イギリスのEU離脱、そして全体主義

イギリスのEU離脱を受けて、小沢一郎の演説が進化しています。
小沢一郎は、民主党の党首選選挙のときの演説も、いまの極右派安倍政権誕生を予言してました。
安倍とは言わなかったけど。


いま、小沢さんは、アベが挙国一致内閣をつくりかねない、全体主義政権をつくりかねないと危機感
をつのらせています。
小沢一郎の予想と懸念は、聞くべきものがあります。



以下は、その解説。
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http://saigaijyouhou.com/blog-entry-12204.html
小沢一郎議員がEU離脱騒動に懸念!「大きな波乱の幕開けになりかねない」


生活の党の小沢一郎代表(74)が、英国のEU離脱決定による日本への悪影響を懸念した。

 25日、川崎市高津区内で街頭演説。最初に英国の話題を持ち出し、「これが世界の大恐慌、大不況にすぐつながるとは思っていない。しかし欧州の政治的混乱が、極東に影響を及ぼすのではないか。大きな波乱の幕開けになりかねない」と指摘した。



小沢一郎議員の言う通りで、イギリスのEU離脱は波乱の時代の幕開けとなるでしょう。リーマン・ショックよりも政治的な影響は大きいと言え、これがキッカケになって独立運動や領土争いが激化するのは確実です。

既にスペインが英領ジブラルタルの共同統治を要望し、スコットランド等でも独立を求める運動が起きています。他のEU諸国がドミノ連鎖する可能性もあり、これが加速すると第一次世界大戦前みたいな世界情勢になるでしょう。

しかも、最近は世界中で右派や過激派が選挙で勝利しています。このままだと何処かでナチス政権が誕生するのは時間の問題で、世界は戦争と激動の時代に入ることになるかもしれません。
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どこかでナチス政権が誕生・・・・それが日本だったりして・・・・・



飯山一郎さんのEU離脱に関する簡明な解説。
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http://grnba.com/iiyama/


英国のEU離脱は,政治学的には大きな意味をもつ.
EUは「国家統合」の試みだったが,英国の離脱によって,挫折した!ということだからだ.
まさに「試行錯誤」で,試行(試みた行為)が錯誤だった!ということ.
このことは,次のような意味をもつ.
すなわち,「国家」は統合するものではないし,統合しようとしても失敗する!ということだ.



こうして世界は,新しい国家主義の時代を迎え,新しい国家論と国家哲学が必要になる.

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さて、アベ政権の背後の極右思想日本会議について。日本会議研究の先駆者が紹介されてます。
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http://lite-ra.com/2016/06/post-2354.html
日本会議をたとえるなら“怪人二十面相”です」
 コーヒーを淹れながら、そう語り始めた上杉。『日本会議とは何か』でその結成の歴史を振り返りながら、とりわけ、日本会議が「千載一遇の機会」とする安倍政権下での改憲と、その下地作りである教科書採択運動について、強く警鐘を鳴らしている。「日本会議というものを正確に捉えるためには、複眼的な視点が必要」と上杉は言う。


日本会議が進めている運動には、憲法改正天皇『元首』化、歴史認識と教育、靖国神社夫婦別姓反対、領土問題や安全保障など多数ありますが、彼らは課題ごとにそのつど運動の前面に立つ組織を結成します。だからみんな同一の人物がやっている素の顔になかなか気付かない。たとえば改憲であれば『美しい日本の憲法をつくる国民の会』、教育分野では『日本教育再生機構』などですね。みんな日本会議による運動の一環であることを社会的に秘密化しているのです」


以下略


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日本会議のバックに隠れている元生長の家政治運動グループ。宗教右派ですが、宗教と政治についての
この対談が面白い。
「愛国と信仰の構造 全体主義はよみがえるのか」出版を記念しての二人の著者の対談です。



