韓国軍艦「天安」沈没の真相・・・田中宇の国際ニュース解説(五月七日)より

天安号が沈没したのは、北朝鮮の魚雷攻撃だとのニュースが最近マスコミに出始めていますが、もう
とっくに田中宇氏のメルマガで、怪しい話であることが伝えられています。


韓国も、米国も、日本もそういう話にしておきたいらしいですが、じつは米国原潜が誤認で魚雷発射、
同士討ちの可能性が高いと。説得力のある記事だと思います。


じつは、わたしは、9.11事件直後に、やらせの可能性があるということ、この田中宇さんのメルマガで
知りました。
ブッシュ大統領が、どこかの小学校で読み聞かせをしている途中、攻撃のニュースが飛び込んでくるの
ですが、耳打ちされて、さして驚く様子もなく、読み続けるビデオがありました。


戦争というものは、つねに戦争したいところが工作します。
外部の緊張演出は、つねに国内引き締めに有効です。チェチェン戦争が、プーチンが大統領になるための
工作だったことは、知られている。
韓国では、在米軍が撤退の方向で検討されているそうですが、それでは都合の悪い人たちもいるわけです。


以下、元の文章はとても長いので、ここに適当に抄出しておきますが、リンク先でじっくりお読みください。



http://www.tanakanews.com/100507korea.htm
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 3月26日、韓国と北朝鮮海上の境界線(北方限界線、NLL)のすぐ南にあるペンニョン島(ペク
リョン島、白【令羽】島)の近くで、韓国の大型哨戒艦コルベット)の「天安」が爆発・沈没した事件
は、発生から1カ月以上がすぎても、沈没原因が確定していない。韓国政府は4月に入り「魚雷か機雷が
船の外で爆発したと考えられる」と発表し、艦内からの爆破や破壊(故障など)ではなく、外部からの魚
雷(海中を進行)や機雷(あらかじめ敷設されている)によって破壊された可能性が高まった。

(略)

 ペンニョン島の周辺は、北朝鮮軍と恒常的に対峙する海域だ。そして天安は哨戒艦であり、レーダーや
ソナーを使って、敵軍の潜水艦や魚雷、航空機、ミサイルなどを感知し、攻撃するのが任務だ。北朝鮮
潜水艦や魚雷が接近してきたら、早期に感知し、迎撃や回避の策をとれたはずだ。しかも当日は、米韓合
同軍事演習が行われており、北朝鮮の潜水艦が演習の偵察のために南下してくることが予想されていた。
天安艦内のソナー担当者が注意を怠ったとは考えにくい。


(略)


 天安沈没の謎は解けないままだが、この事件をめぐっては、日本でほとんど報じられていない「もう
一つの沈没」が起きている。天安艦の沈没現場の近くの海域に、米軍の潜水艦とおぼしき巨大な物体が
沈没しており、韓国軍の潜水隊などが捜索にあたり、米軍のヘリコプターが米兵の遺体とみられる物体
を運び去る映像を、韓国のKBSテレビが4月7日に報じている。KBSテレビは公共放送で、韓国の
マスコミで最も権威がある。



 天安艦の沈没後、潜水捜索の過程で、韓国海軍の特殊潜水隊(UDT、特殊戦旅団)のハン・ジュホ
(韓主浩)准尉が潜水中に気を失った後に死亡するという、二次災害が起きている。KBSは、ハン准
尉の死亡事故を取材するうちに、ハン准尉の慰霊祭が行われた場所が、艦尾が見つかった場所(第1ブ
イ)でも、艦首が見つかった場所(第2ブイ)でもなく、約6キロ離れた第1ブイと第2ブイの間に存
在する、天安艦と関係のない「第3ブイ」であることを知った。


(略)


ハン准尉は、第3ブイの海底に潜り、捜索活動をしている最中に意識を失い、死亡した。KBSは、特
殊潜水隊など関係者を取材するうちに、第3ブイの海底に、大型の潜水艦と思われる物体が沈没してお
り、米軍の指揮のもと、大急ぎで潜水艦内部の捜索が行われたことを知った


(略)


韓国や米国の当局は、天安艦と同じ時間帯に、すぐ近くで米軍潜水艦が沈没したことを、ひた隠しにし
ている。米潜水艦沈没の事実を発表していない韓国当局は、ハン准尉の死亡について、米潜水艦の捜索
中の事故とは言わず、天安艦の遺体捜索をしている最中に死亡したと発表した。ハン准尉は国民的英雄
として祭り上げられた。


(略)


第3のブイの存在を報じたKBSは誤報扱いされ、その後は「天安艦は米潜水艦から誤爆された」とい
った見方自体が「危険な流言飛語」とみなされ、韓国社会で事実上の「禁止」とされた。


