トランプ騒動とメディアの問題

やっぱりトランプが大統領になりましたね。
よほどアメリカの状況が悪くなっているんだと、友人たちでも話しあったことでした。
それを具体的に言ってくれてる、イギリス在住のめい・ろまさんの記事。
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https://cakes.mu/posts/14517
トランプは年収150万円のアメリカ人にとってのアメリカンドリーム


トランプ大統領誕生が世界中に衝撃を与えていますが、アメリカ南部にも住んでいたことがある @May_Roma (めいろま) さんは、トランプ氏は「取り残された」アメリカ人にとっての希望なのだと語ります。




今回の結果は、単なる庶民の怒りの発動というよりも、「普通の人々」が、「現在の世界の仕組み」というものにNOをつきつけた結果なのではないかと考えています。

その仕組とは、「高度な教育を受けたごく一部の層」が、ソフトウェアを作ったり、稼ぐ仕組みを設計し、「手を動かす部分」は人件費が安い新興国に投げ、世界中に売りまくる、というものです。

この仕組みを牽引するのは市場の力であり、安くて良いものを求める消費者であり、情報や物の流通を容易にする通信技術の発達であり、大企業に有利な税制、知的所有権規制緩和です。
「高度な教育を受けたごく一部の層」の国籍や人種は様々だけれども、多くは先進国の大学や大学院で専門教育を受けているので、似たような価値観を共有しています。

その価値観とは、性差別撤廃、人種平等、少数派の権利の保護、平和、不細工な人々を「顔面的に挑戦されている人々」と呼ぶ様な「政治的な正しさ」の推進です。


(略)


アメリカ労働統計によれば、2015年のアメリカの保育士の年収中間値は約280万円、店員や道路工事はそれ以下で、年収200万円、年収150万円、もしくはそれ以下の人達もいます。カルフォルニアのサンラファエルで働くコンピューターシステム管理者の年収中間値は約1800万円です。これはトップ層の収入ではなくあくまで中間値です。


正規雇用の人は使えるお金も限られているので、近所の売店や食堂も儲からない。子供の大学の学費も払えない。世界中から人が来るから大学の学費が高騰してしまったからです。家だって治安の良いところは値段が上がってしまったから、強盗に怯えながら安いところに住む他ありません。


(略)


年収150万円の人達にとっては、アメリカンドリームとは、移民と競合しないこと、仕事があることを保証されることであって、それを実現してくれそうなのが、テレビでよく見かける面白いオッサンだっただけの話です。


(略)

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最近のハーバードのロースクールでは、十ヶ月で学費八百万円だそうです。
専門教育を受けたコンピューター管理者クラスでも、とても子弟を通わせることはできない
学費です。富裕層が、トップレベルの学問知識の占有をし始めている。



アメリカの主要メディアは全部ヒラリー派だったようです。
そのヒラリーがまた、黒い噂いっぱい。メール流出問題の真相はこんなものらしい。
副島隆彦の重たい掲示板に掲載された、氏の著書からの抜粋です。
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http://www.snsi.jp/bbs/page/1/page:2


(略)


ヒラリー・メール事件が発覚する直接の原因になったのが、ブルメンソールのメール・アカウントのハッキングである。このシドニー・ブルメンソールという、クリントン夫妻の友人で補佐官もしていた男のメール・アカウントがハッキングされて流出した。それはリビア第二の都市ベンガジで殺害された米駐リビアアメリカ大使のクリス・スティーブンスと、ブルメンソールがやりとりしたメールであり、それが大量にネット上に流れたことである。(2013年3月)



   その中に、リビアカダフィを殺した後、134キロのリビア政府の金塊と200億ドル(2・4兆円)相当の資金と武器、弾薬をシリアの反体制勢力に引き渡す」という内容があった。以下は私が今年の7月に出版した『トランプ大統領アメリカの真実』から抜粋する。


   2015年10月15日、米下院で「ベンガジ事件」を糾明する特別調査委員会が開かれた。ヒラリーはこの委員会の公聴会に呼びつけられたが、この喚問をヒラリーは強気で押し切り、何とか逃げ切った。



   「ベンガジ事件」とは、リビアベンガジで、クリス・スティーブンス米リビア大使が殺害された事件である。(2012年9月11日) クリス・スティーブンスは、国務長官だったヒラリーの直属の外交官であり、CIAの殺人部隊でもある特殊部隊の責任者であった。このスティーブンス大使はその前年に、自分が直接指揮をしてカダフィ大佐を惨殺していた。そしてカダフィ殺人の最高責任者はヒラリーであり、ヒラリーの指示で行なわれた。


   ヒラリーはカダフィが殺される2日前に、リビアトリポリに自ら乗り込み、雇った暗殺実行部隊とともに写真に収まっており、Vサインをする彼女の証拠写真もある。この暗殺部隊はリビア人ではなくアフガニスタン人である。彼らはその後、自国の首都カブールに英雄として凱旋しようとした。だがカブール空港に着陸する際、「タリバーンの攻撃に遭い」輸送機ごと爆破されてしまった。それは何を意味するか。つまり口封じで殺されたのである。それもヒラリーの指示によってだ。



   このヒラリーの指示で動くクリス・スティーブンス大使に、ISのような凶暴な人間たちが襲いかかった。スティーブンスは、自分は彼らを十分に飼いならしていると思い込んでいたがそうではなかったようだ。この狂った集団が、クリス・スティーブンスを火事で窒息させた後、路上で死体を引きずり回した。その映像がネットに流れ、それを自宅で見たヒラリーはゲロを吐いて倒れた。そして3か月後の2012年末、脳震とうによる脳血栓を起こし、ニューヨークの病院に入院した。そして翌年の1月に国務長官をやめた。



   いったいあの時、何が起きていたのだろうか?  



