まともな頭でありつづけるために。

まともな頭って、どういうことなんでしょう。


たとえば、国会の議事録で、「速記やめ」で音声が記録されず騒然とした映像ばかりが
映されているそんな場面が続いたのち、「可決されました」というNHKの放送がながれ、
そればかりではなく、議事録が改ざんされる。そんなの、まともな頭ではあり得ませんね。
白昼どうどうの強盗なみ、でしょう?
・・・・・・・・・・・・・・
http://muranoserena.blog91.fc2.com/blog-entry-6709.html?utm_source=twitterfeed&utm_medium=twitter
いわゆる安保法制の「聴取不能」の議事録に自公与党「判断」で可決と追記したのは歴史の捏造である。
・・・・・・・・・・・・・・・



自民公明は数を現国会では持っていますから、数にもの言わせて可決することは、これは
あり得ます。それでいけるのに、あえて「まともでない」方法で強行可決する。そして、それが
通った。すごくこわいことです。


そういうおそろしさに気づいていない人がけっこういる、ということ、これが本当におそろしい。


ふつうのまともな論理が通らなくなるということに、人は案外鈍感なんですね。
こんな年になって、はじめて知った。


わたしも鈍感だったんだと思います。
それでも初めて気づいた。あの小沢一郎騒動のときに。
小沢一郎なんて、少しも知らない政治家だったし、関心もなかったけど、一人の人間を社会の公器
たる新聞テレビが、いくら公人だからといってもあんなふうに扱うことはまちがっている。あいつは
怪しいから叩いてやれ。彼らの言っていることは、それだけでした。


あれ以後、まともであるということを守りつづけることは本当にたいへんなことなのだと気づき
ました。ふつうの人間の、ふつうの良識をまもり続けること。


ああ、そうだ。その前にもあったかも知れない。
9.11のとき、ブッシュがテロとの戦争だと真っ赤なネクタイを締めてテレビでアフガニスタン
攻め入ることを宣言したとき。あんなの、まちがってる。国力が違うじゃないか。
それなのに、わたしの信頼する人は「当然だ」とブッシュを支持したのです。
愕然とした。


これから当たり前のことを考え、当たり前のことをしようとすると、身に抑圧がかかるという
時代が来る。このたびの野党共闘がうまくいかなかったら。来年が正念場ですよ。
その予感がこれ、です。
・・・・・・・・・・・
http://www.huffingtonpost.jp/2015/10/16/abe-stationery_n_8317776.html?ncid=tweetlnkjphpmg00000001
アベ政治を許さない」安倍政権批判の文言入り文具、有無を調査 北海道の学校


安倍政権批判の文言入り文具、有無を調査 北海道の学校

北海道教育委員会が、安倍政権を批判する文言を記した文房具が学校内にあるかどうかについて、道内の公立学校を対象に調査を始めたことが分かった。一部の高校にあったことから、「教育の政治的中立性」を保つためとしている。文房具を配った教職員組合側は「学校現場を萎縮させる」などとして反発している。

自民党道議が9月、一部の学校で「アベ政治を許さない」との文言が印刷されたクリアファイルが教師の机の上に置かれていると指摘し、調査を要求。道教委は今月14日付で、政令指定市の札幌市立以外の小中高校など1681校に調査票を配った。

質問内容は、いつ誰が使ったり配布したりしたか、校内のどこで見たかなど。回答は任意だが、関わった人の名前を記すよう求めている。管理職には、関わった教職員が特定できれば指導するよう求めた。

朝日新聞デジタル 2015年10月17日05時32分)

・・・・・・・・・・・・



下敷きらしいんですが、それを教員がつかっていたのを、内通者なんでしょう、見とがめて教育委員会で問題になった。
これは、ずっとまえ七尾の養護学校であった性教育のときのやり方と同じです。


極右が政権をにぎって、極右の教科書をつくって全国に配布をたくらみながら、こういうのは政治的中立がとかなんとか
いうんです。
こういうのの、抑制効果はすさまじいですよ。
わたしはバッグに「アペ政権を許さない」のカードをぶらさげていますが、あそこには持っていけないなとかすごく
抑圧を感じる。
権力者は批判されてなんぼ、です。権力への批判がなくなったとき、政治は腐敗します。



まともな頭のまま、まともにものを言いつづけることが、この先どれくらいできるでしょうか。
おそろしい時代。
それなのに、集まりがあってもそんな話はついぞ出ないのです。


小林節さんの講演、聞いてください。
いま日本がどういう地点にいるのか、理解しやすくなります。