これに関連する記事です。
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http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20160618-00066792-playboyz-pol
宗教学者島薗進×憲法学者小林節靖国参拝を“日本人なら当然の常識”と考える『日本会議』には歴史の反省がない」


前略


大日本帝国憲法立憲主義的な考えが変わった転換点


島薗 
今のお話に出てきた「日本人なら当然の社会常識」という言葉には、明治維新以降、戦前の国家神道がいかに国家主義全体主義に結びつき、この国を不幸な戦争に導いたかという、重要な鍵が隠されています。

実は戦前の大日本帝国憲法でも「信教の自由」というのは認められていました。ところが、穴がある。天皇崇拝を中心とした「国家神道」は宗教とは見なされていなかった。そのため、国家神道は信教の自由の枠外で、「国民すべてが共有すべき当然の前提」として、教育勅語などを通じて人々に刷り込まれたのです。


小林
それと同じ仕組みが自民党改憲草案にも組み込まれていますね。草案の前文で「日本国は、長い歴史と固有の文化を持ち」と強調し、「国民統合の象徴である天皇を戴(いただ)く国家」と定義している。これを頭に置いて、草案20条〈信教の自由〉を見ると、第3項で国や地方自治体が宗教的行為を行なうことを禁じつつ、「ただし、社会的儀礼又は習俗的行為の範囲を超えないものについては、この限りでない」と例外を設けている。


つまり、靖国神社の参拝は「宗教行為」ではなく社会的儀礼、あるいは百地氏(※)の言葉を借りれば「日本人なら当然の常識」なのだから、憲法に定められた政教分離の原則にも、信教の自由にも反しないという理屈です。だから、自民党改憲草案は怖い。



日本会議系の「美しい日本の憲法をつくる国民の会」幹事長を務める憲法学者百地章(ももち・あきら)日大法学部教授


島薗
これがまさに国家神道体制の復活につながりかねない。戦前の話に戻すと、「社会常識」として国民に広く刷り込まれた「宗教ナショナリズム」が、昭和に入ると次第にコントロールできなくなり、結果的に軍部の暴走に引きずられる形で日本は不幸な戦争に引きずり込まれてゆくことになる。


その大きな転換点が1935年で、それまでスタンダードだった「天皇立憲君主として憲法に縛られている」という立憲主義的な考え方、これを「天皇機関説」と呼ぶのですが、それがこの年、右翼的な宗教ナショナリズムに後押しされた人々から激しく糾弾されて、「国体明徴(こくたいめいちょう)運動」に発展した。


小林 
これで戦前の立憲主義は一気に崩壊してしまうことになります。日本の憲政史にとって一大事件です。


島薗 
宗教史にとっても同様です。その過程で、「国体論」を取り込まない宗教団体は弾圧を経験しました。弾圧を逃れるため、あるいは国家神道を内面化した民衆のつくる空気に抗(あらが)えずに、天皇崇敬(すうけい)を軸とした国家神道の流れへと組み込まれていく宗教団体も多かった。

日本会議との強いつながりが指摘される「生長(せいちょう)の家」の教祖であった谷口雅春(まさはる)の思想も、そうした国家神道の影響を色濃く反映していて、そのため彼は戦時中も宗教弾圧の対象にはなりませんでした。


現在、日本会議を支える新宗教の多くがこの時期に生まれていることは注目に値します。彼らが戦前の体制に対して強い抵抗感を持たないのも、戦時中にそうした宗教弾圧を経験しなかったということがあるかもしれません。


後略

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http://sun.ap.teacup.com/souun/20211.html



憲法学者樋口陽一氏 「国民が求めるのは改憲ではない」(日刊ゲンダイhttp://bit.ly/28ITxN6



「私の専門は憲法学で、他の人より多少は知っていることがある。だからこそ言わなければならないことがある」

「(『学者は中立的な立場で論評していればいい』という悠長な局面ではなくなったということですか)『象牙の塔』にこもって学問に専念できる時代のほうが研究者にとっては幸福です。しかし、いつでもそのような幸せな時代だとは限らない」