   アメリカ政府はカダフィ政権を崩壊させた後、奪い取ったリビア軍の大量の兵器を、アメリカが飼いならしているイスラム武装勢力に引き渡す秘密協定を結んだ。ここにはレーガン政権時代のイラン・コントラ事件(1986年11月に発覚)と同様の、隠された政治工作がある。(このイラン・コントラの大量の武器移送と資金提供の実行責任者は実はレーガンではなく、その時の副大統領だった父ブッシュであり、このことは今では公然の事実である。)


   カダフィ殺害により、米軍が押収した大量のリビア軍の兵器や物資を、今のシリアや北イラクに移動させた。こうした軍事密約の武器取引などの一切を、殺害されたスティーブンス大使は国務長官のヒラリーに逐一判断を仰ぎながら実行していたのである。このときの2人の通信内容が、まさしく「ヒラリー・メール」なのである。
つまり、スティーブンスと上司である国務長官ヒラリーとのこの交信記録の流出が、今問題となっている「ヒラリーの公文書メール問題」である。この国家行為として大きな犯罪行為の証拠が流出したのである。


   2011年10月20日カダフィを惨殺し、リビアの国家資金をすべてアメリカの特殊部隊が奪い、約200億ドルが今のISの凶暴な傭兵部隊(マーシナリー)の設立資金となった。彼ら傭兵はその後2年間の訓練を受け、2014年6月10日、突如として北イラクの都市モスルを制圧して出現した。時間の流れも符号する。


   ヒラリーの責任は、ベンガジ事件の後に議会の上院外交委員会でも追及された。

   「あなたが国務長官としてやったことにはたくさんの間違いがあった」と決議されたが、それでもなお今も彼女は米大統領候補である。


   同時期2013年5月20日に、エドワード・スノーデン事件が起きている。

   CIA職員であったスノーデンがNSA国家安全保障局)の国家機密情報を、何十万件もダウンロードして持って香港に逃げた。彼は今はモスクワにいるが、この持ち出された秘密情報の中にヒラリーメールも含まれていた。スノーデンはヒラリーが不起訴になりそうだと知り、7月4日に、「アメリカ司法省」に証拠を提出する」とし
て、ヒラリー・メールの一部を公開した。スノーデンは徹底的に、アメリカ政府の中のネオコンとムーニーたちの悪事を暴くつもりでいる。



   ヒラリーのクリス・スティーヴンスとの通信文の中に、「カダフィを殺しなさい」とか、「集めた資金の処理をしなさい」という恐ろしい文書がたくさんあったのだ。そしてこれらが世界中の大手の新聞社に送られたので大騒ぎになった。(朝日新聞社にも送られている) だが今はICIJ(国際調査報道ジャーナリスト連合)という「報道の自由」を守る”フリだけの”報道規制の団体が、(米国政府の指示で)これらの文書が全面流出しないように管理している。つまり、公開されたことになっているが、実際には読めないようにしているのだ。


   米国務省は独立監察官にこの件を調査させており、相当本気でヒラリーを犯罪捜査として追及している。なぜなら、ここでFBI(連邦捜査局)が事態のもみ消しに加担しようものなら、自分たち自身が汚れることになって国家犯罪を犯したことになるからだ。ヒラリーは必ず喚問される。だからこの先もヒラリー・メール問題は重要である。


   私はすでに3か月前に、このように書いて説明している。

   ここに来てやっと読者はヒラリー・メール事件が何であるかがわかっただろう。(日本のメディアは完全なる米国のコントロール下にあるので、政府が容認した情報には当然、含まれないし、日本国民にも真実が伝えられることはない。)凶悪な犯罪者たちが、ヒラリーを先頭にまたもや大きな戦争を始めようと画策している。私たちは(真実を知り)、団結してこれを阻止しなければならない。

   『ヒラリーを逮捕、投獄せよ』 副島隆彦著  光文社 から
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日本のメディアは、アメリカの主要メディアの垂れ流しと、副島氏はいうのですが、
それでも日本のほうがひどくて、ジャーナリズム精神などというものが育たない
システムで動いている地域だということを、以下の動画で、上杉隆さんが言って
おられます。最近のメディアは来るところまで来た、と。言論の一元化。
異論は排除。戦前とまったく同じで、このあとに来るのは戦争、と。
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カツヤマサヒコSHOW 第158回 上杉隆 11月5日




これが、二十一世紀なのか・・・・・・と、いう気分。



最後に、お口直しの動画を紹介します。孤児リスと青年のお話。
リスって、こんなにも慣れるんですね。あまりにもかわいくて、何度も
見てしまいました。
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http://www.boredpanda.com/rescued-squirrel-tintin/