イスラム国人質事件と安倍政権

いろいろ情報がとびかっています。
マスメディアの論調は、いま安倍さんを批判するのはまずいとか? あるいは、この事件に対する
安倍政権の対処の仕方についてもう世論調査が出て60%が支持したとか?
すべて、twitter経由ですから、正確ではないかもしれませんが、「テロとの戦争」に自衛隊を出し
たがっている安倍政権の本音が出始めたようです。


以下は、この事件に関わる本当らしさの感じられる情報、確実さが感じられる情報を拾い集めて
みます。
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http://ameblo.jp/toyotacarina/entry-11981834301.html
後藤は公用でシリアに行ったと言う事。緑色のパスポートを所持


緑色は「公用パスポート」=Official、と言って、政府公用を契約上する民間の方、JICAなどの公的機関の職員、大使館などの在外公館の契約職員、公用を帯びた国会議員などに交付されるものだと言うことです。
特に一般のパスポートと違いがあるかと言うことも無く、公務中と言う印だそうです。つまり背後には政府さらにアメリカがいるということです。

略(画像あり)

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ジャーナリスト常岡さんの記者会見動画を見た方も多いと思います。
あれは、昨年秋からの北海道大学生のイスラム国行きに関わる常岡さんと中田考さんの強制捜査などと
今回の人質事件との関連が、すっきりと見えた、本当らしさのある会見でした。その構図があまりな
もので、常岡さんの立場から見すぎているかもしれないと、ここにあげるのがためらわれました。
いかには、冒頭のメッセージが文章化されています。


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http://lite.blogos.com/article/104020/?axis=&p=8
【全文】「警察の捜査が、湯川さん後藤さんの危機的状況を引き起こした」〜ジャーナリスト・常岡浩介氏が会見


もともと私はイスラム国を取材しようと思っていたわけではなく、チェチェン紛争を取材していた経緯から、シリアで戦っているチェチェン人グループを取材しており、その中でチェチェン人がイスラム国のオマル司令官を紹介してくれたために、この人物と連絡が取れるようになって、イスラム国の取材ができることになるという、偶然的な幸運がありました。

そういう形なので、それほど重要な意味を感じないまま、連絡がつく状態になっていたところ、去年の8月ですけれども、この司令官から私のところにメッセージが届きました。「すぐにイスラム国に来てほしい」という内容でした。

そのときの彼の表現では日本人ジャーナリストと書いてありましたけれども、"私たちは湯川遥菜氏を拘束している。この人にはスパイの容疑がかかっており、裁判しようと思っているが、意思の疎通ができていない。彼は英語もアラビア語もできないので、日本語とアラビア語の通訳できる人を必要としている"。

そして、残虐行為をしないこと、彼らの論理ですけれども、イスラム法に基づいて裁判を行ったという証明をしてくれる立会人、witnessを必要としている、ということでした。


この司令官の説明では、自分自身は湯川氏に会ったこともないんだそうです。しかし彼が従っている直属の上官が、湯川氏の処遇を決める権限を持っており、イスラム法に基づいて裁判を行うに通訳が必要であり、さらにジャーナリストを立会人にしたいと告げられたので、私のことを進言したそうです。そしてもう一人、通訳として、午前中ここで会見をした当時同志社大学にいらっしゃった中田考先生を推薦したそうです。



私は中田先生と連絡を取り合いまして、そういう連絡を受けたことに二人とも驚愕しました。これは今すぐにでもイスラム国に行くべきだと一致しまして、9月3日には日本を出まして、5日にイスラム国の領域にトルコから入り、6日にイスラム国が首都だとしているラッカ市で、オマル司令官と再会しました。それまでもオマル司令官とは取材で何度か会ったのですが、ラッカ市で会ったのも、ラッカ市に入ったのも初めてでした。オマル司令官が、私と中田先生を招待したから実現したということでした。


オマル司令官に会って事情を聞いたんですけど、やはり彼は湯川氏について、身代金を取る材料にしないということ、見せしめのための処刑をしないというのがイスラム国の方針であると説明しました。あくまでも彼らの表現で言うところの人道的、残虐な扱いをしない、イスラム法に従った公正な裁判をすると言いました。そして湯川氏に会わせてもらえるとの説明を受けたんですが、待てど暮らせど連れて行かれない。見ていますと、オマル司令官は無線機を使って自分の上官に連絡を試みているが返事が来ない。さらに運が悪くというべきか、ラッカ市にたいしてシリアのアサド政権による過去最大の空爆が加えられました。