 しかし、天安艦が仲間内からの誤爆で沈没した疑惑は、沈没の直後から韓国のマスコミに存在してい
た。事件当日、韓国軍と米軍は、ペンニョン島より南の海域で、米韓合同軍事演習「フォールイーグル
を展開していた。米韓の事前の発表では、軍事演習は3月18日に終わったはずだったが、実際の演習
は4月30日まで秘密裏に延長され、3月26日の事件当日も演習が行われていた。事件後も米韓当局は、
当日に合同演習が行われていたことを全く発表しなかったが、事件翌日には情報がマスコミに漏洩し「天
安艦は、軍事演習中の誤爆を受けて沈没したのではないか」という記事を各紙が報じた。(天安艦、韓米
合同訓練中 誤爆事故'疑惑' )(記事の機械翻訳日本語版(グーグル))


(略)


 ペンニョン島は、韓国で最も平壌に近い場所で、平壌まで170キロほど。米韓軍にとって、通信傍受
や有事の反撃の拠点として最適だ。米軍がペンニョン島の周辺にミサイルを発射できる潜水艦を長期滞在
させていれば、北朝鮮軍がソウルを攻撃してきた時に、数分で平壌にミサイルを撃ち込める。


 この種の作戦に使われる潜水艦は、間違いなく、1カ月以上潜航したままでいられる原子力潜水艦だ。
原潜は、艦内の原子炉で発電した豊富な電力を使って、海水を電気分解して酸素を抽出して艦内に供給す
る。ディーゼルエンジンの潜水艦と異なり、海上に出る必要が全くない。米軍の原潜の中には、核ミサイ
ルを搭載できるものも多い。核武装していると自称する北朝鮮に対抗するため、米軍が、核兵器を搭載し
た原潜を、平壌に最も近いペンニョン島の周辺に常時潜航させていた可能性がある。


【後日談】:この記事を後追いした観がある「日刊ゲンダイ」5月13日付の記事によると、核搭載可能
米原潜「コロンビア」(USS Columbia)が、米韓軍事演習に参加した後、ハワイに帰港しておらず、沈
没したのは原潜コロンビアだとみられている。コロンビアは、事件の4日前、3月22日に韓国の港に寄
港している。(関連記事)


(略)


 米韓両政府は、天安艦の沈没直後に「北朝鮮の攻撃を受けて沈没した可能性は低い」と発表している。
もし北朝鮮の潜水艦からの攻撃で沈没したなら、北朝鮮政府が数日たってから「米韓の軍艦を撃沈した」と
高らかに「戦果」を発表するかもしれない。その前に米韓両政府が「北朝鮮の攻撃ではなさそうだ」と発表
してしまうと、米韓の政府は国民から非難され、高官が引責辞任せざるを得なくなる。本当に北の攻撃では
ない場合しか、米韓の両政府が早々と「北の攻撃ではない」と発表することはない。


(略)


 北側からの攻撃で沈没したのではないなら、残るは誤爆説になる。私が疑っているのは「米軍は、潜水艦
をペンニョン島の周辺に常時潜航させていることを、韓国軍に伝えていなかったのではないか」ということ
だ。第3ブイに沈んでいる米潜水艦が長期潜航していたのなら、当日の米韓合同演習にも参加していなかった
ことになる(合同演習とは別の任務になる)。


 天安艦は、ペンニョン島の南の沖合を航行するはずが、予定より岸に近づき、その結果、韓国軍に存在を
知らされていない米潜水艦の存在を探知し、北朝鮮の潜水艦が潜入していると勘違いして発砲し、攻撃され
たので米潜水艦も瞬時に撃ち返し、2隻とも沈没するという誤認の末の同士討ちが起きたのではないか。米
潜水艦は、受信専用のパッシブソナーを使い、天安艦の接近を察知しただろう。だが、米軍が韓国軍に対し
ても秘密にして米潜水艦を潜航させていたのたら、米潜水艦の方から天安艦に無線連絡を入れるわけにはい
かない。


(略)


 韓国民の多くはすでに、天安艦事件に関する政府の発表を信用できなくなり、何か裏があると感じている。
米国では911事件の深層がなかなか事実としてみなされないが、韓国では、ペンニョン島の第3ブイの下
に米潜水艦が沈んでいることが、今後いずれかの時点で「陰謀論」から「事実」に変わるかもしれない。韓
国が対米従属を国策とする限り、第3ブイの秘密は隠蔽されねばならないが、国是が多極化対応(中国重視、
南北共存)の方向に変われば、隠蔽が解かれるだろう。