安倍内閣は、これまでの日本とは異なる一歩を踏み出した。・・・by 小沢一郎

数日前、「生活の党と山本太郎と仲間たち」の記者会見を見ました。
質問に手を挙げるのは、フリーやマイナーなメディアが多く、マスメディアは無視?
何となくうそ寒い空気が画面の外まで漂ってくるようでした。
下のyoutube視聴回数が78回というんですから、youtubeにさえ寒い風が吹きすさんでいる
というべきか。


その会見の半ばから、小沢一郎が安倍首相の人質事件さなかのイスラエル訪問について
はっきりと「一線を越えた」と批判しています。



ニコニコビデオでも、安倍首相が危険な方向へ舵取りしていることをはっきりと批判して
いるそうです。以下は、そのtwitter報告。
読みやすいように、つないで表記します。
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Koji ‏@kwave526 7 時間7 時間前
小沢一郎「今回の「イスラム国」による暴挙は極めて卑劣な蛮行であり、決して許すことはできません。それらを大前提として私の見解を申し上げますが、中近東問題を考える場合、とりわけ歴史的事実と経済的現実を客観的に踏まえておかねばなりませんhttp://ch.nicovideo.jp/ichiro-ozawa-ch/blomaga/ar719539


小沢一郎「日本がアメリカと共同戦線をとり、特に小泉内閣の時に有志連合の艦船に対する給油を行ったことから、「日本も敵国だ」と、タリバンアルカイダの攻撃対象になってしまったのです。中近東諸国でも、日本は歴史的に利権に全く手を染めていないので、対日感情は非常によかったと思います。」


小沢一郎「ところが今回、安倍首相はわざわざ紛争の地に出向いて、エジプト、イスラエルといったアメリカの同盟国で、「イスラム国」と戦っている周辺国を資金的に支援すると明言しました。これは国際的には、日本がアメリカをはじめとする対「イスラム国」の有志連合に加わったことを意味します」


小沢一郎安倍首相はわざわざ「イスラム国」の敵になったことを表明したに等しく、日本が宣戦布告したと受け取られても仕方ありません。後になってから、これは人道的支援であり戦争に荷担しているわけではない、などと言い訳をしています。しかし、前線で戦火を交えるだけが戦争ではありません」


小沢一郎戦争には莫大な費用がかかり、その財源をどう確保するかが戦争の最大の課題なのです。‥こうした観点からみても、今回の安倍首相の言動は、日本の戦争参加表明そのものであり、人道支援と軍事支援は別だなどというのは、戦争の本質を理解しない言い逃れでしかありません」


小沢一郎「安倍首相は集団的自衛権の行使を容認しても紛争地へは行かないとか、軍事的支援はしないなどと、辻褄の合わない説明でごまかそうとしています。しかし、そんな甘い言葉の遊びは国際社会では通用しません。もちろん、私はこうした安倍首相の方針に賛成できません。」


小沢一郎今回のような乱暴なやり方で日本が国際社会に踏み出していけば、国民の皆さんが想定していない事態に必ず遭遇するはずです。したがって皆さん、安倍内閣の考え方、日本の進むべき道はこれで本当に良いのか、深刻に、真剣に考え、そして行動に移してください


小沢一郎今回の中東歴訪と人質事件への対応で、安倍内閣は有志連合、つまりアメリカの戦いに参加することを表明し、集団的自衛権を事実行為として行使したことになります。戦後70年間、「平和国家」として歩んできた日本のスタンスを大きく変え、これまでと異なる一歩を踏み出したのです」

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大きな字を多用したのは、私たちがはっきりとこのことを認識すべきだと思うからです。
なんだかあいまいな言い訳に騙されて、もやもやして、まあ、いいか、で過ごしていきそうな
わたしたち。しかし、政治のベテランが、こう喝破しているのです。
わたしも、このツィートをここに引用して読み直しつつ、粛然としました。おそろしい、という
思いがきざす。


