでなく、学者も。
東大の国際法憲法学者はひどい。
まともな議論をする人は、パージされてゆく。



・・・・・
ひどい国に住んでるんですねぇ・・・わたしたち。


以下のブログでは、立ち読みの写真が貼ってあります。
以下は抜粋少し。

http://sun.ap.teacup.com/souun/15470.html

「...政権の座にいる権力者が政敵を失脚させるために検察を使う。これは日本でも海外でもよくある話です。」

「ところがこの2009年のケースが異様だったのは、9月に民主党が政権をとったあとも、検察からの攻撃がやまなかったことでした。」

「この時点で日本の本当の権力の所在が、オモテの政権とはまったく関係のない『どこか別の場所』にあることが、かなり露骨な形であきらかになったわけです。」
日本国民に政策を決める権利はなかった。

「日本の政治家がどんな公約をかかげ、選挙に勝利しようと、『どこか別の場所』ですでに決まっている方針から外れるような政策は、いっさいおこなえない。」
自民党時代には隠されていたその真実が、鳩山政権の誕生と崩壊によって初めてあきらかになったわけです。」

この矢部さんの話を聞いて新鮮な気持ちになったのは、地道な事実調査によって
戦うべき相手の姿、というのかな、その構造があきらかになってくるというところ。
メディアもひどい。政治もひどい。
ひどいことだらけで、萎えてしまいそうになる気分を、ふっと一新させてくれました。