中田先生の方は待てないので帰るとおっしゃいまして、アラビア語が堪能な中田先生がいないと裁判も行われないので、私も一緒に帰ることにいたしました。

ただ、1か月後に改めて来るので、湯川さんに会わせてもらえないか、中田先生はタイミングが合わないので、私が英語と日本後の通訳をするので、英語とアラビア語の通訳を用意してもらえないかと、こちら側から提言をしたところ、オマル司令官は、それは可能性がある、と言い方をしましたので、また訪れるという約束のもと、私たちは帰国いたしました。



一旦日本に帰りまして、10月7日に再びイスラム国に向かうということで準備していたんですけど、前日の夕方16時ごろ、日本の警察、公安部外事第三課の職員が家宅捜査令状を持って我が家を訪れ、私戦予備・陰謀罪の関係先として捜索し、そして関係物を押収しました。


私が取材の準備として荷造りをしていたカメラやビデオカメラ、パソコン、スマートフォン、ハードディスクといったものを全て押収しました。その際には現金、パスポートも一旦押収されました。機材を一旦失ってるもんですから、翌日からイスラム国に向かうこともできず、取材も不可能になっていまいました。


家宅捜索のもっと深刻な影響がありまして、それは私が持っていたイスラム国関係の連絡先なども押収されたために、取材源の秘匿が不可能にされてしまったということです。



その10月6日の家宅捜索の後、およそ3ヶ月にわたってイスラム国にこちらから連絡することができなくなりまして、イスラム国側が何を言っているかという取材もできなくなったまま時間が過ぎていました。そうした中、今週火曜日、脅迫ビデオのアップロードが行われ、これを見て驚愕しました。



私が3ヶ月前まで聞いていた話では、緊急の危険があるわけではないと聞いていました。イスラム国自身が、彼を身代金を要求したり、見せしめの殺害をしないと明言していたので、連絡ができなくなって3ヶ月が経っていたわけですが、それほどの危機感は持っていませんでした。ですからあのビデオをみて、状況がひっくり返っていることに驚いたのです。



9月にイスラム国に行った結果は、日本のメジャーなチャンネルで発表しています。私が湯川さんに面会する、裁判に立ち会う、彼を開放できるかもしれないということも報道しています。警察は私の再出発の妨害をして、湯川さんを助けられるかもしれない機会を奪ったということになります。機会を奪うかも知れないということを、警察は知っていたはずです。


警察は11月には私に電話してきて、"お前も容疑者である"と言ってきました。そういう捜査も聞いたことがありません。検察への送致もしていません。捜査は着手から3ヶ月経っているんですけれども、もちろん起訴されていない、警察が処理していないということです。


はっきり言うと、私戦予備罪というのは過去に適用されたこともない事件でありまして、妥当性があるのかないのかも疑わしい事件で、警察は強行的に私たちの情報を奪っていったと言ってていいと思います。



72時間という期限が切られて初めて捜査本部が立ち上げられる。過去5ヶ月間、誘拐犯とのチャンネルが作れなかった捜査当局に、3日間で何ができるのか疑問です。この期に及んでも、私と中田先生を容疑者扱いしているからだと思うのですが、チャンネルになってほしいと言ってこない。外務省も同じです。邦人の命を救うつもりがあるのか、首を傾げざるを得ない。


以下略

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警察の無能をかなり突いていましたが、むしろ強制捜査による取材源や情報の押収は、もっと上からの指令で
あるように見えませんか。取材源や情報が欲しかっただけ。湯川さん人質事件が常岡・中田の二氏による協力で
解決してはまずかったのでしょう。二人をシャットアウトしておいて、後藤さんを緑のパスポートで送り込んだ。
後藤さんが湯川さんと早くから密接な関係のあったことは、湯川さんのプログにも名前が出てきてわかって
います。



後藤さんとヨルダンの人質交換という条件についての内藤正典氏のツィート集。
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http://sun.ap.teacup.com/souun/16463.html
「ヨルダンの死刑囚を釈放しろというのは1億ドルの身代金よりもはるかに困難:masanorinaito氏」  中東・イスラエル関連
https://twitter.com/masanorinaito