このようにまっとうな警告を、いったい、いまのどの政治家が、どの新聞・テレビがしてくれている
というのでしょう。
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http://www.asyura2.com/15/senkyo178/msg/703.html
「国が全力を挙げているときに、批判するな」と言論封じ――共産党も右へならえ(生き生き箕面通信)


 「安倍政権が人質解放に向けて全力で取り組んでいる。この際、批判は慎むべきだ」という大政翼賛言論が恐ろしい勢いで吹き荒れはじめました。


 秀逸なのは、(あえて「秀逸」と言いますが)、共産党志位和夫委員長です。同党の池内沙織・衆院議員がツイッターで、「安倍首相こそ言語道断」と批判しました。これに対し、志位委員長は、「政権が全力を挙げて取り組んでいる最中に、ああいう発言をするのは不適切だ」との見解を昨日1月26日の記者会見で明らかにしたのです。まさに、「右向け右」です。


 池内議員の1月25日未明のツイッターはこうです。「こんなにも許せないと心の底から思った政権はない。『ゴンゴドウダン』などと壊れたテープレコーダーのように繰り返し、国の内外で生命を軽んじ続ける安倍政権。安倍政権の存続こそ言語道断、本当に悲しくやりきれない夜。眠れない。」
 安倍晋三という首相は同じ25日朝のNHK日曜討論に出演し、集団的自衛権問題について質問された際、こう答えました。「この(テロ殺害事件)ように海外で邦人が危害に遭った時、自衛隊が救出できるための法整備をしっかりする」と。今回の事件を、集団的自衛権の関連法整備に政治利用しようというのです。いずれは自衛隊を海外に派遣して、当該地域で実力行使できるようにしようというのです。


 大政翼賛発言は、新聞やテレビで溢れかえっています。NHKは最初から最後まで、「安倍首相の2億ドル支援は、人道的なもの」と、オームのように繰り返しています。個人で見ても、たとえば、青山繁晴というアベノチャボウズ(安倍の茶坊主)は、「安倍さんは正しいことをした。2億ドルは人道支援だ」と、一生懸命にカバーしています。


 民主党細野豪志氏も、「こうした案件は与党も、野党もない。一致して支える」と、大政翼賛方式です。安倍という男が原因を作ったことに一言の言及もない。細野という男はもう少し芯のある人間と思っていましたが、買いかぶりでした。代表選のときに野党再編論を自己規制したあたりから、見損なわれる男に変身してしまったようです。


 その点、小沢一郎氏ははっきりしています。小沢氏は、「生活の党と山本太郎となかまたち」党の代表として同じ日曜討論に出演し、司会の島田敏男・NHK解説委員の質問にこう答えました。「安倍さんはあっち(中東)まで行き、宣戦布告とも言えるような話をした。『日本も敵』と受け取られてもしょうがない」と、きちんと安倍批判を展開しました。


 残念なのは、現在の日本の言論空間では、こうしたまっとうな言論がきちんと受け止められず、大政翼賛言論ばかりが大手を振ってまかり通ることです。多くの国民が依然として、なんとなく主流のように感じられる空気の言論に流されることです。好戦的な安倍政権、国民を言論封圧する安倍政権、格差を助長する安倍政権を支持し続けているのは、ほかならぬ日本国民です。どこまで落ちぶれれば、「まっとうな日本人」としてのバネが利くのでしょうか。
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この数年間、小沢叩きに加わった人々よ、この現実を見よ、と言いたい。
安倍を憂いながら、いまだに小沢は・・・という人がいる。
「彼ら」が、誰を潰したかったか。それは、なぜか。そう考えれば、答えはすぐに出るのに。


身のめぐりにうそ寒い風が吹いても、言うべきことをはっきりと言い貫き、それを政治の世界
で実行していく人は、まったく希有。いろいろ元政治家で安倍批判を言う人はあっても、すでに土俵から
降りてますからね。国民に責任がないわけだ。


今からでも遅くはありません。
誰が、みずからとみずからの子孫の命を託するのに値する国政の政治家であるのか、
声にあげて、はっきり、確実に言ってゆきたいものです。