「現政権を『保守』と呼ぶ人が多いが、本来の意味での『保守』には3つの要素が不可欠です。



第1は、人類社会の知の歴史遺産を前にした謙虚さ。

第2は、国の内・外を問わず他者との関係で自らを律する品性。

第3は、時間の経過と経験による成熟という価値を知るものの落ち着きです。



私たちをいま取り巻いているのは、そのような『保守』とはあまりにも対照的な情景です」




7月に出る集英社新書日本会議 戦前回帰への情念』は、日本会議の内部で語られる論理や価値判断等に基づいて、彼らの主張と実際の行動がもたらす効果の乖離についても指摘している。

その意味では「日本会議内部の人にも読んでもらいたい本」で、極右やカルトと決めつけて断罪する内容の本ではない。



宗教学者島薗進×憲法学者小林節自民党改憲案は『個性を持った個人の尊重』という原則を捨て去ろうとしている」(WPBhttp://bit.ly/1Uz8aMT

「島薗 私は日本会議を戦前の国家主義を支えた国家神道に極めて近い思想を持つ宗教ナショナリズム、『国体論』に根ざした団体だと捉えています」

「『国体』とは『日本が天照大神から続く神の子孫であり、万世一系のつながりを持つ天皇家の下に途切れることなく続いてきた、世界にも他に例を見ない素晴らしい国である』という考え方で、これは今の安倍政権や日本会議がよく使う『美しい伝統の国柄』という言葉の背後に隠れている」



「非常に心配なのは、そうした人たちが今の政治勢力を支えているということ」

「安倍首相がG7サミットを三重県の伊勢志摩で開催したことも、天照大神を祀った伊勢神宮国家神道における最高位の施設であるという文脈を見落としてはならない」



大手メディアはこれを報じたか。


伊勢志摩サミットと国家神道回帰の政治的思惑神社本庁神道政治連盟と安倍首相の密接な繋がり)や、東京都知事叩きとそれが政権与党周辺にもたらす様々な政治的利益(不都合な問題の隠蔽)など、海外メディアが報じる重要な論点に、日本の大手メディアは示し合わせたように、触れずに済ませている。


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以下は、「日本会議の研究」を書いた方のツィート。
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菅野完
@noiehoie
11時間前
神社本庁本丸論」とか「国家神道復活路線」とか陰謀論を振りかざしている人も、事実を直視したほうがいいですよ。これまで外電も含めこういう指摘をしても日本会議は何の反応も示さなかった。しかし、「椛島有三百地章生長の家やん」と指摘すると、彼らは怒るわけ。何が本丸か、わかるね?
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こういう極右政権になると、すごく政治家やジャーナリストや売れっ子学者や、権力者が下品に、下司に、下劣になるのは
どうしてなんでしょう。
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https://www.youtube.com/watch?v=y8Gacxnwl7A&feature=youtu.be

ネットの党首討論で、司会の古市とかいう社会学者が小沢一郎に「再婚は・・・」とセクハラした動画です。

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@prisonopera: #党首討論会 司会の橋本五郎「本来、中央に座っていておかしくないご自身の零落ぶりをどう思うか」に小沢氏「零落とは思っていない」。

これは、記者クラブ主催の党首討論会でのことだそうです。
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最後に、少しも下劣でない、笑える風刺動画をご紹介。最初はyoutubeにあがりましたが、自民党から著作権侵害の申し立て
があり、削除されたそうです。ここでは見られます。アベさんの作り声がぴったりはまってます。
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http://www.dailymotion.com/video/x4hehvo_%25E3%2581%2593%25E3%2581%25AE%25E9%2581%2593%25E3%2582%2592-%25E5%258A%259B%25E5%25BC%25B7%25E3%2581%258F-%25E5%2589%258D%25E3%2581%25B8_fun

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