ハサン中田先生の記者会見「本当に交渉する気なら記者会見なんかしたらダメだろ。そんな人を僕なら信頼しないね」とTVの生番組で他のゲストから言われた。
速攻で反論した。
中田先生は政府の交渉人になろうとして言ったんじゃない。一ムスリムとして、一イスラム法学者として可能なメッセージを発した


「交渉するなら黙ってやらなきゃ」みたいなことを言った人は政権の意向に沿った発言だろうが、誰がハサン中田先生の行動を制約してるのだ?
警視庁公安部だろうが。



複数の番組で違う人から言われたところを見ると、ハサン先生の努力を否定的に捉えようとする人の傾向が見えてくる。
大抵、何らかの筋の意向に沿っている。
情報戦だから。もう私は呼ばれないだろう。




何れにせよ、ヨルダンはイスラム国の敵。
イスラム国、日本政府を弄んでいる。
ヨルダンの死刑囚を釈放しろというのは1億ドルの身代金よりもはるかに困難。



新たに報じる内容がないなら、いちいち画像の説明で時間を使うな。
イスラム国は、日本の報道を見ている。
つまらぬことを延々としゃべっていると、こういう事件に不慣れで報道リテラシーの低さを見せつけることになる。
政府もマスメディアも、危機管理リテラシーが低いとテロ組織に値踏みされると、非常に危険。



不慣れな日本を弄びつつ、イスラム国に敵対する周辺国を脅迫した。
戦力の弱体化を、よりターゲットを絞ったテロによって挽回する作戦に出たのかもしれない。
もっと刑の軽い犯罪者なら交換もできただろうが、彼女(サージダ)は名の知られた自爆テロ犯で、死刑囚。これを釈放するというのは、ヨルダン政府にとってはテロとの戦いでテロリストに屈したことを意味する。
ヨルダンは英米などの同盟国であり、トルコと違って、欧米に逆らえない。
そこを狙っている
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さて、その不慣れな日本の安倍首相について。
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http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20150126-00000007-pseven-soci
安倍首相中東訪問 外務省は時期悪いと指摘も首相の反応は逆



安倍晋三首相は、1月17日〜21日にかけて中東歴訪を行なったが、出発前の1月7日にフランスで週刊紙銃撃テロ事件が起きると、外務省内から今回の首相の中東訪問は「タイミングが悪い」という声が上がった。
 ところが、安倍首相の反応は逆だった。官邸関係者がこんな重大証言をした。


「総理は『フランスのテロ事件でイスラム国がクローズアップされている時に、ちょうど中東に行けるのだからオレはツイている』とうれしそうに語っていた。『世界が安倍を頼りにしているということじゃないか』ともいっていた」
 周囲はその言葉を聞いてさすがに異様に感じたという。関係者が続ける。


「総理は総額25億ドル(約3000億円)の中東支援についても、『日本にとってはたいしたカネではないが、中東諸国にはたいへんな金額だ。今回の訪問はどの国でもありがたがられるだろう』と自信満々で、常人の感覚とは違うなと感じた」


 テロは対岸の火事で、自国民の人質には一顧だにしないのが「積極平和外交」の実態だったのか。

 そして現地で情勢は一転する。1月20日に日本人2人の殺害予告ビデオ公開を受けてイスラエルで記者会見に臨んだ安倍首相の顔からはすっかり自信が消えていた。

以下略

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驚きますね。
湯川さんの人質事件は八月、後藤さんの身代金要求は十一月、そういうときに、二億ドルをイスラエルにもっていく。
庶民の財布から消費税で十円二十円とこそぎとって、世界中にばらまいて大きな顔する。
頭の構造が理解できない。



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松井計 ‏@matsuikei 1月25日
でもね、私は、一般の国民が、同じ国民に対して、<総理や政府を批判するな>と迫る状況てのは、絶対に健全じゃないと思うよ。というよりもむしろ、ゾッとしてきますね。かつて、そういう時代があったのだし、その結果がどうなったかも、我々は知ってるはずじゃなかったかい?
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総理や政府を批判するなという、圧力が動いているらしいけれど、もしそうなら、はっきりした目的をもった
レールが予定されていて、そこに世論を乗せていきたいからでしょう。
正面きって「テロとの戦争」組に加わりたいのです。古賀茂明さんが言ってたように。
湯川さん、後藤さんの中東行きは、そのための下調べだったかもしれません。


ひどい時代です。